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ROSSさんの大阪ハクナマタタ




9時にマンションを出て地下鉄楊箕(ヤンジー)駅から3元で陳家祠(チェンジアシ)駅へ。

いくつかある出口の中から陳家祠方面と表示してある出口をでると、目の前に綺麗な芝で覆われた公園があり陳家祠の入り口はその奥にあった。

入り口の看板には陳氏書院と表示してあるが、この陳家祠は2回のアヘン戦争の後の1890年代に当時の広州72県の陳姓の人々がお金を出しあって建立した祖先を祭る祠と書院を兼ねた建物である。


書院の謂れは、ここで陳氏の子弟の教育をしていたからということらしい。

入場料10元という中国の基準ではかなり高額な料金を支払い中に入ると、広東省の重要文化財である典型的な中国南方建築様式の建物がすぐ目に飛び込んでくる。


これら110年以上前の建物は当時のものとしては中国で最も保存状態がよいと言われており、その古さを全然感じさせないくらいに手入れが行き届いている。

屋根の棟の部分に極彩色の陶器で造られた像がぎっしりと取り付けられているが、これらは中国の古典や故事にちなんだものという。


最初の入り口の大扉には迫力ある表情の鐘尵の絵画が描かれ、巨体の関帝が上から見下ろすその構図は見事で緊張感を醸し出している。


建物内部の柱や梁や建具には至る所にこれでもかと言わんばかりに精緻な彫刻が施されて、2度のアヘン戦争から30年を経た当時、相当なお金をかけて建立した様子を窺わせる。


広州市街はアヘン戦争で壊滅的な被害を受けたと言われているが、この陳家祠を見ると当時の庶民のたくましさが良くわかる。


建物の中は広東民間工芸博物館となっており、中国絵画、陶器、刺繍、象牙細工、木彫り細工、等華南地方を代表する工芸品が展示され、一部売店で販売もされている。

中国最大の端渓のすずり


ここは広州の観光名所としては、なかなか見ごたえのある施設で、綺麗な庭園と、よく保存されている古い建築様式の建物は一見の価値があると思う。





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