小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

解剖

2006-05-22 20:18:14 | Weblog
週初めからショッキングな画像で申し訳ありません、5歳のアオウミガメを解剖しているスタッフのアブさんです。

先週の月曜日も確か死んだ稚亀についての投稿だったと思うが、今日は5歳のアオウミガメの死亡の話題だ。ここ1週間ほどやや元気が無いようだったのだが、2,3日前から浮かんでいる事が多くなり、昨日は逆に水槽の中にほとんど沈みがちだったようである。そして今朝スタッフが確認すると沈んだまま亡くなっていた。

「コウさん、午前中解剖しますので宜しく御願いします」とアブさん、
「了解です」とは答えたものの体重50キロは越えようかと言う5歳のアオウミガメである、正直あまり気は進まなかった。

先週もそうだったが、海洋センターでは亀が死亡した場合解剖して詳細に状況を記録し、分かれば死因を推測する。先週の稚亀は胃に潰瘍があったそうだ。

さてまずは解剖後の亀を埋める穴掘りからである。写真でも分かる通りかなりの大きさで掘る穴もかなりでかい、解剖の前から大汗をかいてしまった。

そしていよいよ解剖開始、腹のほうから包丁を使い解体していく。詳細なコメントは差し控えるが、約3時間ほどアブさんの他に男手は僕しかなく積極的?にアブさんをヘルプ、手でつかんじゃいましたよ内臓その他を、やれば出来るものだね。

死因は現時点では断定できなかったが、胃の中には消化されていない野菜がそのままの形で残っていた。そしてビックリする程の脂肪の量、所長のマナミさんは
「運動不足かな、餌の量も考えないとね」
と言っていた。

毎日きちっと餌を与えられ、何の天敵も無い水槽の中で5歳まで成長しても何らかの原因で死んでしまう、生き物を飼育する事の難しさを改めて知らされたような気がした。

僕に何出来ると言う訳ではないのだが、今日の亀の死を無駄にせぬようこれからの海洋センターでのボランティア業務に取り組んでいこうと思う。


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