完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

またマクラで終了    ~恐怖を超えた感覚~

2007年01月05日 | 時事ネタ
私は中年である。
いつもブログの本編に入る前に「マクラ」を振る。

「マクラ」というのは「枕詞」(まくらことば)から来ているのだろうが、
私は落語家が落語の本編に入る前に、本編と関係ないことを自分の舌の動きを
良くしたり、お客の反応を見るための小話の事と思っている。

前には、この「マクラ」の方に力が入りすぎてそのまま終わったこともあった。

今回もそうなってしまいそうなのであるが、今回のマクラは
「短大生遺体切断事件」である。

最近の殺人事件の多さは目を覆わんばかりだが、今回のこの事件も
今まで以上に「衝撃的」だ。

いまや猟奇的な殺人事件は多いが「自身の妹」を殺すばかりでなく、
「切断」して「押入れ」に仕舞い、合宿から帰ったら「捨てる」つもりだった。
というのはとても「人間の所業」ではない。


少し昔話をする。
プロレス華やかりし頃、反則技の「噛みつき」を売り物にした
「フレッド・ブラッシー」なるアメリカンレスラーがいた。

彼の試合での「顔面が血まみれのアップ画面」を見た老人がショック死する
という事件がおきたのでも有名のレスラーだ。

彼が日本に来てインタビューを受けた時の話である。
当時の悪役レスラーは「馬場に(ジャイアント・・・と説明しても分からない
人も増えたかな?)棺桶を用意しておけ!」とか「馬場を病院送りにしてやる!」
くらいのセリフをよく吐いていた。(それでも当時は震え上がったものだ)

しかし、彼はインタビューに答えてこう言った。
「俺の前に立つ奴は、みんな血まみれにしてやる・・・。たとえ、それが
 俺の母親でもな・・・・」
このセリフは、怒鳴り散らす大柄なレスラーより数段「怖かった」

人は「人殺し」というものに非常に恐怖感を抱くが「母親殺し」と聞くと
「殺人者」以上の得体の知れない感覚を覚える。

ブラッシーのセリフは多分に恐怖感を煽るための「デマカセ」であることは
分かっていたが、それでも口にして良い言葉ではない。

そうした時から30年近くが経ち、本当に「身内を殺す」人間が出てきたのだ。

しかも「首を絞め、鈍器で頭を殴り、顔を水に沈めて」殺したのだ。
もはや「カッとなって」のセリフに信憑性があるとは思えない。

さらに、人を殺したことに対する意識として「罪の意識の低さ」には
本当に恐怖する。

自首することもせず、あまつさえ鋸や包丁を使って「切断」し隠して
置いたという。

本当に発覚しないと思ったのだろうか?本当に罪を感じないのだろうか?
そうした「猟奇殺人」を犯しておきながら「予備校の合宿」に参加して
いるのである。

卒業した高校・通っていた予備校の関係者が口をそろえて「生活態度に
問題のある生徒ではなかった」と言っていることに、更に得体の知れない
恐怖感を増加させる。

「なにがなんでも歯科医」とこだわった人格。それを望んだであろう両親。
それらを含めた中での兄妹の不自然な関係。そうしたものが生んだ

        「特異な尊属猟奇殺人」

ということなのだろう。

いや、きっとそうだ。そうだと言うことにして「特異なこと」と納得せねば、
いつまでも恐怖の震えが止まらぬ「中年」である。


ってやっぱりマクラで終わってしまった。新年早々身の毛のよだつ話を
こんな風にUpしたくなかったんだけどとても避けて通れる事件ではない。

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。
これを読んだみんなが親兄弟の絆の強さを再確認しますように。

私はハエ一匹殺すのにも勇気を振り絞らねばハエ叩きを振り下ろせない・・・。

                                may






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