島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

週末 動物編

2009年06月08日 | 日常
日曜日の今日、朝ごはんをテラスで食べていたときのこと。

「ミャーミャー」とチョコラの子猫の声が聞こえてきた。
彼らは、目が覚めたとき母猫がいなかったりミルクが飲みたいとき、こうやって母猫を探す声で鳴くのだが、チョコラは私たちの前で今さっき餌を食べ、子猫のもとへ戻ったはず。

気になって、3人で彼らの住処に近づくと・・・・

写真のように、4匹の子猫が歩いている!!!!!!!

子猫は生後3週間ほどで歩き出す、とインターネットで書いてはあったが、まさにその瞬間が見られるとは!
5月20日に誕生しているので、そろそろかな、とは思っていたけれどね。

いやーかわいいですよ。
4匹、まともに見たのは初めて(なにせハイビスカスの茂みは暗くてほとんどなにも見えなかったので)、子猫の色を見る限り、父猫は白猫の確率が高し。

まだミルクで育っているのでチョコラと一緒にいるけれど、そのうち里親を探さないといけません。一匹は我が家に、とは思っているけれど。


もう一つの動物編。
昨日土曜日にちっちが温めていた10個の卵のうち2つが孵り、今日またさらに4羽が誕生。
ちっちは卵は一個しか温めていなかったのだが、前回の失敗からペドロが自分のところの鶏の産みたて有精卵を10個ちっちの下へ押し込み(・・・という表現は正しくないかもしれないけれど、ニュアンス的に「押し込む」が妥当)予定日は今週末ですので注意してください、とTにもいわれ、こちらは毎日チェックしてました。
押し込まれた卵は3種類くらい違う種類の鶏があるらしく、孵った雛の色も黄色、黒、白に近い黄色、と様々。
電話でアドバイスを受けた話によると、この暖かさなので、家で捕獲する必要は今のところなく、母鶏にお任せしてよいとのこと。ただ水は絶対にきらすな、ということで、今回はなんとか育ってほしい・・・と願ってます。

でも10羽ってどうよ?
やることが半端ないペドロさまでした。

盛りだくさんな週末 チェロ編

2009年06月08日 | Music
久々に解放感あふれる週末です。

土曜日はチェロのクラスのプチ発表会。
下は4歳から、上は50過ぎのおばさままで、様々な年齢のチェロ奏者が1年間の総まとめを披露しました。
場所は音楽教室のオーケストラの練習室、といっても、そんなに大きな部屋じゃないけれど、ナルにとっては、初めて人前で「ソロ」を弾く、という機会にあたったわけです。

プログラムに自分の子供の名前が単独で載っている、ということに感動し、最年少なのでトップバッターで出ることになっていたのだけれど、まじめな顔で出番を待つ息子の成長に感動し、自分の職業をすっかり忘れて、ただの親ばか街道まっしぐら母になりきりました。

弾いた曲は「きらきら星」
練習の甲斐あってか、見事に最後まで弾ききり、お辞儀も立派にクリアー。
実は、私は高校時代チェロを3年間やっていたのだが(我が母校、都立芸術高校では、自分の楽器以外に一つ副科楽器というのを選ばなくてはいけなくて、音色が好きだ、という理由でチェロを選んだ私です。その後、あまりの難しさに後悔したけれど・・・)とにかく弦が太いので押さえるのが大変だし、弦楽器に共通していえる「音程をとる」という作業、これはピアノにはないので、これも大変だった記憶があるのだが、だからこそ、音程をとって曲を弾く、という行為を難なくこなす息子を見直しました。
だんなといえば・・・・「どきどきしてた」らしいです。絶対誰よりも緊張してたはず。

9月から始めたチェロ。どこまで続くかなぁと思っていたけれど、すでに息子の中では「来年は●●ちゃんが弾いた曲、弾けるようになるかな」ということでいっぱいらしい。やる気はあるみたいなので、続けることになります。

