11月15日の木曜日、ニューヨーク地方はこの秋最初の降雪を体験した。午後の2時を廻った頃から降り出した雪は吹雪となり夕方の4時を廻る頃には完全に路面を覆いつくしてしまった。この秋最初の降雪という事もあって除雪も溶雪も追い付かず路上において多数の事故が同時刻帯に発生し自治体の警察も手がまわらない様相でパニックな夕方であった。降雪が始まると仕事をしている多くの人々が不安に駆られ仕事の手を置いて一斉に帰路に向かう現象が起こるので道は大渋滞となる。何時もは30分掛からない帰路にこの日は3時間を要したのである。タイヤで押し固められた雪の路上を2速に入れたランドクルーザーでゆっくりと移動する。坂道の上り坂では多くのクルマがスリップして路肩を外れてしまったり、登る事を諦めてUターンするクルマも多い。雪道の登り坂の途中では決して止まらない様に心がけた。またランドクルーザーの雪道での走破性の良さに乗ってスピードを出さない様に自制を努めた。雪道を走りながら頭にこだまするのは "As slow as possible and as first as necessary" のマントラである。前方を走る車両に,自身の前を横切る車に、更にすれ違う車にも心の中でこのメッセージを送り続ける。オフロードドライブの規範であるこのマントラは良く効きます。今年もまたこのマントラを唱える季節になりました。