知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
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業況判断DI…中小企業の動向が気がかり

2007-07-03 06:03:04 | Weblog
日本銀行は2日、企業短期経済観測調査(日銀短観)の6月調査を発表した。
市場が最も重視する業況判断指数(DI)は大企業の製造業がプラス23で前回の3月調査から横ばいとなり、ほぼ市場予想通りの内容だった。
好調な企業収益や円安の進行などを追い風に景気が全体として堅調に推移していることを示している。
ただ、中小企業の業況判断DIは悪化し、景気回復の足取りの格差がさらに広がった。
日銀短観は、企業経営者を対象に、3か月ごとに実施するアンケート調査で、今回は、全国10839社を対象に5月28日~6月29日に実施した。景気の現状、先行きの分析や、日銀が金融政策を判断する上での重要な統計となる。
業況判断DIは、各業界の景気が「良い」と感じる企業の割合から「悪い」とする企業の割合を差し引いて算出する。
大企業・製造業の業況判断DIを業種別に見ると、金属製品や造船・重機のほか、電子部品の在庫調整が進んだ電気機械などで改善がみられる。
一方、国内販売の不振が続く自動車が2期連続で悪化したほか、鉄鋼は2期ぶりに悪化した。
大企業の非製造業も業況判断DIはプラス22と前回から横ばいだった。
運輸、通信が伸びたが、賃金の伸び悩みなどを背景に個人消費が弱含んでいることから小売、飲食店・宿泊などが悪化した。
2007年度の大企業の設備投資計画は、製造業で前年度比11・2%増、全産業で同7・7%増と堅調な伸びを予想している。
一方、中小企業は製造業が前回より2ポイント悪化のプラス6、非製造業が1ポイント悪化のマイナス7だった。
中小企業は原材料価格の上昇を企業努力で吸収したり、価格に転嫁したりする力が弱いことから、円安による輸入価格の上昇が不利に働く面がある。
一方で下請け親会社からは、コストダウンを要求され、挟み撃ちされてしまう。
ここのところに来て、原油高がさらに深刻になっている。
中小企業の行方が気がかりである。