写真はメソン・コンブレス・マヨレスの入口にあるカウンター。カーニバルの服装のままお昼をとる人もいる。
【カディスでお勧めの店・メソン・コンブレス・マヨレスMESON CUMBRES MAYORES】
駅に近いごちゃごちゃした通りから旧市街中心部に向かって小さな路地をぐるぐると歩いていると、ひときわ活気に満ちた古風なバルがありました。入口に扉はなく、ただ洞窟のような中に入るだけ。外にも丸テーブルがあり、ビール片手にほぐした肉をムシャムシャとほおばる人々が。
中に入ると天井からはしっかりと燻製された豚の太ももの形をしたハムがずらりと吊り下げられ、合間にニンニクもぶらさがっています。
ヒヨコ豆のスープにはたっぷりと臓物がはいっていてうま味たっぷり。肉よし、味よしで、身体が芯から温まります。
豚の各部位のバーベキュー(Paaillada Cumbrena)は、29.5ユーロとなかなか値もはりましたが焼き方は外皮がパリっとしていて塩加減も絶妙。バジルの使い方もうまく、肉汁もたっぷり。よほど仕入れがいいのでしょう。
スペインの旅で最高クラスのおいしさでした。
【カディス市場MERCADO CENTRAL DE ABASTOS AYUNTAMIENTO DE CADIZ】
カディス博物館へと歩いていると、重そうな白いビニール袋ををぶら下げた人やたくさんの果物をかかえた人が三々五々流れてきました。そう、例のフラグです。彼らの歩みを逆算して着いたのがカディス中央市場。案の定、活気に満ちていて新鮮な魚と野菜があふれていました。
ペントハウスの台所を使って、夕飯の食材を買い込んで楽しもう!
分厚いイカはボイルし、手長エビはワイン蒸しと焼き物に。
巨大なキノコとアスパラはさっと塩とオリーブオイルで炒め、
それにピッカピカではちきれんばかりのトマトとイチゴを添えて。
市場で平たい大鍋でじっくりと焚いていた真っ黒なイカ墨のパエリアと一般的なトマトベースのパエリアで夕飯に。
朝食の分にもなって、3人で約7000円。自炊にしては豪勢な値段となりました。食材は新鮮で味も最高なのですが、やや値段がお高め。それに比べるとワインやビール、水、調味料は安かったです。
写真は市場の食事処にて。
街はカーニバルで浮き立っているのに、地元の人々の生活はごく普通のときを刻んでいることが実感されました。
また、広場周辺のバルでは小魚の揚げ物(きびなご風小魚)などの店が多くあります。揚げたてはもちろん、冷めてもおいしく、朝食にパンにはさんでいただきました。
(つづく)
※来週の更新はお休みします。急にさむくなってきましたので、体調をお気をつけください。鍋のおいしい季節になりました。