小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

2009-10-15 06:38:19 | Weblog
小笠原の南海上をウロウロしていた台風19号は、幸い父島に接近する事無く島の南を東へと抜けていった。

雨も強風の影響も全くと言っていいほどなく、一週おきに接近してくる台風に、台風養生やオガマルの運行予定の変更etcややウンザリしていた我々にとっては、本当に幸いだった。

ただこの台風19号、島に秋の訪れをプレゼントしてくれたようだ。非常に動きが遅く、数日間島の南海上にほぼ停滞していたのだが、その間父島では北東の風が吹きぬけていた。この風がすっかり島の空気を入れ替えたようで、島は一気に秋の様相。

小笠原では初秋の風物詩、お世辞にもあまり綺麗とはいえないが、セミの鳴き声があちこちで聞かれる。実はこのセミ非常に警戒心が強いようで、人の気配がするとすぐに泣き止んでしまう。内地の感覚でその鳴き声を頼りにセミを探そうとしても、僕にはまず不可能。今までも何度か山歩きの最中セミ発見にトライしてみたのだが、残念ながらその姿には一度もお目にかかっていない。ハートロックへ行く途中、偶然大木の1㍍位の高さの所で抜け殻を発見した事があるだけだ。荷役仲間で島のネイティブ‘マーカス’の話では、緑色をした小型のセミらしい。この秋の山歩き、是非その姿を確認してみたい物だ。

最低気温が25度前後、最高気温も30度弱と僕にとっては最高の天候が続いていた父島だが、ここ数日は朝晩めっきり冷え込み、昨日の朝は通勤チャリの時ウインドブレーカーを着込んでしまった。小笠原にも確実に四季は廻り、僕の嫌いな冬もやがてやって来る。島での生活も3年を過ぎすっかり小笠原仕様になってしまったこの身に、寒さはこたえる。

とは言ってもお日様が顔を出せば、日中は内地で言えばまだまだまだ夏。昨日の昼休みは久し振りに前浜スイム。このところ台風の影響等で海の状態があまり良くなく、2週間ぶり位になるだろうか。昨日はまさに快晴ベタ凪の絶好のコンディション。流石に水温はやや下がったようだが、泳ぎだしてしまえばサーフパンツ一枚で十分。

オガ高の体育の授業ウインドも、1年生は昨日が今年最後の授業との事。この春ボードの上に立つのもおぼつかなかった彼らだが、一夏を越え秋の微風を楽しむまでに上達していた。又来年の春、前浜で会いましょう、それまでオジサンは前浜スイム頑張るぞ。

写真は昨日の前浜、ウインドを楽しむオガ高の生徒さん。

久しぶりのハートロック

2009-10-10 08:56:17 | Weblog
昨日は本来ならオガマルの入港日だったが、日本列島を縦断した台風18号の影響でオガマルの運行が一日遅れたため、僕は荷役、妻はオガマル清掃の仕事が無くなり、我家にとっては珍しく二人揃って平日の完全OFF。

朝方は曇っていたが、時間の経過と共に雲間からお日様が顔を出し、トレッキング日和。妻と2人久し振りにお気に入りの場所、ハートロックを目指す事に。

我家を出て、いつものように湾岸道路を歩きながら眺める二見湾は、一昨日とは大違い。湾内のいたる所のビーチに押し寄せていた大きなウネリは、嘘の様に消滅していた。島のサーファー達が大波を楽しんでいたバクダンも、多少の波はあるものの、サーファーは一人もいない。伝説の大波を楽しんだ翌日は、皆さんのんびりOFFと言う所だろうか。

歩き出して約1時間、北袋沢の登り口から山道に入る。入り口に設置してある竹筒の中を覘いてみたが、予想通りどの竹筒にも石は入っていない。この竹筒には目的地別、島民、観光、調査etcと利用目的別に色の違った石を入山の時に入れるようになっているのだが、オガマル出港中の平日、要するに山歩きをするのは我々だけと言う事。

歩きなれた山道だが、暑い夏の間山歩きをする人も少なかったのだろう、雑草が伸び放題で、道を見失いそうな所も何箇所かあった。18号の前に小笠原に接近した台風16号の影響は、おそらく整備に人も入ったのだろうか、思ったほどではなく、道の脇に伐採された木が横たわっている所が数箇所在った程度だ。

登り口から約1時間、我家を出てから2時間チョイ、いつものペースでハートロックの赤土の上にたどり着いた。昨日のハートロック、適度に雲の間にお日様が見え隠れ、そして心地の良い風が常に吹きぬける絶好のコンディション。妻と2人、約2時間、素晴らしい景観、美味しいランチ、そしてお気に入りのミュージック、転寝、とても平和な気持ちになれた。「何で戦争なんかするんだろうネ?」そんな会話が自然と出てくるような、ハートロックでの2時間だった。

帰りは山歩き観光スポットの一つ、ガジュマルの森を抜けるルートから途中の分岐点を右に折れ、辰巳道路へ抜け、夜明道路を山周りで我家まで。流石に帰宅後は「あ~疲れた!」でも心地よい疲れだ。

さて本日はオガマルの入港日。先ほどの防災小笠原の島内放送では、以外?にも定刻11時30分入港予定との事。流石オガマル、台風のウネリも全く問題なしのようだ。

所で、又台風19号が小笠原のすぐ南で発生、ゆっくりと北上中。ネットで見た1週間先までの気圧配置予想では、島の南を通過して行きそうだが、油断は禁物。又養生なんて事にならねば良いが。今年はどうも台風当たり年のようだ。