5年という歳月

2009年06月04日 | 日常
新生児に必要なものは?????
最初に思い出したのは「おむつ」
でももっともっとほかにあったよね・・・・と少しずつ物置からベビー用品を出し、洗いなおしたり、日光浴させたり、そんなことをやっているのですが、ここへ来て大変な事実が発覚。


新生児が使うベビーカー。これは日本語でなんというか知らないけれどこちらでは「CUCO」といい、寝た状態で運べるもの(写真左)。
ベビーカーにはだいたい3セットの 持ち運びパターンがついていて、一つはこのCUCO,そのあとMAXICOSI(写真右)これは少しからだを起こした状態で乗るものだけれど、2時間以上その体制での外歩きはあまりすすめられない、でも持ち運びにはとても便利で車の移動もこれを使うことがほとんど。そして最後に普通に座れるようになってから使ういわゆる椅子型。写真で見るとあんまり違いはないように思えるけれど、ぜんぜん違うんです、この二つ。
私たちはこの3セット付ベビーカーを5年前、出産祝いに義父から買ってもらった。
CUCOはとにかくでかいので、場所をとる。そして使う期間は短期間。
当時住んでいたアパートの物置はすでにいっぱいで、義弟が住んでいた家の屋根裏に置かせてもらうことにした。

その後、義弟はその家を貸すことにした。
借り手に「屋根裏にこういうものがあるけれど、置いておいていいか?」といったら、構わないといってくれたらしく、CUCOはその後も義弟の持ち家の屋根裏部屋に保管された。


あれから5年。
義弟の持ち家はそれから3組のカップルが借家人として入り、今の借家人はドイツ人家族。
私たちが今の家に引っ越した時点でCUCOを取りに行けばよかったのだが、そのころナルは1歳になったばかり。次の子の予定もなく、CUCOの存在は私たちの頭から完全に消えていた。
で、今回、CUCOはどこだ?という話になったとき、「多分、あのまま、義弟の家にあるはず」という記憶がよみがえり、ドイツ人家族に連絡をとることに。
スペイン語を解さない彼らに「CUCO」の説明をするのに苦労したが、屋根裏を一生懸命探してくれ、「そのようなものは見当たらない。よかったら見に来てくれないか」といわれたので、だんなが彼らの家へCUCOを探しに行くことに。

どこを見てもCUCOはなかった、とのこと。

預けっぱなしにしていた私たちが悪いのだが、あんなものを盗んでも仕方ないし、きっと前回の借家人が邪魔だから、と処分したんじゃないか、という結論。


結論・・・じゃない!あれがないと退院時困る。
新たに買うほどのことじゃないし(実際、そのパーツだけ部分売りしてるけれど、すごく高いのだ)誰かに借りるか、と、知人に声をかけまくる。
でも、みんな考えることはおなじ。あんなに場所をとるもの、もう子供はいらない、と思っている人はさっさと処分しちゃうみたいで、なかなか見つからない。
そんな矢先、義弟のパートナーが「同僚で、処分しようと思っている人がいたよ」と連絡をくれた。
素晴らしいことに、5年前に私たちが使っていたのと同じモデルだという!
こういう偶然、あるんだね~

で、そのCUCOが今日、我が家にやってきたのだが・・・・・

本体に設置できない!!!組み立てられないーーーーー!!!!!
完全に頭から抜けています。
どこにつけんの?どうやって設置するの?
だんなはわりとそういうこと、よく覚えているし、ちゃっちゃと作業しちゃう人だけれど、それでも「分からん・・・」と首をかしげている。
情けないですが、今週末、その知人に教えてもらうことになりました。


5年というのは、いろんなことを忘れる年月です

5年前の立会い

2009年06月04日 | ファミリー
スペイン南部(アンダルシアあたり)は日中40度を記録しております。まだマヨルカは30度前後なのでマシらしいが、6月初旬の気温じゃない!!!どうなるこの夏!



