昨夜、あつさんから股関節に関するコメントをいただきました。
コメント欄に返事がおさまらないくらいの長文になりそうなので、
今日ここでそのことに関して書くことを約束しました。
あつさんだけでなく、股関節に関する記事の閲覧履歴が今でも時々見られます。
以前の私がそうだったように、なにかヒントになるようなことはないか、
同じ痛みを持っている人がどこかにいるのではないか、
きっとみなさんそんな気持ちで検索されているのではないかと。
知らない方も多いと思いますので、ざざっと大胆に説明しますと、
2010年初秋、突然股関節が痛み出し、それは激痛に近く、股関節の専門外来を受診。
臼蓋形成不全(両股関節)と、右の股関節唇がおそらく損傷していると診断されました。
手術も股関節に打つ注射も選択せず、痛みがひどくなるようだったら再受診ということで、
それ以後1度も専門外来に受診することなく今日に至っています。
こんなに元気なのに臼蓋形成不全なのかと自分でも疑いたくなるのですが、
専門医が私の目の前でレントゲン写真に線を書き込み、きっちり測ってくれた数値は、
CE角は正常値が30度以上なのに対し 私は右 16度、左 15度。
20~25度以下が臼蓋形成不全で、15度あたりから手術をすすめられる。
Sharp角は40度を越えると臼蓋形成不全で、私は右48度、左44度。
ボーダーとかグレーゾーンとかではないですね、この値は。
ただ幸いなことに、私の場合は他の臼蓋形成不全の人よりカーブがあるそうで、
数値は悪いけれど手術はしなくてもいいのではないかと言われたことを覚えています。
それからはというと、もうこれは鍛えて筋肉でガードして支えるしかないと、
筋トレに励みました、と書きたいところなのですが、
実際筋トレしたくても、痛いので筋トレどころではないですし、
壊れている部分(股関節唇とは土手のようなもので、そこの一部が決壊しているといわれました)を動かすわけですから、
それって恐怖心も付き纏い、何よりもまずこの痛みをとるにはどうしたらいいのかと試行錯誤の繰り返し。
あれは2010年、今は2018年。
8年後の私はというと、すこぶる元気です。
痛みを抱え苦しんでいる方々には申し訳ないのですが、すこぶる元気に動き回っています。
激しく辛く悲しかったあの痛みはありません。
使いすぎたかなと思う日やその翌日は重い鈍い痛みのようなものは出てきますし、
長時間椅子に座っていると、立ち上がったとき股関節がギシギシというかメリメリ軋み、
まっすぐカラダを伸ばせないことは毎度ですが、そのうちなんとか落ち着きます。
あと、骨盤腸骨の裏側というか中殿筋付近はすぐ痛くなります。でも許容範囲。
この痛みは筋肉酷使からくる痛みかもしれません。
夜中にトイレに起きると、
シーンと静まった部屋の中に股関節からぽくぽく木魚のような音が聞こえてきます。
この音は取れませんね。歩くたびにぽくぽく鳴っています。
横向きで眠ることはなくなりました。重みがかかると痛みます。
なんて書いていると、結構痛みはあるんだなとちょっと驚いているのですが、
普通に生活するのにはなんら支障ありません。
ここから先は、あくまでも私が勝手に考えやったことで、医療関係者から指導されたわけではなく、
私に効果があったから他の人にも効き目があるかというと、それはわかりませんが、
この8年間にやってきたことを書き留めておきます。
・ゆるめる
・鍛える
・重心、バランス、姿勢
・ストレッチ
・歩き方
大きく分けるとこんな感じでしょか。
・ゆるめる
8年前に一番やっていたのは「ゆるめる」だったように思えます。
骨盤の周りに大きな浮き輪があって、
その浮き輪の内側をぐる~っとゆっくりなぞるようなイメージで腰を回す。
ひたすら股関節まわりの筋肉の緊張をとろうと腰をまわしたり、左右にゆっくり動かしたりしていました。
・鍛える
いまではアダクション&アブダクションの筋トレマシンを男性並みの重量でこなしていますが、
8年前は自重(自分の重さを使ってのトレーニング)、
横向きに寝て上側にある脚を後方斜め上にあげる、これからスタートしました。
真上というか真横にあげるより斜め後ろにあげるほうが中殿筋に効くそうです。
腹筋というと腹直筋を思い浮かべますが、腹全体を覆う筋肉ガードル装備を目標に、
お腹も背中もトータル胴1本まるごと鍛え、
ブレやぐらつきからくる負担を減らすようにしています。
大殿筋は熱心ではないですがここも鍛え、
少しずつ少しずつやり続け8年にもなると見違えるほどの筋肉量となりました。
・重心、バランス、姿勢
8年前にはしっかりとした自覚がなかったのですが、
まっすぐ立っているつもりでもまっすぐに立てていなかったのでは。
足の裏の、わりと前のほうに重心をのせて立っていたと思います。
前傾姿勢気味で、前にかかっている重心を骨盤を倒すことでバランスをとっていたのを改善。
スネの骨脛骨の先端部分、これが内くるぶし、外くるぶしは腓骨で、
脛骨の真下に重心がくるように心掛けしています。
よく踵で着地といいますが、これってとても曖昧な表現で、
踵の縁部分から着地するのと、内くるぶし真下で着地するのでは衝撃吸収度がかなり違うのでは。
踵の重心点から膝、股関節、肩、耳たぶと一直線になるのを目指しています。
だけれども、決して力まず、力を抜き、広く、ゆるくをキープできるように。
骨盤をニュートラルな位置に持っていくのには、骨盤を立てようと意識するよりも、
お腹を長く伸ばすことで解決しました。
言葉であらわすとうまく伝えられるかわかりませんが、
恥骨と胸骨の最下部をできるだけ離れるよう、ぐぅっとお腹を持ち上げる。
・ストレッチ
どこかの筋肉が硬くなり縮んでいると、そこから離れたところの筋肉に影響がでたりするので、
股関節まわりだけではなく全身くまなくストレッチをするようにしています。
といっても、初めはなにをやっていいのか、効いているのかさえもよくわからず、
手当たり次第ストレッチをしまくっていました。
・歩き方
…これはある程度痛みが取れないと、歩く練習どころではなかったことを今思い出しました。
股関節に関する本も読みましたが、筋トレ、ストレッチからはじまり、筋肉や関節の仕組み、
カラダの使い方など、波はありますが、ついつい気になり読んでしまいます。
今読んでいるのがこの4冊。図書館本が3冊、残りは自分の本。
音楽家~はアレクサンダー・テクニーク。
なんだか超長文になってしまいましたが、わかりづらいところが多々あるのでは。
というか、書き方が下手ですみません。
今はフルは無理ですが短い距離(10~20km)は走っていますし(ただし低速で)、
週に数回は10キロ程度を歩いていますし、山も回数は激減ですが行っています。
ただ膝の調子があまり良くなく、どうやったら長持ちするか、そちらの問題を抱えていますが、
8年前と比べたら、同じ人物なのかというほどの元気さです。
でもそれも、この股関節だったから自分のカラダとむきあってきた結果で、
どこも痛みのない股関節を持っていたのなら、
逆にこんなに自分のカラダのことはわかっていなかったし今の自分はいなかったろうなと。
何か質問やここを訊きたいということがありましたら、コメント欄にいれてください。
少しでも痛みがやわらぎ、痛みのない生活をおくれますように。