goo blog サービス終了のお知らせ 

築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

産地と海域!

2011-01-24 10:39:48 | Weblog
茨城県波崎産の天然メバチマグロです!脂がしっかりのっていて久しぶりに素晴らしいメバチです(^-^)
波崎と言うとあまり馴染みのない場所ですが、場所的に言うとほぼ千葉の銚子と同じです。利根川を挟んで銚子と波崎となります。サーフポイントとしてはかなり有名で、何人ものプロサーファーを輩出している場所でもあります。
聞けばこの辺の船はほとんどが銚子に入港するらしく、波崎港に入るのは珍しいとの事。。銚子に入ればマグロ(特にバチ、キハダ)の水揚げで有名な銚子産、波崎に入ればマグロではマイナーな波崎産となります。いわゆる『産地のカラクリ』ってやつですね。
私たちも魚を見る上でその産地は必ず確認しますが、それ以上に重要視するのは産地よりもその船がどこら辺の海域で漁をしてきたのかという事です。
例えるなら、青森県大間と北海道戸井、さらに言えば春先の宮崎県の本マグロと台湾の本マグロ。。関アジ、関サバの豊後水道を挟んだ大分県の佐賀関と愛媛県などなど(氷見のブリにもありますね^^;)…同じ海域で捕れた魚なのに片方が有名で対岸はまったく知られていないなんて事がすごーくたくさんあります。そして市場から末端に出ると産地だけで評価されなかったり…こうなるともう『産地の定義』ってなんなんだろう!?って思ってしまいますよね(?_?;
ちなみに、外国の海で漁をしてきた冷凍船でも入港した港の産地になって売っているのを以前よく見かけましたw=(゜o゜)=wこれってあり!?って感じです。。

もう一つオマケに言いますと、マグロで有名な神奈川県の三崎港は今はマグロの水揚げはほとんどありません(秘)余談ですが…


とにかくこの素晴らしいメバチマグロ!茨城県波崎産でオススメしていきます。
大切なのは産地ではなくてその魚がもっているポテンシャルではないかと…思います(生意気言ってすみません^^;)


その他にも長崎県の本マグロやマカジキも良い魚仕入れていますよ~♪