島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

完成!

2008年10月05日 | Music
キャンバスに描かれたアルファベット(演奏者の名前、グループの名前)を少しずつ塗りつぶし

JOAN MIRO

を残して終了。
なかなか粋なアンコールでした。


全員正座で、空中飛行とかじゃなくてほっとした・・・・


始まったのが夜の7時。
ナルはおばあちゃん宅でお泊りだったので、だんなと夜ご飯食べに行ってきました。

美術館
コンサート
ディナー

まるで絵に描いたようなデートコースだったわけなのでした。

終わり。

アンコール

2008年10月05日 | Music
「アンコールは・・・・」と演奏者が譜面台を片付け(最後の曲は、ちゃんとホールでやりました)キャンバス前でごそごそ。

吹く気配はゼロ。さてさて、なんなんだ?

ちなみに、この4名の白ずくめ衣装、そして素足、というルックを見て



「オウム真理教だ・・・」



と思うのは私だけだろうか。
(なにげに左端のアンドレスは、ひげぼうぼうで教祖っぽいし)

続く。

絵画と現代音楽の共存

2008年10月05日 | Music
このように、音楽について「ミロさんの絵」がセットでやってくる。
彼らのプログラムはすべてが1990年~2008年に作曲された、「ばりばり新しい音楽」で構成される。
去年までの私ならジョン・ケージは知っていても他の作曲家↓
Gabriel Erkoreka
Gerard Grisey
Jorge Sad
Christobal Halffter

を「あなた、だーれ??」と聞いていたのだが、少しずつ鍛えられているので、半分は「あぁ、あの人ね」といえるくらいまでには進歩した。

この「現代音楽」と、絵画、これがよく合うのです。ミロだからかなぁ。
美術館でコンサート、というのはよくあるけれど、こういう楽しみ方、いいよね。
もちろん、管楽器のようにスタスタ歩いて簡単に移動できて、しかも椅子に座らず演奏できることが前提だけれどね。

1曲目を聴いているとき、私のとなりには、画家のミロの孫が立っていたのだけれど、一曲聴いて出て行きました(笑)。
「サックス」と聴くと、たいていの人が「ジャズの演奏会かな」と思うので、そこで「ばりばり現代音楽」を聴かされると、心構えできていない人は出て行きます。
それでもいいと私は思ってる。
少しずつ「こういう音楽もあるんだよ」ということを広めるには、地道な努力が必要なんです。
逆にいうと、サックスというのは、弦楽器や鍵盤楽器のように歴史の古い楽器ではなく、最近の新しい楽器なので、作曲家たちも曲がつくりやすいんじゃないだろうか。

ともあれ、途中でギブアップした10名ほどの観客を除いて、みながこの館内ツアーを楽しみました。

続く。

贅沢な時間

2008年10月05日 | Music
土曜日は、職場であるコンセルヴァトワールのサックス科のProfたちによるサックスアンサンブルのコンサートが、「ミロ美術館」内で行われた。

ミロ美術館は、実際ミロがアトリエを持ち、亡くなるまで住んでいたところに美術館があり、バルセロナのミロ美術館と並びかなりの作品が収められている。
館内には200名規模の小さなコンサートホールがある(音響よし)。

うちのサックス科のProfは、ソロ担当が2名、カルテット担当(サックス室内楽)が2名、という、コンセルヴァトワールの中でも「すき放題にスタッフをそろえるマフィア軍団」と評判。これに加え、ピアニストが2名(私を含む)だから、そりゃ、他楽器から比べると、いい加減にせーよ、という声が聞こえるもの無理はない。
この4名のProfによるアンサンブル、彼らのアンサンブルを「Sigma Project」といい、各地で演奏活動を繰り広げている。
今回はその一環。あまりマヨルカ内でやらないので、だんなと二人、出かけてきた。

コンサートホールで聴衆が待っていると、マネージャーさんが舞台で「館内で演奏をするので美術館の入り口にお集まりください」。

ぞろぞろと200名の聴衆が移動すると、そこにはうちのサックスの生徒がアシスタントとして3名、キャンバスと絵の具を持ってスタンバイ。
「なになに?」とざわざわする中、演奏者が白ズクメの衣装で登場。
おもむろに用意された筆をとり、ざざざっと「Sigma Project」と描きだし、演奏開始。

一曲終わると、アシスタントの生徒くんたちがキャンバスを持ち上げ移動。
それにくっ付いて聴衆も移動。
演奏の始まる前に、再びざざざっと今度は演奏者の名前を少しずつ加えていく。

こうやって、館内を「全部」まわりました。

写真はソロ曲を演奏したJosetxo Silguero、John Cageの「Four5」を演奏した直後。素晴らしい演奏でした。

続く。