認定NPO法人 バードリサーチのHPに「ハマシギの現状と保全のためにできること」という記事がありましたのでハマシギの写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が引用部分
ハマシギは<日本では最も数の多いシギ・チドリ類で、近年は減少傾向にあり、その理由は明らかになっていません。また、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています>
<(ハマシギの繁殖地)アラスカでは温暖化の影響が表れ、雪解けの時期が早まっている。雪解けの時期が早まると昆虫類の発生も早まるため、ハマシギの繁殖時期が昆虫の発生時期よりも遅れ、長期的に個体群が減少していく懸念が持たれている>
<カムチャツカ半島はハマシギの渡りの中継地で7月27日に越冬地に向かう渡来のピークが見られたが、その際のハマシギは亜種カムチャッカハマシギと考えられた>
<8月9日、亜種についてはっきりしない9,697羽のハマシギが観察されたが、アラスカなどで繁殖した亜種キタアラスカハマシギが渡ってきている可能性が考えられる>
<越冬する日本でのハマシギは冬羽となるため亜種の識別は困難であるが、夏羽を残している秋の渡り時期や、夏羽に換羽している春の渡り時期には、羽色や形態から亜種の識別も可能ではないかと思われる>
<観察記録を蓄積することにより、どの亜種がどのようなルートをどの時期に利用して移動しているのかといった疑問の手がかりになることが期待される>
<アラスカでは7月下旬にはいなくなり、カムチャツカでは8月上旬がピークとなるハマシギが、日本に現れる時期は9月下旬から10月以降なので、知られてない中継地がある可能性も>
<ハマシギを含む渡り性のシギ・チドリ類を守るためには、繁殖地、中継地、越冬地それぞれで保全の活動をすることが重要で、その生息地を守る重要性を認識することが必要となる>