完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

やっぱり、生で見てみないとわからない。  ~ヨネックスオープンジャパン観戦記2~

2016年09月25日 | スポーツ


私は初老男である。



すでに、最終日のテレビ中継があった。



なので、興ざめする部分が有るかもしれないが、やっぱり「生」で見ないとわからないことはあるのだ。



まず、やはり「リー・チョンウェイ」のこと。



おそらく・・・。


バドミントンプレーヤーの「究極形」を実現しているのは「彼」だろう。



前回のUpで、シングルスプレーヤーのピークは20代後半と書いた思う。




しかし、彼はバドミントンにおける「究極の脱力」を身に着けて34歳の今も世界トップクラスを維持している。





実はバドミントンの実力は、この「脱力」ができているかどうかでほどんど判断できる。



これは、シングルスもダブルスもほぼ同じである。



また、どんな球技もほぼ、これが当てはまる。




同じゲーム時間であるならバドミントンは屈指のハードなスポーツであるから、いかに「パワーロス」しないかが勝負のカギとなる。



リー・チョンウェイは、その肉体・精神ともに「極限」まで、無駄な力をそぎ落としている。



いかに追い込まれても、強靭な手首の強さでピンチを脱していく。




金メダリストの「タカマツペア」もリーほどではないが、かなりの完成度でゲームを組み立てている。



とにかく、彼女らも「力が抜けている」時の方がいいプレイになる。




そう、オリンピックの決勝の第3ゲーム終盤がそうだった。




だから、彼らがポイントを失うときはムキになってラケットを振り回している時だ。




そうした中で、このトップ選手達が「脱力力(?)」を維持するために「練習」をするのである。



繰り返すが、どの試合も力が入ってラケットを振り回した方が敗者となっている。




最後に私が見た2日目の感想を短く。



女子シングルス「峰vs大堀」・・・・・実は女子シングルスの中では、山口vs奥原より面白かった!小柄の峰対大柄の大堀。ただ、どっちも「脱力力」がまだ足りないなぁ。


女子シングルス「スン・ユ(中)vs高橋沙也加」・・・・・・女子Wの高橋の妹沙也加は、故障明けながらよく頑張ったけれどトップ2(奥原・山口)には、まだまだ届かない感あり。


女子ダブルス「ボー・モゲンセン(DEN)vsリー・リゥ(CHN)」・・・・・優勝したデンマークペアだけれど、実はこの試合中国ペアがマッチポイントを握っていた。それをサービスジャッジして、ミスしギリギリでINで逆転されたのだ。中国選手らしくない負け方。そして、このとき中国ペアが勝っていたら・・・・。タカマツペアが優勝していただろう。


男子ダブルス「佐伯・垰畑vs嘉村・園田」・・・・・国内で何度となく当たっているペア同志ならではの、スピード感あふれるゲームだった。ただ、このスピード感はタイミングが合っていすぎて「フッ」とタイミングを外す相手には、これほどの面白いゲームにはならないような・・・。



女子シングルス「奥原vs山口」・・・・奥原は「緊張感」や練習量をこなしたことで得る「自信」が無いと、どうしてもこうしたキレの悪さが顔を出す。山口は、まだまだ「無駄に力を使いすぎる」リー・チョンウェイのような「そぎ落とし」に成功すれば、奥原にもっと楽に勝てるようになるだろう。



男子シングルス「リー・チョンウェイ(MAS)vsシー・ユーチー(CHN)」・・・・リー・チョンウェイの「名人芸」を、たっぷりと堪能したゲーム。まったく息が上がった風がないままのリーの完勝だった。



今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも「生で見る」ことの意味を知る機会が来ますように。



            May




・・・・・・・結局「男子シングルス」に日本選手のことを書けなかった。返す返すも桃田のスキャンダルが憎い!





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