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ポルトガルとスペイン113 帰国する② マドリード空港もラビリンス!

2023-08-19 16:31:49 | Weblog
写真はマドリード空港の駐機場よりマドリード空港乗り場をのぞむ。右に見える搭乗口はキャセイパシフィック空港。コロナ禍前の2019年時点では、料理も見た目は華やかではないが、味がよく、サービスもほどよい距離感だが、必要な点は抑えられていて、好みの航空会社だった。

【満員電車で出会った親切な人々】
こうしてマドリード駅ホームに到着した空港行の電車は、なんと通勤客でぎゅう詰めのごく普通の通勤電車でした。荷物があるので、申し訳なく思いながらもじりじりと乗り込みます。

 スリに会わないようにバックを前に抱え、スーツケースを横に置くと、カーブごとにスーツケースや私が倒れそうに。びっくりしたのですが、そのたびごとに3人ぐらいの手が横、ななめ、といろいろな方向から伸びて支えてくれるのです。嫌がる風情も、せきばらいでけん制、とかも一切ありません。ただただ親切心から、さりげなく助けてくれるのでした。

都心を過ぎると、急に車内が空いてきました。

すると今度は黄色い蛍光色のジャケットきた「警備員」のお兄さん二人組が乗ってきました。治安を案じてのことのようです。外国では疑い深い私になるのでしが、電車ではいちいちビクビクしてよくみると、ありがたい人々に感謝しかありません。

こうしてマドリード空港T4駅へ到着しました。駅には空港チケットに書かれたS4駅の表示があり、少しほっとしました。

【遠い搭乗口】
乗り込む航空機のカウンターで荷物を預け、水を飲みほして、手荷物検査を受けてS4駅の方向へ。これで搭乗口まですぐだぞと思っていたのですが、見ると電車乗り場まで「22分」との表示が。どうやら空港カウンターのある棟と搭乗口をつなぐ電車があり、乗り場までが意外に遠いらしい。
 慌てて1階下がると、そこから奈落に落ちるようなエスカレーターがあり、はるか下の方に電車の乗り場が見えました。急に時間が押していることに気づいて冷や汗がたらたら。ゆっくりめのエスカレーターを降りてS4駅につくと、すぐに電車がきました。そこから10分ほどで空港の内部には直通で、入国審査がありました。それも無事に通過し、気づくと航空券に表示された搭乗時刻の10時40分まで10分しかなくなっていました。こんなに空港で差し迫った思いをしたのは初めて。どこで時間を取られたのでしょう?

 とはいえ冷静に考えると出発時刻は11時30分。ということは50分前に搭乗するということ? 早いような? 

 駆け足で航空チケットに表示された43番ゲートを目指していくも、今度は43番ゲートが見当たりません。42番までのゲートと45番からのゲートの案内はあるのに。焦ってはいけない。心を落ち着けて見えない43番を探してやみくもに進むと「43,44」という表示がようやく見えてきました。すでに人が並んでいます。

 結局5分遅れで搭乗は開始され、中にはいると、バス乗り場で、バスはぐるぐると一番はしっこの駐機場に進んでいきました。つまり、キャセイパシフィック航空の飛行機が、だいぶ遠いところにあったので搭乗時刻が早かったのです。

◇今日の格言◇
マドリード駅と空港の表示は出たり消えたりが標準らしい。時間には余裕をもって動こう。

【無事、離陸】
 いろいろあったものの、結局、13時50分、つまり定刻通りに離陸。赤と緑と黒黒とみえる木々や地面のパッチワークに見送られて、スペインを離れました。

 ポルトガル、スペインの旅はこれでおわり。今はとても眠い。
大航海時代の足跡をたどった研究のほうは、今後も続きます。

※来週の更新はお休みします。次回からはイギリス編です。
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ポルトガルとスペイン112  トレドから帰国する①

2023-08-12 12:06:51 | Weblog
トレドのセルコテル・アルフォンソ6世(Hotel Sercotel Alfonso VI)ホテルの朝食会場。早朝のため、食事をとる人はほとんどいなかった。

【マドリード空港へ】
いよいよ、トレドから帰国の日を迎えました。
朝6時に起床して、ホテルの朝食をいただいていると、「シティトレイン」を教えてくれたおじいさんが隅のテーブルで食事をしていました。お礼をいうと、ホテルのセルフサービスのレモン水を継いでくれました。やさしい。


中世の騎士の武具などが、置かれていた。
このホテルのあちらこちらに、
さまざまな種類の甲冑があり、
こわい、というより、おかしみのある、
人形のような存在感を放っていた。

さて気分よくホテルを後にして7時半にタクシーでトレド駅へ向かいます。あらかじめスマホで調べておいたマドリード空港直行便は、便そのものがなぜかなかったので、マドリード乗り換えに不安はあったのですが、7時59分のマドリード行に乗りました。

さてあの迷宮ラビリンスのマドリード駅には今回も悩まされました。コルドバからトレド行きに乗り換える時にはうるさいほど見えた、「空港行の電車のりば」の矢印のついた案内板が今回は見えません。マドリード空港に行く人はトレドからはいない、と一方的に想定されているのでしょう。

 表示が不親切だと腹を立てている場合ではないので、数日前の記憶を頼って、ひとまず地下に行きました。すると、ようやく案内表示がありました。

ひとまず第一段階クリア。次に空港行の切符を買おうとするとまたも不可解なことが起きました。自動券売機の画面を押してさて、購入というボタンを押そうとすると、なぜか画面が最初の表示に戻ってしまうのです。何度やってもダメ。こんなところで遊んでいる場合ではないと、有人切符売り場へ向かいました。すでに5人が並んでいます。

前の3人ほどが英語で
「トレド、ONE WAY(片道で)」
というと
「ここでは売っていません。あちらへ」
と断られていました。あの人もマドリード駅のラビリンスに飲み込まれているのだ、とひそかな連帯感を覚えてしまう。

 自分の順番が来たのでおそるおそる
「空港行のチケット」
 と伝えると、あっさりと買え、しかも
「1番へ」
 とホームの場所まで教えてくれました。

ようやく波に乗れたと、勇んで1番ホームへ行くと、上に掲げられた電光掲示板の1番ホームの行き先は真っ黒。お隣の2番ホームには、知らない地名が表示されています。あわてちゃいかん、と腹をくくって待つこと10分。ようやく1番ホームの掲示板に空港行きの表示が出ました。こんなときに限ってトイレに行きたくなる私。

◇今日の格言◇
マドリード駅で迷ったら、地下に行こう!

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