あっという間に、もう10日過ぎています。
この調子でいくと、大晦日はそこまできている?
それはないか。
こんなんで、気がつけば老婆になってるんだろな。
気がつくどころか、現在進行形を確認しながら老婆になるってのも味わい深すぎるな。
さて、いつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
たまに空白とか絵や写真のみというのもありますが。
あとは雑文です。
昆虫はすごい/丸山宗利
ったく体のつくりが異なる。
半年以上も前に予約を入れていた「昆虫はすごい」。
図書館が長期にわたり休館に伴い、欲を出し許容範囲(脳)以上の冊数を借りたのに加え、
予定外なことに、かなり前に予約を入れていた本がぞくぞく届き、
それもまた偶然、科目でいうなら「理科・生物」ものが3冊、
ちょっとアタマの中を虫が占領する事態となっておりました。
で、タイトルどおりすごい本だった「昆虫はすごい」。
もっと、万人受けの昆虫に関する面白本かと思いきや、
私にとってはかなりレベルの高い、ディープな本でありました。
ナマクビノミバエは凄かった。
キングのドリームキャッチャーも寄生の話だったけど、このナマクビノミバエのホラー度には負ける。
このナマクビノミバエに限らず、今、私の目の前にある窓から見える木々や草地や三角山でも、
昆虫たちの生き残り大作戦が繰り広げられているのかと思うと、
はぁ、なんともこの世界と胸の奥あたりがぐっと深くなる気持ちがするのですが、いかがでしょう。
あ、それから、確か「JINー仁」で、桐谷健太がお酒を「甘露、甘露」と言いながら飲み干す場面があって、
なんでかそこを私はとてもよく覚えているとですが、
この本の中でアブラムシのおしっこは「甘露」と呼ばれていると書かれてあり、
―糖分、アミノ酸など栄養分が豊富な甘いおしっこだそうな―まぁ美味しいということは共通していますけど、
どうも今後甘露というとアブラムシのおしっこがよみがえりそう。
さらに、サムライアリのことを書いてある小説まで買ってしまったし。
すごいのよ、まだ未読だけど、帯に「青春の悩みは虫に聞け! 」ですから。
ただし、中を読む日が来るのは,いつのことやら。
世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え―世界の第一人者100人が100の質問に答える/ジェンマ・エルウィン・ハリス
専門的な事柄を難しい言葉を用い語るのではなく、
子ども(私のような大人にも)に、的確に、わかりやすく噛み砕き、それも真摯に、
決められた紙面の枠内で子どもたちからの質問に答えるのは大変なことだったと思います。
思うんですけど、やさしい、だれでも知っている言葉で物の本質を伝えることってとても難しいし、
誤魔化しがきかないのではないのは。
自分なりの言葉をつかって、懸命に子どもたちに伝えようとしていて、こういうことって大切だよなと。
で、その質問というのも、ほら、子どもですから、「ミミズを食べても大丈夫? 」とか、
「神様ってだれ? 」とか、「世界で一番力持ちの動物はなぁに? 」とか。
そう、この世界で一番力持ちの答えは何でしょう? ゾウと思うでしょ、ところがどすこいでして、
体重に対してで考えてみると、自分の重さと比べると、なんといっても昆虫なのだそうだ。
持ち上げられるものの重さは人間だとせいぜい自分の体重の2倍、オスのゴリラで体重の10倍、
ハキリアリは自分の50倍の重さの葉っぱを運ぶそうな。
フンコロガシは体重の1141倍!
昆虫ってすごいですね。
ちなみに私が一番気に入った質問&答えは「どうして音楽があるの? 」。
音楽は魔法だって答えてるのね、わかる、とってもわかる。
走っているとき、「とっておきの曲」があるんだけど、苦しいときに聴くと、不思議と力が湧いてくる。
この力はどこからくるんだろうといつも思うんだけど、これも音楽の持つチカラ、魔法の一つなんでしょね。
バッハは18世紀、私の弾いているシチリアーナは16世紀のリュートの曲。
16世紀よ。 すっごいロマン感じてしまうわ。
歌詞がなくても国が違っても途切れず21世紀の今の世まで弾き継がれているのは、
そこに人は真実と魔法を感じるからなのではないでしょか。
みんな各々楽器を抱え、この曲演奏したんだろうなと思うと、果てしない物語だよな。
音楽だけでなく、文学や芸術、古典ってとっつきにくいけど、
もっとこちらから近寄り親しむべきものなのかとこの頃思います 。
夫婦茶碗/町田康
机上の空論を語っているのではないのだ。わたしだって努力しているのだよ。ね。わたしが朝
町田節にだいぶ慣れ親しんできたところで、ついに小説を読んでみましたが。
もう一冊。 はぁ、人間の屑だぁ。
幕末まらそん侍/土橋章宏
勝明と園田がそちらに目をやると、板の隙間から鼠が走り出るところだった。
「超高速!参勤交代」を読む予定でいたら、浅田次郎氏の「一路」の中に遠足(とおあし)が載っていて、
私でもこの安政遠足侍マラソンは知っており興味がわき、
ついつい借りてしまったのですが。
遠足に関する話というより遠足を走る侍たちの話で、ちょっと拍子抜けだったけど、まぁ楽しく完読。
英国一家、ますます日本を食べる/マイケル・ブース 寺西のぶ子 訳
素直に告白した。
前作同様、訳がうまいのか、マイケルさんの文がいいのか、そっちにまず気持ちがいってしまいます。
決してベタ褒めせず、TVで「うっまーい! 」とか「美味しい! 」を連呼する番組とは違う、
外国人による日本の料理(今回は食材多し)のレポ。
そういえば、真剣に考えたことなんてなかったけれど、オムライスってすごいよね、
オムレツの中にご飯が入ってて、そのご飯がケチャップ味だもの。
子どものころ、ご飯にマヨネーズかけて食べたことはあるけれど、あれは卵でしょ。
普通の白いご飯にケチャップかける気にはならないのにね。
以上、オムライスではなく、喉が渇いてビールを飲みたい、今何時?
いつもと書き方がちょっと違った130回終了でした。