完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

楊中美著 「一つの中国・一つの台湾」読み終わりました。

2007年01月16日 | 
私は中年である。
不二家のことが大々的に取り上げられている。
「歴史は繰り返される」と言うが「雪印乳業」が同じようなことでほぼ解体された
ことを不二家の経営者は忘れたのだろうか?

人間の「清潔感」と言うのは、ひどく屈折したもので一人一人全く違う。
それを戒めるのは「他人の清潔感を受け入れ、さらに自分の清潔感を分からせる」
という矛盾した「衛生管理マニュアル」でしか達成されない。

また、人間は恐ろしいもので100人の中で85人くらいが「カラスは黒い」と
言えば残りの15人は「なんとなく黒いような気がする」って言うように
出来ている。

組織の中で「内部告発」をすることは並大抵の「気合」では追いつかないのだ。
調理を仕事とするものとしてこの騒ぎに「ゾッ」としている「中年」である。


さて、随分前に買ったおいた本なのだが読めずにいた。
それが

    楊中美著 「一つの中国・一つの台湾」

                        である。

今世界中から注目されている「北朝鮮」の陰に隠れて「中・台」関係が
認識不足になりつつある。(特に日本人は、このことに疎すぎる)

私のライフワークである
 「日本は何故、勝てる見込みのないアメリカに
                    戦争を挑んだか」の初期の
原因の一つが「中国への侵略」にある。

コレがひいては「中国の共産党vs国民党の内部革命」を激化を呼び、
最終的に蒋介石が「本土」を捨て、台湾に逃げ延び「中華民国」を建国せしめ
「二つの中国」の悲劇を生んだ。

ライフワークのカテゴリーを読んでもらうと分かるのだが、わたしの疑問の
答えを出すためには現在の東アジアの状態からさかのぼって、中国・韓国
・台湾・日本の関係を調べ直すことは大変重要だ。

この本は5年ほど前までの「江沢民の中国vs李登輝の台湾」の構図を
非常にうまく解説している。

現在は「胡錦濤vs陳水扁」の構図に変わってきているが、世界的な国と国との
対立(もっとも、国際的に「台湾」は微妙に国と認められていないが)としては
アラブ・中近東を除けば「最後の争い」と言えるだろう。

互いの国とも内部事情は決して平穏で無く、しかし互いに「絶対に許せない存在」
少なくとも「話し合い」でケリの着くことは今のところありえない。

田中角栄の最大の功績「日中国交正常化」は裏を返せば「台湾と国交断絶」を
意味していることを、認識している人がどれだけいたろうか。

日本が第二次世界大戦を引き起こし、自国もかつて無い「悲劇」を体験した。
その余波が「朝鮮分割」を生み、また「二つの中国」をも生んでしまった。

何かと「北朝鮮・韓国」のことがクローズアップされるが、本当の国際的
危険を孕んでいるのはこの「台湾海峡」を挟んだ中台の「軍事衝突」の
可能性の方だと、この本を読んでつくずく思った。

同一民族を2つも引き裂いた日本の「大東亜共栄圏構想」とは、いったい
どういうものだったのだろう。

まだまだ、興味は尽きない。勉強せねば!

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが興味の無い硬い話に、飽き飽きしませんように。

李登輝って人は、日本の京都帝国大学卒って知ってた?
だから、日本語ペラペラなんだ・・・。

                                                                may



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする