memories on the sea 海の記録

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ソマリア海賊に2つの集団

2009-03-23 12:36:21 | 水産・海洋
無法地帯となったソマリアには沿岸漁民集落に根拠を持つ二つの海賊集団があることを国連が確認水曜日にBan Ki-moon事務総長が発表した(AFP19日)
同報告によればひとつはプントランド地区を根拠とし、もうひとつは南部のMUDUG地区を根拠としているという。現在目立った海賊行為を行っている集団はソマリア沿岸の漁村を根拠としていて北部ソマリアと中部ソマリアの二つがあるが、これらの集団はソマリアの部族を背景にした社会的構造を反映している、と事務総長は発言。

プントランド地区ではそのリーダー格グループはEYLを根拠としている。さらに小さなグループがBossaso, Quandala, Caluula, Bargaalや Garacadなどに存在する。昨年末の段階ではEYLグループは6隻の船舶とそれらの乗組員を人質とし、その身代金としておよそ30億円を得ることを期待していた、と表明。またプントランドの海賊活動の報告は複雑化してきているという。
MUDUG地区についてはその根拠地はXARARDHEEREであり、ウクライナの貨物船FAINA号を襲撃拘束したほかに3隻の船が昨年9月から先月までの間に被害にあっている。また海賊のグループは軍事的能力とその資力の面でソマリア当局のライバルにもなっているという。FAINA号の乗組員は身代金320万ドルと引き換えに2月5日に解放された。またその積荷についてはケニア向けであると同政府は主張するが、南スーダン政府へのものであると専門家や外交官らは見ている。
ソマリア海賊は昨年130隻以上の商船を襲撃,全年に比べて200%の増加となったことが海賊活動の監視と船舶の安全にかかわる国際海事局IMBから報告されている。国連事務総長は「ソマリア沿岸における海賊行為や武力による強奪行為は、ソマリアの統治能力の欠如と物資食料の不足が原因であり、総合的な対策が無い限り解決されないであろうと指摘した。


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