雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

語学留学でセブに行く33 アイランドホッピングの水着の正解は?

2020-03-28 15:17:18 | Weblog

写真上はアイランドホッピング用の船。写真下は、アイランドホッピングの先々に見えるセブ島の小島たち。それぞれの島から小さなカヌーのような船が出て、思い思いに漁をしていた。

【水着の明暗】
アイランドホッピングの書き出しで、選んだ水着で明暗が分かれたと書きました。ビキニがいいのか、全身ぴったりウエットスーツがいいのか、ホットパンツスタイルがいいのか。

それは前回の泳ぎの後、1時間半の帰路の時に訪れました。

強い風の中、ひたすら進む船。着替える場所のない状況。ビキニスタイルの人はそのまま、バスタオルでふいて、Tシャツなどの上着を羽織る。パンツと胸の濡れを気にしなければ、あっという間に乾いてしまいます。

私は、よれよれぶかぶかの麻風綿生地の長袖シャツをがぼっと羽織って、ゆるゆるのスカートをはいて、水着をその中で脱いでしまいました。(男女共学の公立中学で鍛えた技。毎朝、教室で制服からジャージへと男女同じ教室で着替えなくてはならなかったのです。今は改善されたでしょうか?)これで風に吹かれても冷えることはありません。

一方、韓国風ぴっちりスーツはというと、濡れたままのスーツを脱ぐ場所もなく、そのまま着続けるしかありませんでした。そのため体調を崩し、マクタン島に着くころにはぐったりとしてしまいました。

深刻なことにこのあと、韓国の彼女は発熱して、とうとう韓国の実家に一時帰国してしまったのです。数日後に熱にうかされて、おしゃれなベッドでポーズを取って寝ている姿をLineで送ってきたときには、ほっとしたと同時に、国民性なのかと悩みました。

その後、彼女はどうなったかというと、病気が治ってセブに戻ってからは人が変わったように語学学校に籍を置きながら、学校の近くの漁師たちと交流を始めました。
とても忙しそうで
「ここにダイビングスクールを開くことにした。そのための人脈を作っている」といいます。実家に一時帰国したときにいろいろと考えたのでしょう。面白い人でした。
(アイランドホッピングの章おわり)
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語学留学でセブに行く32 船酔いしない方法

2020-03-21 16:18:41 | Weblog
写真は、サンゴ礁エリアを進むアイランドホッピング船。船頭が前に立ち、腕で指示を出して、そろそろと進む。指示を出す人は一人なのだが、その後、暇な乗組員が次々と舳先にやってきて、足を海に付けてパシャパシャしたり、指示を出しているフリをしたりとへんな状況になっていった。ごっこ遊びが好きなようだ。

【「海の藻屑」を探す】
乾いたころにエンジンをふかして、次の島へ。
ところが、あんなにおだやかだった海は午後になると一変しました。海の色はエネラルドグリーンから、厳しさ漂う真青色となり、三角波が次々とやってきます。アメンボ型の船のあらゆるところでその波をとらえるので、まさにホッピング。

私は途中から進行方向を向いて立ち、心の中で「はい、上! はい、下」とリズムを作って波の一歩先のリズムを予測して同調することで酔わない工夫をしました。数十年前に中国から日本への船に乗ったときに台風直撃を食らったのですが、この技で酔うことなく乗り切ることができたのです。
(幼少時はバスのエンジンがかかるだけで酔っていました。その後、自分で工夫して酔わない技を磨いて到達した方法です。酔いやすい方は、お試しあれ。上記にプラスして、はるか遠くを見るのも効果あり。)

ちょうど、この日、はるか南の海上に台風があって、接近しつつあったのでした。波はその影響でした。

しかし船乗りたちはまったく動ずることなく、船をすすめます。30分後、サンゴ礁の海域に入るとエンジンを緩め、サンゴに船底をこすることがないように、船のへさきに男性が一人立ち、船の後ろで舵を取る船長と合図をしあいながら慎重に進んで、やがて止まりました。ここはダイビングスポットとしても有名なオランゴ島の野生生物保護区域です。

さあ、ここで飛び込んで、と言われ、シュノーケルセットなど貸し出されました。せっかく来たのだから、と見よう見まねでシュノーケルを口にくわえて飛び込んでみました。でも波がすごくて、どうにもなりません。船の横に張り出した棒につかまって態勢を整えようとしてもゆれが激しくて、つかまっていると頭をたたき割られそうな勢いです。それでも他の仲間は次々と海に潜っていきました。底まで泳げば平気、と、それなりに楽しんでいます。私もおそまきながら態勢を整えて潜ってみました。

2センチくらいの青や黒色の小魚が底のほうにわずかに見えますが、南国ムードを醸すような黄色などのカラフルな魚はどこかに退避したのか、いませんでした。

シュノーケルの正しい付け方もわからず、口に加えていると、やがて本体から口にくわえる2センチ程度のゴムパッキン部分が取れて、海のもくず(藻屑)となってしまいました。見つけようにも私の頭も波にもまれて揺れている状況。まあ、わざとじゃないんだから仕方ない、と思い、船に戻りました。

