私は初老男である。
GWに突入である。
だが5月1・2日が通常の勤めの私にとっては普通の土日と変わりない。
ただ、世の中は当然その「モード」に入っていて様々なイベントが組まれている。
今日はその「あるイベント」に行ってきたのだが、それについては次にUpするつもりである。
今回はそのイベントの前段に、ずっと気になっていた「ある食べ物」についての謎が解けたのだ。
ある立ち食いそば屋のカレーの話である。
このカレーが様々なメディアに取り上げられて、評判のカレーである。
っていうか、私がタイミングを失って今まで食べていなかっただけだが。
大抵行ってみると「売り切れ」になっていていたのだ。
今日は11時ちょっと前に、店に行くと・・・・・すでに大勢がカレーを食べていた。
昔ながらの黄色いカレー。
多分470円だったと思う。
食べてみた。
・・・・・なるほど、そういうことね。
お金でやり取りされるものは、すべて「需要」と「供給」のバランスでできている。
その中の「需要」というものには「場所」や「なつかしさ」さらに「メディアで取り上げられる」という付加価値がつけられることがある。
単純に私の期待が「大きすぎた」とも言えるだろう。
すくなくとも、私が想像していたカレーではなかった。
とにかく思う。
このカレーは「この場所」の「この蕎麦屋」で売られていなければ、こんな風に流行ったりはしなかっただろう。
人間においての「食」「味覚」というものは、本当に不思議なものだと今日は再確認した。
今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、自分の舌がいかにあやふやなものであるを実感しますように。
May
前にもそんなことを記したことがある。
びっくりカメラで自分の奥さんの料理を、高級料亭で食べさせて「さんざん褒めさせて」から種明かしをして笑う番組がある。
が、あれは間違っている。高級料亭という「場所」と「器」「もてなし」によって人間の舌は「いつもの奥さんの料理」の味ではない物として感じているのだ。
笑っている人ほど「味覚」というものをわかっていないのである。