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昆明の幼稚園事情9

2006-11-17 23:31:58 | Weblog
【見た目が重視される審査】
 子供たちが全員揃うと、スピーカーに取り付けられたマイクを大音量にしてお遊戯会の開始が知らされた。園付属の習い事クラス(バレエ、珠算、英語など)の発表も含めて各クラスの発表が次々に行われていく。娘もお化粧にプリンセススカートで、緊張しきって座っていた。隣の席の子に「大丈夫だよ」となぐさめられているようだ。
 さて、会では審査によってクラスの順位がつけられ、表彰されることになっていた。ふと、各クラスの家長の代表と園の理事たちが座る審査員席に置かれた用紙をみると、審査の基準は踊りの創造性や美しさではなく「衣装がそろっているか」「統率がとれているか」といった項目ばかり。やはり共産圏だからなのだろうか。踊りは日本の幼稚園と同じで、技術よりかわいさ優先。子供達と先生達は真剣そのもの、といった雰囲気。親は写真撮影に忙しく時間が過ぎていく。
 さて最後に、審査に基づいた結果が発表されて各クラスに賞状が配られ、いったん教室へ。そこでお祝いの品やケーキをいただいて帰路についた。

【小雪舞うなか、運動会】
 冬休み前のお遊戯会「冬運会」が行われたのは12月31日。会場は園庭。曇り、気温4度。四方をマンションに囲まれ、底冷えがした。なぜ年末の、小雪の舞う中、戸外で踊らなければならないのだろう。日本ほど太陽暦の正月が重視されてないとはいえ、正直、つらい。それでも保護者たちは不満などない様子で熱心に参観していた。昆明の人は本当に寒さに強い。
 最高学年の学前班の先生方は、この寒さの中にもかかわらず、なんとへそ出しのアラビア衣装、素足にサンダルといういでたちで子供の遊戯に加わっていた。というか、子供たちをバックダンサーにして自ら華になっていた。日本だったら親の抗議が殺到しそうなプログラムである。
 芯まで冷えきった。晴れていれば20度に達することもあるのだが、つらいお遊戯会だった。
コメント
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