皆が戻って貸し出し品をチェックし、すぐに私のなくした小さな部品が問題になりました。他の人は何一つなくさなかったのです。
「探して見つからなかったら弁償だよ」といいます。いったいいくら取られるのでしょう。大海原、こんな荒波のなかでは見つけようがありません。

どのあたりでなくしたかを、私に聞いてクルーの一人が海に飛び込んでいきました。どれくらい、どこまで探せば、ないことの納得ができるのだろうと思っていると、なんと5分もたたないうちに探し出してきました。それも同じ部品を2個も。こうなると見つけたものも私がなくしたものかどうかわからない気もするのですが、ぴったりとシュノーケルにはまって一件落着となりました。

彼らには海の藻屑という言葉はないのです。プロは偉大だ。

※新型コロナウイルスにかからないためには、なるべく人混みにいかない。行く場合はマスク、トイレ後や外で何かに触ったらせっけんでしっかりと手を洗う、アルコール消毒、バランスのよい食事と睡眠が有効みたいです。これは1月下旬に看護婦さんからききました。また感染症関連の本は昔からたくさん出ているので、参考になります。
 感染症の歴史から考えると、はやるのは8か月くらい。つまり、9月ぐらいまでは続くでしょう。でも、必ず収まる日はきます。当ブログはそのときの楽しみと参考になれば、と思い、いつも通り続けますね。
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語学留学でセブに行く31 絶品! バーベキュー

2020-03-15 12:21:21 | Weblog
【水着のお国柄】
若い日本女性たちは、船の上では上着にホットパンツで過ごしていたのですが、上陸時はビキニスタイルになりました。水着はアマゾンで注文して、日本から持ってきたといいます。安く手に入ったんですよ、とその入手先まで教えてくれました。ごくごく普通の、むしろキャピキャピからは程遠い雰囲気の方たちです。ようやくバカンス気分が味わえると大張り切りでした。

じつはそのスタイルは日本では普通でも、セブでは珍しい。
韓国の人は何度もいうように上下、隙間なく肌を露出しないスタイルが主流、台湾の人もホットパンツスタイルのまま。白い砂浜を見渡すと、欧米の人の露出度はすごいのですが、毎年のバカンスで日焼けも板についています。一方、日本女性の肌は日頃、お日様から縁遠かった白さ。なんとなく初々しすぎて、私としては隠したくなってしまいました。

さて1時間ほど滞在して、次の島を目指すべく船に戻ることに。

ここで問題発生。せっかくここまで水着を濡らさずに過ごしていたのに船に乗り込むために、腰までどっぷり海に浸かることに。満ち潮だったのです。船を着岸させるとか、桟橋をかけておくとかほんのちょっとの工夫で回避できたはずの、腰の冷え。
アイランドホッピングに来て、水着をまったく濡らさなかった私も、変といえば変なのですが、いやあ、残念。

【バーベキュー】
この濡れた状態で船上バーベキューパーティーが始まりました。我々が島で遊んでいる間に船の方々が用意してくれていたのです。

ふっくらした中ぶりの魚の腹に、紫や緑の玉ねぎ、なんらかの香草を細かく刻んだものと、スライストマトに軽く塩を振ったものを詰めて焼いたものが、とてもおいしい。他にマンゴーやバナナも用意されていて食事面は大満足。それにペットボトルの水。

先生の弟さんである、この旅の主催者がバーベキューを手渡しながら「おいしい?」と何度も聞いてきます。私が

「とってもおいしい! 普通にお店で売っても行列ができちゃうレベルだよ」
 と話すとほっとした顔をして、昨日からバーベキューの下ごしらえを一人でやっていたのだと、照れ笑いしつつ話してくれました。じつはアイランドホッピングを主催するのは初めてで、これが好評なら今後、本格的にするのだといいます。

これで身体が濡れてさえいなければ、絶品だったのですが。着替える時間と場所がほしい!
(つづく)

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語学留学でセブに行く30 パンダノン島上陸!

2020-03-08 11:39:23 | Weblog

写真上はパンダノン島のボホール川ビーチ。下はお土産物屋の一部。

【豊かな海産物】
いくつかの小島を通り過ぎ、2時間ひたすら波を切って進むと、目の前に平べったい小島が現れました。その向こうにはより厚みのある島が見えました。それがセブではマクタン島に続いて、人気のボホール島です。パンダノン島はセブ島からは遠く、ボホール島に近い島なのでした。

 左手には所せましとカラフルなトタン屋根の家々が並び、右手には白い砂浜が細く長く続いています。遠浅の海の一角でなんとなくゆるく停車し、徐々に浅くなっていく海を歩くと上陸です。
(地図で確認すると、マクタン島からの航行距離はおよそ16キロ。)

砂浜はサンゴ礁が打ちあがったものなのか、ひたすら白く、まぶしい。目が痛いほどです。背丈よりやや高い程度の木々の下では簡単な板でできた机の上に海産物などを並べた土産物屋になっていました。