写真は、昨日のハートロックから南島方面。

伝説の大波

2009-10-08 16:34:52 | Weblog
台風18号は遂に本州上陸、その猛威を振るっているようだが内地の皆さん大丈夫ですか。台風のメッカとも言える小笠原にいて、住み慣れた内地の台風実況中継みたいなニュースを見ていると、なんだか不思議な気分だ。

一時は娘と息子の住む幕張辺りを直撃するのではと心配していたのだが、やや北にコースがそれたようで、我家にとっては何よりだった。昼過ぎ妻が息子に連絡した様子では、風は強いものの雨は上がり日も射しているとの事で、親としては正直ホッとした。

所でオガマルは出港日を一日伸ばし、明日の10時竹芝出港、10日土曜日の11時半父島入港予定となった。どうやら欠航は免れたようで何よりだが、勿論海況はまだまだ悪く定刻での運行はどうだろうか。

今日は、午後から半日小学校の用務の仕事はOFF。海が良ければ、釣解禁となった青灯で久し振りに釣、風が強ければ前浜でウインドなんて密かに期待していたのだが、海は大荒れ。昨日までは前浜で昼休みサーフィンを楽しむ連中はいたものの、台風が良いコース(サーファー連中にとって)で来ている割りに波はもう一つと、知り合いのサーファーも浮かぬ顔だった。所がお昼仕事を終え、とりあえず前浜を覘いて見ると、昨日とは一変、大波が打ち寄せ、サーファーでいっぱい。これじゃ僕の腕ではウインドはとても無理。釣りも南寄りの風とショワブレークでとても釣りにならない状態。

せっかくの半日休み、しょうがないので久し振りに愛車アルプスで夜明道路を1周。オガマル出港中の平日の午後と言う事で、出会うのは何箇所かでやっていた道路工事の人と車だけ。モロに向い風を食らう上りではかなり苦労したが、何とかいつものようにギヤ2枚残して走りきれた。

帰りは久し振りにコペペを覘いてみたのだが、狭くなった湾の入り口に押し寄せる大波にビックリ。白く砕けた波頭は、そのまま小港海岸まで届きそうなビックサイズ。なんだか独りで海岸にいると心細くなるほどで、早々に撤退。

そして扇浦から見るサーフィンスポット‘バクダン’これまたビックウエーブ。数名のサーファーが至福の時を楽しんでいた。島でのサーフィン暦の長い荷役仲間のシンタロウ曰く「大きさだけなら、僕が来てから五指に入る」と言うほど。

前浜スイムフリークの一人も、バクダンの波を満喫してボードを小脇に抱え「2年ぶりの大波だよ」と満足そう。「仕事休み?」僕の問いに、しばらく間があって「これから行く」だって。おいおい、そんなの有りかよ!まあ伝説の大波じゃしょうがないか。そんな波が楽しめる彼らが羨ましかった。

写真は今日のコペペ。

連合運動会

2009-10-05 06:12:12 | Weblog
しばらくブログの投稿をサボって、ふと気が付くと今日はもう10月の5日。イヤ~月日の経つのは本当に早い。

先週の土曜日、朝一番のニュースで2016年東京オリンピック開催の夢は残念?ながら泡と消えたが、ここ父島では絶好のコンディションの元、恒例の連合運動会が行われた。昨年は前日の大雨でグランドは池状態、とても運動会は無理と思われたが、当日の朝早くから島を挙げての突貫作業で何とか開催にこぎつけた。改めて島人のパワーと団結力の強さを認識した一日だった。

逆に今年は、数日前の予行演習の時から暑すぎるくらいのカンカン照り。そして当日も終日晴天の運動会日和に恵まれ、小中高の児童生徒そして村人参加の父島のオリンピックは、大盛況の中無事その大会を終えた。

僕にとっては4度目となる連合運動会。昨年までは、職場対抗のリレーや綱引きに年甲斐もなく参加していたのだが、今年はグランド入り口の受付で終日プログラム配りに専念。急に老け込んだ訳ではないのだが、体が資本の今の仕事、怪我をしたら即生活に支障を来たしてしまう。持久系の動きにはまだまだ自信は有るのだが、瞬発系に関してははっきり言って恐怖を感じるようになってしまった。全力疾走なんてやろうものなら、それこそ筋の1本や2本すぐにおかしくなりそう。年相応に運動会をお手伝いできればと思っている。

そのお手伝い、今年は台風が接近した後と言う事で、グランド周辺は落ち葉の山。早く片付けたかったのだが、その他にもあちこち台風後の作業があり、結局グランドの落ち葉かきが出来たのは、運動会前日の金曜日。中学校用務員の妻と、午後半日かけて何とか集め終えたが、その量は半端じゃなかった。まさに持久系得意の我ら夫婦には打って付けの作業と言えなくも無いが、流石にその量の多さに、終了後は2人ともグッタリ。改めて台風の猛威をイヤと言うほど思い知らされてしまった。

もう台風はしばらくゴメン!と言う心境だが、その台風又来てますネ。18号、現在910hPa、瞬間最大風速は80メートルとも、どうやら今回は西にそれ父島では台風の直接の影響は無さそうだが、週半ば日本列島に接近しそう。そして8日から9日にかけて関東地方に近付きそうだ。内地の皆さん御注意を!

所で今日これから父島出港のオガマル、次の竹芝出港予定は8日の10時。このオガマルの出港はどうなるのだろうか?。父島、18号の直接の影響は無さそうだが、思わぬ所で又台風に翻弄させられそうだ。まさか次便欠航なんて事にはならないだろうネ、そうなったら島は又大騒ぎだ。

写真は土曜日の連合運動会、グランドの様子。