私は前期高齢者寸前男である。
先日西日本・近畿・九州地方で「大雪」による交通障害が多発したという。
その時「豪雪地域」で有名なわが地域では・・・。
ほとんど降雪がなかった。
三日間で約50cmぐらいだろうか?
この「50cm」をどうとらえるかによって、訪れてきてくださる貴兄の「雪国度」が分かる。
三日間で50cmというのは平均20cm弱となるが「結構な積雪」と思われるのなら、あなたの地域は「雪国」ではない。
1日20cmの積雪は言いすぎるかもしれないが、ほぼ「降っていない」に等しいのが「雪国」だ。
わが地域では1日で「50cm」降らないと「雪が降った」うちに入らない。
そして、もう一つ。
降った雪が「数日で解ける」のであれば、そこは「雪国」と呼ばない。
今回の大雪で交通障害が起きた地域の皆さんは、たぶん降雪後遅くとも1週間後には雪が無くなるであろう。(まあ、春まで残っているかって意味にとってください)
そうした雪国でない地域のこの降雪は本当に「災害級」であるから大変だったでしょう。
南に行けば行くほど車は「スノータイヤ」など履いていないだろうから、その障害は本当に「災害」だろう。
雪が圧雪になっていたり凍結している道路で、スノータイヤを履いていないのは「スケートリンクに長靴で入るようなモノ」なのだ。
しかも、雪に慣れていないドライバーは、どのくらいの雪でどんな運転をするかの判断ができないだろうから、それに慣れている者からすれば「無謀」としか思えない行動に出てしまう。
峠が圧雪どころか「凍結」しているのなら、自殺行為である。
ニュースを観ていたら、ドライバー自身も長靴を履いていないでの車どころか自分自身も滑って転んでいた。
一冬に一度とか数年に一度しか降雪の無いなら、仕方ないしそれに万全の体制などとれるものではない。
こうなると不思議なもので、豪雪地域を認知されているところに住んでいる者としてはなんとなく「申し訳ない」ような気になってくる。
実は数年前から、俗にいう「里雪降雪」傾向が進んでいるように感じている。
これも地球温暖化の影響なのか?
わが地域の海側は、それこそ一冬に多くて50cm程度の積雪が通常だった。
しかし、数年前から今回のような「ドカ雪」が降るようになり海岸地方から「豪雪」と呼べない地域にそれが顕著なのだ。
わが地域では1日20cmの積雪なら1週間以上続いても大丈夫だ。
「世界一」とも称される「除雪車両と除雪技術」を駆使すれば、ほぼ日常生活には支障が出ない。
もちろん、行政的にもそれなりの財源を確保してある。
それは各家庭においても、個人的にも、またどんな小さな子でも「雪」に対する意識を深層心理的に持っている。
単純作業の「雪かき」も、大変ではあるけれど「イヤだ」とか「やらない」という選択肢はないのである。
また、不思議なもので始めると頭の中がカラッポになって集中してやるものなのだ。
若い時は、雪の降らないところに「たまにドンとふればいい!」とか思っていたが、記述しているように「大変だなぁ」と思うようになった。
これをいったらおしまい!って話なのだけれど。
雪がたまにしか降らない地域の皆さん、悪いことは言わない「雪が降ったら『家から出ない』」ことです。
仕事だろうが何だろうが、それは「災害」なのですから。
ちょっと、話が変わるが・・・。
スキー場で「バックカントリー滑走による遭難事故」についても、雪国住居とスキーの経験者として記しておく。
スキーやスノーボードをなさる方がたに忠告。
当たり前のことだが・・・整備されたスキー場内に「新雪が積もっている」のと「バックカントリーの新雪」は、まったくの「別物」なのだ。
バッジテストの上級者どころかスキー指導員であっても「バックカントリー滑走」は、それとは別のテクニック・意識が必要なのだ。
ちょっとスキー・スノーボードをやったことのある人ならわかるだろうが、どちらも道具の「体重をどこにかけるか」が上達のポイントだ。
新雪の場合は、整備済みのところであっても体重のかけ方が全く逆で後傾姿勢で先端を浮かせないと滑れない。
しかも、それはそうした新雪の状況の中でしか練習できないのでなかなか上達しない、また整備されたところ滑っている時と全く違う筋肉を使うので「大変疲れ」る。
整備されていないバックカントリーに入って自在に滑れるようになるには、かなりの経験と臆病なくらいの準備・精神力・体力が必要なのだ。
車もウィンタースポーツも、臆病さと冷静な判断と準備が重要だと念を押して今回は終了することに。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんにも、早く春が来ますように。
May
本当にわが地域の除雪技術は「世界一」なのです。・・・しかし御多分に漏れず、人員が減ってきているとのこと。午前2~3時からの変則勤務でもありなり手がいないらしい。
数年後からの除雪状況が心配な前期高齢者寸前男なのである。
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