スランプというか、本を読む意欲気力がいつになく低下していた夏でしたが、
ムラムラと読んでみたい本を何冊もネットで見つけてしまい、
近場のブック○フに買いに行ったのが、昨日。
この近場のブック○フに行くのも数ヶ月ぶりで、前回行ったときにも感じたのだけれど、
置いてある本の数が棚が激減していて、このままだと撤退とか移転してしまうのではないかと心配なのですが、
それはさておき、鼻息荒くハヤカワ文庫の棚の前で眼をがっと開き探してみたけれど、目的の本が、ない。
悔しい。これはものすごく悔しい。
まぁ大型書店ではないのだから、そんなに都合よく中古安値で目当ての本があるものではないけれど。
図書館で借りて読むより手元において(つまりこの本の場合は購入して)読んだほうがいいような予感がするし、
実際いつも利用する図書館では蔵書がなく取り寄せ、つまり数日かかるということになる。
それで今日は大通りにあるブック○フまで遠征してきた。
だって読みたくてムラムラしていますので。
こういう場合ムラムラって変? めらめら? うずうずか? まあいい。
で、メインの本はやはり置いていなかった。
サブの上下本の上巻のみ(こういうのって困るんだけれど)1冊と、
欲求不満なのでサイバラさん1冊買い、
結局紀伊国屋書店で真新しいぴかぴかのメインの文庫本を買って帰ってきました。
で、手に入れたら安心満足で今度は読むのがもったいなくなる困った性格です。
ああ、本題からこんなに離れて今日はどうなるんだろう。
今日は17ページシリーズの日なのにスタートで余計なことをいっぱい書いています。
では、いつものようにこの10日間に読んだ本(読み終えた本&挫折した本)の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
あとは感想にも紹介にもならない雑文です。
世にも奇妙なマラソン大会/高野秀行
のさえ辛かった。
ときどき意味もなくずんずん走る!
宮田珠己さんとは仲良しなんだそうです(笑)。
今までに読んだ高野さんの本の中で一番面白かった。
これといった走歴がないにもかかわらず(私のほうが経験値は高いぞ)、
西サハラで開催されるマラソン大会に深夜ぽちっとエントリーしてしまう。
「世界中の猛者の中に自分一人超初心者」
それでも完走してしまうんだからすごい。砂漠の砂の道なき道ですから。
で、このマラソン大会の話もおもしろかったけれど、他に収録されている話もなかなか「ブータン遠野物語」の絡みのような、
奇譚集もなかなかで、深い意味はないけれど、いつかどこかでまた読み直したくなるような本ですねこれは。
ハリガネムシ/吉村萬壱
「そっかー、高校の先生なんだ!」などと平然と話の続きを始める。
吉村さん2冊目。前回もそうだったけれど、生理的にうぇ、ぐぇときます。酷い、残酷な描写もあるし。
ずぶずぶに堕ちて行きます。なんでしょね、認知認識小説というか、この人はよくわかっているなと。
オススメするかどうかは別にして、嫌いではない。買うかと聞かれたら、買わないかな。
そこへ行くな/井上荒野
我が家の家計からすると奮発した買い物だった。今回、純一郎さんが出張に出かけて間もなく、
作家さんや書く文体に相性というものがあるとしたら(あるけれど)井上さんとは相性悪いんです。
何冊&何編か読んだことがあるけれど、なんというか、頁がひやっとするというか、
本が冷蔵庫のような作家さんだと。あ、こんなんで伝わりませんね、すみません。あくまでも個人の感想です。
それで井上さんの本は対象外になっていたのですが、先日新聞で読んだ北大路公子さんの文で、
「いったいこの先この話はどうなるんだ本」みたいなことが書かれていて、
それで興味をもち読んでみたのですが、いやぁ、いったいこの先どうなるんだ? なぜここで終わるんだの連続。
でも北大路さんのお言葉があったおかげで、逆におさまりの悪いおわりかたに「ほらきたやっぱり」と笑ってしまったり。
で、読んでみるとこれが「そこへ行くな」の意味がわかるんですね。あ、こういうことなんだと。
シューマンの音符たち 池辺晋一郎の「新シューマン考」/池辺晋一郎
公式どおり。57~58小節をチェロが歌うと、
ごく一部の方はご存知だと思いますが、私、シューマンが好きなんです。意外でしょか。
それもピアノ曲。シューマン歴は長いというか古いんです。
最近再燃というか、またシューマンばかり毎日聴いているのですが、
あ、走るときは相変わらずBABYMETALデスが。
で、図書館ってCDも扱っているんですね、
これが種類が豊富で、同じ曲でも奏者による聞き比べとかもできちゃって、
私のパソコンの中にはシューマンのCDが山ほど入っています。
で、この本ですがピアノ曲が少ないことと、池辺さんの位置がどうも上からって感じで、ちょっと苦手で、
飛ばし読みで終了。
中二階/ニコルソン・ベイカー 岸本佐知子訳
いく ③氷を噛み砕いたときのようなガチンという音がして、針の二又の先端が紙の裏側まで突
「『罪と罰』を読まない」のなかで話題になっていたのがこの本で、さっそく借りてみたけれど、なにこれ、この細かさは(笑)。
古館一郎さんの実況が浮かんできたわ。
日常切りとりすぎの極小文学。
あまりの細かさに数ページでダウン。
ついていけませんでした。
さぁ、買ってきた本読みましょか!!
期待しすぎて、「あれ・・・」なんてことにならなければいいのですが。
それよりももったいないな、読んでしまうのは(笑)。
以上、181回目でした。