memories on the sea 海の記録

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南極オキアミの死亡率に関する研究

2016-10-07 00:17:50 | 水産・海洋

ナンキョクオキアミは丈夫で捕獲から逃れトロール網からも逃れることがノルウエー海洋研究所IMRの新たな研究で明らかになった(9月16日FiskerForum)

4.40%のオキアミはトロールの網目から逃避する。「これまでの研究からオキアミが様々な目合、最小の目愛からも逃避することを知っていた。このことがオキアミにどう作用するのかが疑問であった。漁具との接触によりオキアミが傷ついたり死んでしまうのかどうか」とIMRの研究者でこのオキアミ報告の著者であるBjorn Krafftはいう。

南極オキアミは、世界中の低利用水産資源の一つと考えられている。その漁獲取レベルは控えめであり、これが増加する可能性がある。ノルウエーは南極海での操業活動が盛んな国であり2015年に委はノルウエーは15万トンの南極オキアミを漁獲している。南極オキアミは魚類、海洋哺乳類、海鳥にとってカギとなる食物源である。オキアミに依存する種に漁業があたえるかもしれない影響について強い懸念が表明されている。

その懸念は海洋環境の変化が認められることからさらに深まり、南極海での水温が上昇していることでオキアミのライフサイクルや分布に影響することが考えられる。

オキアミは漁具と接触することで斃死するがこれがオキアミの数に影響する。このために数字を確立することは、全体の漁獲死亡率を計算するために重要である。この査定は通常のコッドエンドに特別な袋を設けて行われたが、網目を通過して脱出した生物をもとらえた。こうして逃げたオキアミは船上でストレスを受けたかどうかの観察が行われ、生残率の計測も行われた。

「我々の調査では斃死率は低くトロール網を通過したオキアミの斃死率は4.4%であった。 多くの表層の生物種は非常に耐久性が低くこうした環境では斃死率が高い。しかし我々はオキアミは耐久力のある生物で捕獲されてからもトロール網から逃げることができるということができる」とBjorn Krafftはいう。「この結果から我々はさらに正確な計算を行いオキアミの実際のあ損出の推計を行いたい。

この研究はSINTEF,デンマークのDTUAquaの協力によるもので、ノルウエー研究審議会の式年所を受けている。商業的にオキアミ操業を行っている会社はAker BioMarine AS および Rimfrost AS などであるオキアミAntarctic Krill (Euphausia superba)のトロール網からの逃避による斃死率の研究はBjorn A. Krafft, Louis A. Krag, Arill Engås, Sigve Nordrum, Inge Bruheim および Bent Herrmann によって行われている。


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