memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ダイバーが沈没船の財宝を回収

2009-08-07 12:44:33 | 海事
未精製の金と銀あわせて9.5トン、その価値およそ220万米ドル相当をアルゼンチン南部の沈没船から、ダイバーが発見。(AP通信)

Rio Gallegos市の国境警察はAP通信に対してPOLAR MIST号の積荷の探索作業が日曜日(8月1日)に終了したことを認めた。チリーのトロール漁船であったものを改造した本船が沈没したのは1月18日のこと。8名の乗組員が救難信号を発してから二日後のことであった。彼らはヘリで救助されたが、本船はマゼラン海峡近くに曳航される途中で沈没した。沈没の位置は陸岸から25海里で、水深80メートルの海底に鎮座した。

Jorge Palmes氏( Cerro Vanguardia SA社の社長)で金鉱山の持ち主でもある彼は7本の金属塊が海底に残っている、と語った。「この塊をバスケットで引き揚げようとしたときに落下し見失った」、と聞いていると日刊紙Clarinの質問に答えている。およそ20隻の船とロボット潜水艇が現場を探索したが、南半球の数週間に及ぶ悪天候のためにその作業を中止していた。この作業チームは積荷の保険引き受け先であったロンドンのロイド保険会社が資金提供した。アルゼンチンの報道メデイアや海事専門家らは貴金属の行方について質問。また本船からの乗組員の離脱の際になぜ主機関をフル運転にしたのか、そのために船は円周を描きやがて沈没。またなぜトロール漁船として1979年に建造された船を金と銀を運ぶのに利用したのかも質問している。
(この関連記事の初報は6月27日の「海事」の項目にあります)