2週間振りにニューヨークへ帰って来ました。昨年の暮れから強い寒波が東海岸に停滞しており今朝は氷点下20度近くまで気温が下がっている。この寒波と吹雪の影響で飛行機と空港は混乱し本来ならば2日前にはここに還っているはずではあった...。
ニューヨークのJFK空港のロングタームパーキングの敷地内に2週間程放置した我がランドクルーザー80は長く低温にさらされておりエンジンが始動するかどうかさえ懸念であった。暖房の好く効いた空港の建物を出、広い駐車場の遠方の片隅にあるランクルに向かって歩いている途中は荷物を持った手は凍え露出した顔は痛んだ。冷え切って凍て付いたランクルは晴れた早朝の冬空の下で僕を待っていてくれた。凍える手でドアを開けてランクルに乗り込み早速イグニッションを回す。始動ランプが点灯し、幸いエンジンは一発で始動した。感無量、エンジンのサウンドと共に心配した懸念事はふっとんだ。室内は外気と同じく冷え切っており吐く息は白い。5分程して少し暖かい空気が吹き出しから出始めたので凍えた手を当てて暫く温めていた。車内が暖まって来ると同時に感情が戻り自分が本来の位置に戻ってくるようでもあった。言い方を変えれば自分を取り戻すみたいなランクルとの人馬一体感が復活。ハンドブレーキを戻しギアをドライブに入れ踏み出した。積もったパウダースノーを蹴散らし、氷の砂利を踏み潰しランクルは駐車場の出口に向かった。こうしてここから2018年のランクルライフが始まったのである。