このあたりでとれる小魚を塩漬けにして瓶詰にしたもの、サザエ、カキ、バフンウニらしき各種食用の貝、海ぶどうらしき海藻、Pandanonと書かれたTシャツなど。ここで貝を買ったとして、どこで焼けばいいのだろう、と思いつつ先に進むと、ロングビーチが現れました。横幅10メートルほどの狭い空間の中心にはヤシで吹かれた木で作られらた山の休憩小屋のようなベンチと机のあるお休みどころ。そこから片側のビーチでは遠浅の白砂が舞う海で泳ぐ人、小屋の反対側の砂地にはピンと張られたネットが据えられていて、各種外国人がビーチバレーに興じています。

日本の観光地のようにサザエのつぼ焼き屋などの食べる施設はありません。ビーチをきれいに保つための工夫なのかもしれません。上陸のための入場料は船主がすでに払っているようです。(一人150ペソ=約300円。コテージ一人250ペソ)

空気はどこよりもいい。
軽い!
渡る風も心地いい。
日陰にいれば気温もちょうどいい。

ビーチボールコートの先は人の気配もまばらで静かです。エメラルドグリーンの海をぼーっと眺める幸せなひと時。人が泳いでいない側のビーチを海に向かってゆるゆると進むと、海藻の海原となり、小魚の楽園となっていました。これは、近くのボホール島から流れる豊かな森から恵みの土が島の片側を潤しているようです。南国のサンゴ礁の風景とは違う雰囲気です。

もう片側のセブ島側の多くの人が泳いでいる真っ白な砂浜のほうでは、日差しの強さと暑さに耐えかねて、みな、ちょっと外で遊んでは小屋で休む、といったサイクルを繰り返していました。

海は白砂を巻き上げるように遠浅の浜辺に打ち寄せるので、砂まじりのザラリとした海となっています。泳ぐと全身、砂だらけになる感じです。

私は足先だけで水着すら濡らすことなく、ぼーっとしながら、時折、目についた貝を拾って楽しんでいました。

(つづく)


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語学留学でセブに行く29 

2020-03-01 10:51:11 | Weblog
写真はアイランドホッピング用の船の一つ。私が乗ったものよりだいぶ小型だが、基本的な装備は同じ。このような船が船置き場にたくさん並んでいた。

【クルーズ船の装備】
波止場は古びた横幅30センチほどの板が5メートルほど連なっているだけ。そこから先はぬかるんだ海辺です。ちょっとヘドロのにおいのあがる沼地のような海辺を歩くと、いつの間にか膝ぐらいまでつかるほどの深さになりました。海水の生ぬるさの驚き、さらに船に乗る前から濡れるワイルドさに驚いていると、目の前に乗り込むべき船が。周囲には似たようなアメンボのように長い竹を両側に張り出したタイプの船がたくさん浮かんでいます。

よく日に焼けたおじさんに引き上げられて船に乗りこみました。これがカヌーのような細さ。これで一日? と、ぎょっとしていると数分でクルーズができるほどの大きさの船に横付けされました。水深の問題で船の乗り換えが必要だったようです。ほっと一息。

船には屋根はついています。そして両側に人が座れる長い段。そこには救命道具が備え付けられていました。装備も船も新しそうで、白いペンキがまぶしいくらいです。

基本的に快適なのですが、トイレがなかなかワイルドでした。ぎりぎりの狭さを四面板囲いされただけの、そして必要な分だけ、船べりから海水をくんで中に入って用を足す。自然にすべては還っていくのです。クルーズは初めてなのですが、装備ってこういうものなのでしょうか?

乗組員は計17名。生徒11人(最終的に増えた)に呼びかけた先生1人、その義弟で主催者のデービットさん、船主の親子と雇われた操船手2人の構成です。船主のお子さんは12歳。真っ黒に日焼けして目がキラキラ輝いていました。はにかみ屋さんでしたが、キビキビと動いています。休みの日にお父さんのお手伝いができると、今日を楽しみにしていたそう。大人びた顔立ちです。

行き先はパンダノン島。2時間かかるそうです。
なんどもセブにシュノーケリングに来ているという韓国の友人は、これを聞くなり私の首に抱きついて

「ワオ。そこは行ったことないの。セブ島から遠いから。誘ってくれてありがとう!」

とテンションマックス! 

 なんでも「天国に一番近い島」として、近年、人気を集めている島で、セブ島からアイランドホッピングで行くにはもっとも遠い島とのこと。私たちがいつもみているセブのマクタン島とは比べものにならないきれいさ、なのだそう。

さあ、エンジン音が響いて出発です。

どこまでも青い海。きらめく太陽。水しぶきを浴びながら移動。ワイルドです。空気は生暖かいので、冷えることもなく、意外と快適です。全方向、時折浮かぶ小島や鳥を見放題、というのは、なんとも旅心を沸き立たせてくれました。
(つづく)
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