memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

違法漁船の人権侵害

2010-10-06 00:00:03 | 海事
国際海事機構IMOは「海員の年」と今年を定めている。環境法律財団EJFによって本日発行された報告は違法な海賊的操業を行う漁船での人権無視を暴いている。(9月30日EJF)

漁業は世界で最も危険な職業のうちの一つとみなされているが、EJFの報告書は違法漁船の上で働く人々ンの奴隷のような状態を報じている。新しい報告書は違法漁船と労働状況の把握の必要性を訴えている。便宜置籍船の地球規模での禁止の必要性もある。

違法なIUU操業あるいは海賊操業は海洋環境を破壊し、開発途上国から資源を収奪し、資源の維持を不能にさせる。これらの活動は増大する水産物需要と世界漁業に広がる危機的症候による。EJFによって出版されたのは、どのようにして彼らが漁獲を最大に、しかしコストを最少にするために漁船の運航者らが彼らの船の船員をいかに酷使しているかについてである。

EJFの新しい報告“海でのすべて”は違法漁船の上で行われている人権無視についてのドキュメントであり船員らが時間超過労働や、監禁状態、身体的虐待そしてときには殺人も行われる現状を明らかにしている。海上労働を強いられ、時に数か月あるいは数年もという状況があり、ほとんどの場合彼らの労働はILOが強制労働と規定した状態に相当する。

西アフリカ、東南アジア、インド洋、大平洋やすべての地域での違法操業の事例について報告している。人権侵害についてはEJFまたは国際運輸労働者連盟ITFなどを含むほかの機関によって直接記録されたものである。この中には身体的および精神的虐待、監禁状態、賃金なしの強制労働、遺棄、殺人までが含まれている。

IUU漁船で労働するほとんどの人々は、脆弱で力のない人々を標的にした人買いエージェントが雇用したもので、ほとんどの場合漁師の経験はなく、開発途上国の田舎から仕事を求めた人々に対して行われる。これらのクルーにとって不運なことに、違法な漁船に乗って人権侵害にアドレスするために必要であった国際的な法律文書は存在していなく、自発的であるか、国際社会によって批准されていません。これらのクルーにとって不運なことに、違法な漁船に乗って人権侵害に対処するために必要な国際的な法律文書は存在していないのが一本で、自発的か、あるいは国際社会によって批准された状態にない。

EJFが特記している点は違法漁船が利用している便宜置籍を許す国際法の抜け穴への対処である。便宜置籍の裏に隠れて海賊操業の当事者らは自身の姿を隠蔽し、漁業法及び労働法を無視、魚資源の荒廃と乗組員の人権侵害に直接的に関与しているのだ。