小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

夏休み2009

2009-09-02 15:23:26 | Weblog
2時出港のオガマルの荷役の仕事を終え、パソコンに向かっている。

370名ほどの乗船客を乗せ竹芝へ向け桟橋を後にしたオガマルだが、出港前の桟橋では、おそらく内地へ引き上げの友人を見送っているのだろう、20名ほどのグループが送別のフラを踊っていた。オガマルの綱を外すまでの時間、何となくその様子を見物。涙と笑顔が交錯する中、出港5分前の知らせと共に、一人の女性は船上の人となった。

一緒に様子を見ていた荷役仲間のイチ君が「この時期、引き上げの季節でもあるんだよな」ポツリとつぶやいた。今年も早9月、昨日から小学校も2学期が始まった。そして僕は否応無しに又一つ歳を加える事となった。僕の誕生日は8月31日、小中学生の頃はいつも宿題に追われていたような気がする。

所で内地でサラリーマンをしていた頃は、学校の夏休みと言う期間を自分の生活の中であまり意識した事は無かったように思う。自分の数日間の夏休みが終わってしまえば、後はいつもの生活に戻り仕事に励む?毎日だった。

この小笠原でたまたま小学校の用務と言う仕事に就き、夏休みが何十年か振りに身近なものとなった。夏休みだからと言って用務の仕事が休みになる訳ではなく、いつものように1ヵ月15日間の出勤日数は変わらない。しかし生徒さんのいない、そして多くの先生方が研修や夏季休暇で内地へ行っているこの時期の学校は、いつもの小学校とは大違いだ。

そんな今年の夏休み、まずは日食があった。残念ながら父島では皆既日食に後一歩だったが、絶好のお天気に恵まれ、自然の織り成す超常現象を十分堪能する事ができた。

そしてカヌーレース。その詳細はこのブログで紹介した通りだが、今となって今年の夏を振り返ってみると、僕にとってはチョッピリほろ苦い、がしかし本当に印象に残る素敵なイベントだった。カンタ、ハットリ君、ホンマ君元気でやってるか?又何時か、一緒にやろうぜ!

もう一つ、本当に地味な事なのだが、小学校の夏休み期間中よく走った。妻はそれこそほとんど毎日、早朝ジョグを欠かさない。たぶん一年で360日は確実に走っているだろう。

僕は、小学校の仕事のある日は、ジョグはOFF。しかしこの夏休み期間中、妻の早朝ジョグに毎日付き合わせてもらった。我家から扇浦までの往復、おそらく走った感覚では7,5キロくらいだろう。単純に1ヵ月30日計算で225キロの走行距離だ。勿論その内容は大きく違うが、内地で趣味でトライアスロンをやっていた頃のランニングの練習量より多いかもしれない。

雨の日や恐ろしく蒸し暑い日など、悪条件の朝も幾度か有ったが、三日に一度くらいは一目でそれと分かるあの独特の形状の羽を開いて、優雅?に飛び回る小笠原大コウモリにも会えた。そして素晴らしい朝焼け、日の出の遅くなってきた最近は、走り出す頃の満天の星空。継続は力なり、そこら中ガタの来ているこの体にも少しはエネルギーを与えてくれていると信じたいところだ。

太平洋高気圧の張り出しも少なく、小笠原の夏らしい夏の日の少なかった今年の夏休みだったが、僕にとっはよく走った‘夏休み2009’と言った所。

写真は、中学校の屋上で日食観測中の妻。



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