小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

勝負は下駄を履くまで分からない

2012-07-22 06:03:54 | Weblog
     



オガマル出港中、昨日の土曜日、絶好のコンディションの下、例のアウトリガーレース大会が行われた。勢力は幾分弱まったようだが太平洋高気圧が小笠原の上にデンと居座り、ほぼ一日を通して快晴無風に近い、アウトリガーレース開催の為にあるようなそんな素晴らしい一日だった。

そして冒頭の写真にあるように、アウトリガーレースの参加はキッズの部も入れると60ティームを越える。1ティーム4人の編成だから総勢240名を越える人がパドルを漕ぐ事になる。その数は何と島の人口の一割を軽く超える。その他要岩一周のオープンレースの参加者、応援の家族や友人を加えたら、いったい何人の人が扇浦に集結したのだろうか。いずれにしても島で屈指の大イベントの一つになった事は確かだろう。

さて僕も参加したアウトリガーレースは、赤白の2コースに別れ沖のブイを時計回りに一周して来る。予選はタイムレース、そして女子の部は上位4ティームでトーナメント、男子及び男女混合の部は、上位8ティームでトーナメント、優勝を争う。

前回のブログで紹介した我々のティーム名は、キャプテンイチの独断と偏見で決まった‘飛べない豚’意味は聞かなかったが、飛べたらイイナって感じかな。予選は早めの第6ヒート。仮にベスト8に勝ち残った後を考えると(勿論出るからには優勝が目標だが)できるだけ上位で予選を通過したい。そのほうが決勝トーナメントの組み合わせが有利になる。(順々決勝は予選タイム1位VS8位、2位VS7位・・・と言う組み合わせ)

全力投球で望んだ予選レース、会心のパドリング、何と1位タイムで予選を突破。しかし上位3ティームは1秒以前後にひしめき合う混戦、そんな中で1位通過は後々を考えるとラッキー、上々の滑り出し。

そしてアウトリガーのキッズレース、ちびっ子対象のキッズレース(運動会のパン食い競争海上版)、要岩1周のオープンレースを挟み、いよいよアウトリガーレースの決勝トーナメント。

飛べない豚はミス無くレースをこなし、勿論楽勝と言う訳ではなかったが、決勝まで駒を進めた。相手は荷役仲間でもあるシンタロウが率いるティーム。早朝練習でも何度か顔を合わせ、お互いこっそり取り合った?タイムでもほぼ同等。但し決勝までのベストタイムはシンタロウティームが1分58秒、我々が2分。ちょっとしたミスでひっくり返るし、後は勝ちたいと言う気持ちの強さ、そして運。

我々はじゃんけんに勝って、できれば取りたかった右レーンの赤、その瞬間僕は運があるなと思った。

そして気合を入れスタート。とにかく全力、しかし確実なパドリング。我々の得意とするスムーズなマーク回航、ステーアーイチの操船も抜群でほぼ完璧なラインでブイを周り後はゴール目指してラストスパート。途中右手をチラッと見た時僅かだがリードを確認、この時「勝った」と僕は思った。

やがて船は砂浜に着艇、一番手バリトンが勢い良く飛び出し砂浜をダッシュ、ゴールの旗に触って優勝、と思いきや、何とバリトンが飛び降りざま転倒、慌てて起き上がり走る横を、四番手のイチが船を飛び降り猛然とダッシュ。最後はどちらが旗にタッチしたのか僕にも分からなかった。そして相手の白旗に目をやるが、正直勝敗は分からなかった。

大歓声の中、公式発表、コンマ何秒かの差でやったネ!豚は飛びました。

このレース4度目の挑戦で初めての優勝。アラカン親父を引っ張ってくれ仲間3人に本当に感謝。

そして運にも感謝。予選決勝を通じ4レースともどちらかと言えば取りたかった右側の赤レーンでレースできた事。決勝の相手はパワーのティーム、風が強かったり海が荒れていたりしたら、パワーの有るシンタロウのティームが有利だったと思う。ベタ凪無風のコンディションは我々軽量ティームに明らかにアドバンテージとなった。

ヤッパリ勝負は勝たなきゃ「出るからには優勝」達成できて最高の一日。

そんな素晴らしい機会を作っていただいた大会関係者の皆さん、心から有難うございました。



そんな素晴らしい一日。


開会式








左の白艇




そして右の赤艇、4レースお世話になった。




娘と、息子の彼女はタイムキーパーで活躍。




知り合いの女子ティーム、お断りして掲載




予選レース、飛べない豚スタート






レース風景








そして決勝、勝利の瞬間




記念撮影







シンタロウティームとノーサイド




表彰式、女子の部優勝ティーム




そして我々、勝利の美酒










おまけで、転倒して切ったバリトンの足





仕事だった息子も加え、我家でささやかな祝勝会。皆さんお疲れ様。