memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

マグロ資源崩壊防止に努力        セイシェル (1)

2010-02-24 07:43:31 | 水産・海洋
世界第2位のインド洋マグロ会社の片隅では冷凍マグロでいっぱいのモッコ網をまき網と呼ばれる漁船からクレーンを使って水揚げしている。この反対側では毎分に5000個のマグロ缶詰が生産されている。大量のマグロは日量およそ400トン。世界全体の2割を占めるインド洋のマグロ類は資源維持できるのだろうか?(IPS NEWS 2月8日)

セイシェルデ今回はじめて開かれたマグロ会議(2月第1週に開催)の主題はまさにそこにあった。そこにはおよそ200名の科学者、漁業者、環境主義者、政策決定者が当地ビクトリアに集まった。アフリカでもっとも小さな首都で、ソマリアの海岸からは1800キロ離れている。「今日、漁船の効率は向上しマグロ資源は以前より少なく、減少している」と科学者のAlain Fonteneau(フランスのモンペリエの the Institut de Recherches pour le Developpement )はそう開会にあたって宣言した。ここでの主題は世界各地と同じようにインド洋のマグロもらんかくされているのかということであった。

インド洋には地区漁業管理機構RFMOがあり、マグロ資源の乱獲防止と資源維持管理を目的としている。RFMOにはこの地区の各国政府の代表がおり、マグロをどの程度漁獲してよいかの決定を, 科学的助言に基づいておこなっている。すくなくともこうした活動がどのように機能しているだろうか。環境主義者たちはインド洋マグロ委員会とRFMOメンバー国の中においても科学は欲望によって無視され、短期的な見方しかそこにはないという。
「世界のRFMOが遠洋のマグロ資源の健全化のために投じている金を考えるべきだ」と米国のWWF基金の副理事長のWilliam Fox はいう。Fox 氏はマグロのリストについて言及する。クロマグロはスシ好きの人々に賞賛されるが3月の国際絶滅危惧種会議でCITES年次会議で絶滅危惧種に入れられるであろう。

メバチ、キハダ、ビンチョウはほとんどの漁法において乱獲されている。成長が早く資源の肥沃なカツオだけが大丈夫でこれはツナ缶詰の主体をなしている。とFox 氏はいう。
「各国政府は現在の資源状況にのみ基づくという誤りを犯している。マグロ漁業界はその先を見越した生き残りまでを確実にしなければいけない」と彼は結論付けた。
(写真はまき網漁船からの水揚げ:マジュロ港)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