地下鉄「長寿路」駅から西に古い市街地を15分くらい歩き、茘湾湖公園の傍にある茘湾博物館、別名西関民俗館に行ってきた。
雰囲気のある市街地
このあたりは昔、城壁で囲まれた広州城内に入る西の関門があった場所なので西関と称されるのであろう。
入り口の女性に入場料5元を払い中に入ると、岩に根をからみつけた古木や池がある狭いながらも美しい庭に出る。
その庭に面した3階建ての洋館が茘湾博物館で、元は富豪の屋敷であった建物が今は1階が陶磁器の展示場、2階が土産物売り場、3階が民俗資料と歴史資料の展示場となっている。
茘湾博物館の看板
博物館としては小規模で、そのせいか日本で買った観光ガイドブックにも載っていない。
1階の奥にトイレがあったのでそこで用を足したが、広州の博物館には必ず清潔に保たれた水洗トイレがあるのが嬉しい。
しかし例によってトイレットペーパーは置いていないのである。
文芸春秋の記事「中国がトイレ紙を使い果たす日」によると、歴史的に食べることは重要視してきたが、排泄については無視してきた中国の地方では自宅トイレの普及率が40%に満たないという。
今でも人口13億を越える中国人の多くは自宅トイレの無い生活をしているのにトイレットペーパーなどは論外ということになるのであろうか。
ここ中国ではちゃんと仕切りのある水洗トイレがあるだけ増しと考え、外出時には必ず紙を忘れないようにして自己防衛するしかないのである。
下の写真は比較的清潔な天河城ショッピングセンターのトイレ(中国式大便器にはキンカクシが無いが、手前の扉側を向いてしゃがむのが正解。奥のカゴは使用済みのペーパー入れ)
それにしても13億人以上の中国人が日本人と同じようにトイレットペーパーや紙を使うようになると、世界の森林資源はたちまち枯渇するということになるのかも知れない。
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