写真は昆明市呈貢県あたりの滇池の畔にあった水郷生態園内にあるタイ族料理レストラン(2010年夏撮影)。勐海ダックは最高だよね、と看板に釣られて中に入ったが、レストランは閉鎖されていた。夜に賑わうのかと付近を歩く人に聞いてみたが、「前はやっていたねえ」とのこと。ガラスが割れた場所があり、なんとも気の毒。滇池が臭くない冬には遊覧船がでていたが、今は臭くて人も来ず、遊覧船はそこからは出航していないとのこと。そのため隣接するレストランに来る客がめっきり減ってしまったようだ。
【パークの寿命は10年未満】
富有村のおとなりの広済村では昨年、すでに傷害事件が起きていました。
2013年10月22日、地元住民が村の役人と開発業者を囲い込み、彼らの車30数台を打ち壊したのです。同村では今年6月3日にも同規模の衝突が起きました。原因は「古滇王国」という名のテーマパーク建設のために家と土地を奪われてしまうためです。
じつは富有村のある晋寧県には似たような「古城」というテーマパークがすでにあります。さらにいえば昆明市には本物の寺や遺跡があると、周辺にそれらしい外観の土産物屋や食べもの屋を作り込んだ「古城」が乱立し、珍しくもなんともない。
こういった歴史系パークの他に生態公園や湿地公園といった生物系パークも乱立し、新しいところができると古いところが寂れていく、という状況がもう10年も続いています。今回は、とうとう開発業者と役人VS農民の図式が先鋭化し死者を出してしまった、ということなのでしょう。
10年前に昆明市中心部に住んでいた私が家の前から出る渋滞バスに20分も乗れば、滇池周辺の遊園地つきの公園に有名なところだけで5つはたどり着けました。動物園なども含めるとさらに倍になります。もとは歴史的遺物があったところ、もしくは都市化に取り囲まれ、スラム化しつつあるため、政府が再開発したがった場所や農地でした。
4年前に行ったときも、それらの公園は増える一方でしたが、早くもさびれて廃業したレストランも公園内には見えました。
公園は、どう利用されているのかというと、判で押したように同じ光景が見られます。たいてい退職されたご老人がグループになって、踊ったり、太極拳をしたり、凧揚げをしたり、鳥かごを持ってきて鳥声自慢を楽しんだり、二胡を弾きながら京劇風の歌を歌っていたり、トランプをしている。もしくはベビーシッターらが小さい子どもの散歩をしている・・。つまり、都市部の、退職金がしっかりもらえる人向けの施設といえるでしょう。 (つづく)
【パークの寿命は10年未満】
富有村のおとなりの広済村では昨年、すでに傷害事件が起きていました。
2013年10月22日、地元住民が村の役人と開発業者を囲い込み、彼らの車30数台を打ち壊したのです。同村では今年6月3日にも同規模の衝突が起きました。原因は「古滇王国」という名のテーマパーク建設のために家と土地を奪われてしまうためです。
じつは富有村のある晋寧県には似たような「古城」というテーマパークがすでにあります。さらにいえば昆明市には本物の寺や遺跡があると、周辺にそれらしい外観の土産物屋や食べもの屋を作り込んだ「古城」が乱立し、珍しくもなんともない。
こういった歴史系パークの他に生態公園や湿地公園といった生物系パークも乱立し、新しいところができると古いところが寂れていく、という状況がもう10年も続いています。今回は、とうとう開発業者と役人VS農民の図式が先鋭化し死者を出してしまった、ということなのでしょう。
10年前に昆明市中心部に住んでいた私が家の前から出る渋滞バスに20分も乗れば、滇池周辺の遊園地つきの公園に有名なところだけで5つはたどり着けました。動物園なども含めるとさらに倍になります。もとは歴史的遺物があったところ、もしくは都市化に取り囲まれ、スラム化しつつあるため、政府が再開発したがった場所や農地でした。
4年前に行ったときも、それらの公園は増える一方でしたが、早くもさびれて廃業したレストランも公園内には見えました。
公園は、どう利用されているのかというと、判で押したように同じ光景が見られます。たいてい退職されたご老人がグループになって、踊ったり、太極拳をしたり、凧揚げをしたり、鳥かごを持ってきて鳥声自慢を楽しんだり、二胡を弾きながら京劇風の歌を歌っていたり、トランプをしている。もしくはベビーシッターらが小さい子どもの散歩をしている・・。つまり、都市部の、退職金がしっかりもらえる人向けの施設といえるでしょう。 (つづく)