小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

小中高合同運動会 by マユミ

2006-10-07 18:44:58 | Weblog
今夜も主人は昨夜に引き続き東京都の自然ガイドの講習会に出席の為、ブログは私の担当となる。

懸念された天気も南西の風が少し気になるくらいで本日は晴天である。島に付き物のスコールも私の当てにならない勘では大丈夫とみた。小笠原村の小中高合同運動会は予定通り開催である。主人も仕事がオフでまったりモードの私を尻目に朝早く出勤して行った。

子供達の運動会とはいえ、この小さな南の島にとっては村全体のイベントである。職場対抗などの一般参加競技もあり大変盛り上がるそうだ。カメラを修理に出しているヤグッチャンの為に朝七時くらいにデジカメを届けに行ったら、トウタンが「今、テント張ってきたんですよ!」と言っていた。気合が入りまくりである。自治会とか職場ごとに場所が暗黙の了解で決まっているらしい。ヤグッチャンちの自治会のテントは漁協のテントの隣だそうだ。

朝から久し振りの安定した晴天に主婦根性が出て洗濯をしまくった。我家の狭いベランダには干しきれなかったので、通り沿いの空き地のフェンスにまで干した。近所の人もよくここに干す。文句を言う人もいなければ、盗難なんてこともない。唯一、スコールにだけは気をつけなくてはならない。もっともスコールにあったとしてもすぐに太陽が必ず照り付けるのでほとんどノープロブレム!

洗濯を終えランチの支度。サンドイッチとフルーツ、子供の運動会なら気合も入るが今日は控えめである。ヤグッチャンなんか絶対気合が入ったお弁当を作っているに違いない。島のヤンママ達のお弁当を見るのも今日の運動会の楽しみのひとつだ。 

十時過ぎに運動場に行くと既に午前の部も半分くらい終わっていた。テントが立ち並びほのぼのとした雰囲気が伝わってくる。ヤグッチャンのテントにお邪魔してゆっくりと観戦する。ここの運動会はせかせかしてなくていい。小中高が交互に競技して大人の種目もそこに入るので、見ていて飽きない。知っている人が参加している競技はもちろん面白いがそうでない種目も十分楽しめる。実はこんな島だから大した事も出来ないのだろう、なんて失礼にも思っていた。深く反省。楽しいのだ。

午前の部が終わりランチタイム。並んだ、並んだ、ヤンママ達お手製の美味しそうなお弁当が盛り沢山だ。島ならではのメニューもあり勉強になった。この素敵なお弁当で子供達は午後の競技にもパワー充分だろう。

午後は高校の応援団とチアガールの応援合戦で幕をあけた。各リレーの決勝など午後も大盛り上がりで閉会式まで堪能した。自分の子供達の運動会でもこんなに楽しんで観戦したことはない。出不精な私だが今日は来てよかった。

この島では子供は宝である。みんな自分の子供だけではなく、人の子でもとにかく気にかける。知らない子なんてひとりも居ないはず。運動会の応援を見ていても大人みんなが温かい目で子供達を見守っている。核家族なんて言葉、ここにはないだろう。いま、日本のあちこちで失われていくものがここにはまだある。50を過ぎてようやく知った。うーん、遅いねぇ。

今日の運動会の競技の細かいとこは明日、主人がアスリートの観点からお伝えするだろう。今日はざっくりオバサンの目で感じたことを記したのであしからず。