こう暑いと外に出る気もなく、まして運転は控えてという指示があるので、家にこもって譜読みをしています。
予定日を過ぎた友達が2名いるのだが、彼女たちはぜんぜん赤ちゃんが下がっていないため、階段の上り下りを義務付けられていて、この暑さ、かなりしんどそう。
予定日はまだ先なのに、おなかが下がっている私は、逆に「まだあまり動かないように」といわれているし、もしかして彼女たちより先に出産か???と思う今日この頃。


そう、出産の話。
よく日本では「立会い出産を希望しますか?」とか「無痛は当院ではやりません」とか、そういうの、聞きますよね。
私の病院では(というか、もしかしてスペイン全般的かもしれません)No,といわない限り、立会い出産、無痛分娩です。


ちょうど5年前の話。
そのころ、私の音楽仲間がばたばたとパパになった。
私はまだ妊娠中で、私は彼らのパパぶりをよく見に行ったのだが、彼らがよくいったこと。それは
「立会いは絶対必要だ」。
みんな育児に積極的で子煩悩なパパたち。
家に帰ってだんなに「立会いはしたほうがいいんだってさ」と伝えると、ぎょっとした顔で
「・・・・なんで?」と、あまり乗り気ではなさそうだった。
私も是非是非立会いを!と思っていたわけではなかったので、ま、考えておいてよ、と言ったきり、その後あまりそのテーマが妊娠期間で出ることはなかった。

出産当日。
その日はなぜか出産ラッシュで、どうやら7人予定が入っていたらしく、個室なのでほかの人がどのくらいのペースなのかは分からなかったけれど、私が一番最後に分娩室に運ばれたらしい。
分娩室に入ってからが長い人もいるので、最初からだんなさんは分娩室には入らない。
その段階で、うちのだんなが立会いを決意していたかどうかは謎だが(後で聞いたらそんなこと、考えてなかったらしい)「電話してくる」といって病院のテラスへ向かった。
が。
どうやら私の分娩ペースが一番早かったらしく、主治医が看護士さんに「だんなさん呼んできて~」といっているのが聞こえた。
「来るかな???」と少しだけ考えたけれど、もうそのときの私はだんながいようと、いまいとどうでもいい状態だったので、深く考えなかったのだけれど、気がついたら、なんだかマヌケな格好(手術着みたいな格好)をしただんながそばにいて手を握ってくれていた。
というわけで、知らないうちに立会いになってしまったわけです。

無痛(正確には和痛、無痛なわけない!)だったため、体の回復は早く、すぐにだんなといろんな話をすることが出来たのだが、やはり一番気になったのが「なぜ、立会いに応じたのか」。

だんないわく、「ほかのご主人たちと世間話してたらさ。YUKOのだんなさーーーん、産まれますよーーっていわれて、なんだか知らんが看護師さんと走ってて、気がついたら、緑の手術着着せられてて、分娩室入ったらナルの頭が出てた」んだってさ。

この状況で「立会いはちょっと・・・」とはいえなかったのね。

で、この後です。
だんなが、出産予定のある人のだんなさんに力説するようになったのは。

「立会いは絶対!」

おいおい、君は躊躇してたじゃありませんか。
恐怖があったと分析していますが、この変わりようはなぜ?

いわく。
「あんな感動はない。あれを見ずに子育てはない。あれを見たらどんな人でも育児に積極的になる」らしい。

ま、もともと、子供好きだし、家事にも協力的な人なので、たとえ立ち会わなくてもいいパパになることは疑わなかったけれど、あの力説には唖然でした。変わるもんだよね。

今回も、だんなは力入ってます。「立会い」に。
私が病院に着いたら、だんながナルをおばあちゃんか知り合いに預けに行けばいいよね、という私に「冗談じゃない。二人目は早いって言うし、間に合わなかったら後悔するから、家族に病院までナルを迎えに来てもらう」といってます。

実際経験しないと分からないことっていっぱいありますね。