リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

自分にできることをできる範囲で

2013年11月15日 | 日々の風の吹くまま
午前10時15分に目覚まし。今日は非営利団体の資金集めイベントなどをやる人たちの協
会が主催する「ナショナル・フィランソロピー・デイ」の表彰式と昼食会があるので、オレンジ
ジュースでしゃきっと目を覚まして、小雨の中を地下鉄でダウンタウンへ。会場の大ホール
はオリンピックのときにできたコンベンションセンターにあって、うわっ、ゆうに千人くらいは
来ていそう。Arts Clubのテーブルには芸術監督と寄付者担当のナターシャ、パルミーダ、
キャシーの3人の他に、招待客として私たちの他4人。

歓迎の挨拶があって、まずランチ(私たちには朝食)。ローストチキンはふっくらとしていて、
こういう大人数のイベントの食事としては格段においしかった。食後は社会福祉や文化事
業の資金集めをしたり、寄付をした人たちや団体の表彰式。いかにも裕福な環境で育った
らしい人たちがほとんどで、「できることをしただけ」と言いたげな、さらっとした受賞スピーチ。
でも、集めたリ、寄付したりした額を聞くと、ワタシの寄付など小さい、小さい・・・。

社会的地位があるから何億も集められるし、富裕だから多額の私財を寄付できる。できる
からやるまでのこと。隣の紳士も、Arts Clubが市からリースする新拠点について、「役所に
干渉されたくないので、自分で全額出して劇団が買い取れるようにする」とこともなげに言う
ので、庶民とは桁違いだと感心していたら、ある受賞者が「できることでやりたいと思うこと
をできる範囲でやるというのは、誰でもできることです」と言った。目からうろこがポロリ。そう、
ワタシだってできることでやりたいことをできる範囲で」やっているわけで、たとえArts Club
への貢献度は微々たるものでも、幸せ感はこの紳士と変わらないと思う。

世の中には演劇や美術、音楽のような「娯楽」の支援はやる人の自己満足であって、ほん
との社会貢献じゃないと言う人もいるだろうけど、貧困撲滅や病気の根絶だけが社会事業
だというのはちょっと傲慢じゃないのかな。だって、貧困や伝染病はなくなったけど、原始の
ストーリーテリングから発展して来た「娯楽」もなくなった世界で人間が幸せだとは思えない
もの。社会や人間の役に立つことなら何でもいいから、自分にできて、やりたいと思うことを、
自分にできる範囲でやる・・・それがフィランソロピーというもので、それで人生が幸せなら言
うことなしじゃないかな。

外国語は浸透圧式に覚えられるのか

2013年11月14日 | 日々の風の吹くまま
英語教室夜の部に出かけたカレシが「誰も来なかったから、新年まで休講にした」と30分く
らいで帰って来た。夜の教室はいつも生徒数が不安定。初級クラスなので、移民して来た
ばかりで「とりあえず」という軽い気持で来る人や、(気乗りがしないけど)移民支援団体に
送り込まれて来る人も多くて、まあ、生徒のモチベーションはかなり低い方なんだろうな。ボ
ランティアを始めた頃は教え方が悪いから生徒が来なくなるのかと悩んだカレシだけど、経
験を積んだ今はさっさと休講にして、ネイバーフッドハウスに「8人集まったら連絡して」。

いくら母国で高学歴で高給取りの専門職だったとしても、カナダでは英語で十分なコミュニ
ケーションが取れないと雇ってもらえないから、移民申請では高いポイントが取れた資格も
経験も宝の持ち腐れになってしまう。ケベック以外では英語が「国語」なんだからあたりまえ
の話なんだけど。そこでIELTSのスコアを要件に加えたわけだけど、IELTSもTOEICも
「受験勉強」すれば実力以上の点を取れるらしいから、あまり現実的ではなさそうな感じ。か
といって毎年何十万人もいる申請者の英語力を個別にテストするのは不可能だし、このあ
たりが移民の選定プロセスの難しいところかな。

まあ、英語環境に移民してしまえば「浸透圧」で覚えるだろうと思っている人も多いらしいけ
ど、ほんとに浸透圧的に吸収してしまう人もいれば、いくらやる気があってもなかなか進歩
したない人もいるから、外国語の習得に関してはほんとに人それぞれ。いろいろな学説が
あるだろうけど、いったい何がその違いを分けるんだろうな。進歩が早いのは「やるっきゃな
い」と開き直ってかぶりつくタイプなのか、元々語学の才のあるタイプなのか、俗に言われる
「音楽耳」があるタイプなのか、それとも持久力のあるタイプなのか。ま、それがわかってい
たら先生は苦労しないだろうけど。

とにかく新年までは木曜日のダブルヘッダーが午後の部だけになるわけで、スカイプのレッ
スンは出かけて行かなくてもいいし、せっかくだもん、少しゆっくりすればいいよ。ぼちぼちと
クリスマスの食道楽プランでも立てようね。

メリー・ポピンズの魔法にかかった

2013年11月13日 | 日々の風の吹くまま
カレシにスタンリー劇場までタクシーサービスをしてもらって、今夜はおひとり様で『メリー・
ポピンズ』のオープニングナイト。レセプションの会場は劇場に近い画廊。受付でショーのチ
ケットを受け取って、回って来るオードブルを3、4種類つまみながらメインフロアに並んでい
るSheri Bakesという画家の絵を鑑賞してから、ワイングラスを片手に二階のギャラリーへ。
ぶらぶらと見て行って、端っこの部屋で一目惚れの出会いが・・・。

    
    Spoken in a Different Language  Bobbie Burgers @Bau-xi Gallery

幅1メートル近い大きな絵。ウルトラマリンの青がたまらないなあ。ため息、ため息・・・。

レセプションでおしゃべりを始めた人と一緒にそのまま話をしながら歩いて劇場へ。座席は
6列目のど真ん中。照明が落ちて、舞台袖の煙突から煙突掃除屋のバートが現れて、始ま
り、始まり。バンクス家ではまたもやナニーが辞めてしまったらしい。生意気でいたずら好き
な子供たちが書いた勝手な「募集要領」を厳格なパパのジョージが暖炉に捨てたら、あ~ら、
大風が吹いて、メリー・ポピンズがそれを見てやって来た。映画は見たことがないけど、ジュ
リー・アンドリュースよりもずっとメリー・ポピンズっぽい雰囲気・・・。

オープニングナイトとあって満員御礼だけど、子供の姿は少なくて、友達同士らしい若い女
性たちが多いような。ワタシも今夜は隣でもぞもぞするカレシがいないから、思いっきり魔法
の世界に浸って、笑って、歌と踊りに拍子を合わせて、しまいにはほろっと涙が出たり。バン
クス家を去るメリーは何とトレードマークの傘を差して客席の上を飛んで行ったもので、やん
やの大喝采。終わって、キャスト全員が舞台に並んだときは観客は総立ちになり、とうとう
舞台と客席が一緒になっての「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の大
合唱。劇場の外でカレシのお迎えを待っている間も何となく口ずさんでいたりして、ほんとに
魔法にかかったような愉快なひとときだった。こういう「おひとり様」もいいもんだな、うん。


☆被災地支援はまずお金で

2013年11月12日 | 日々の風の吹くまま
11月11日。フィリピンの台風被害の惨状には絶句するしかない。ハリケーンの等級で言うなら最強のカテゴリー5に相当するそうで、暴風の威力は、去年アメリカ東部を襲ったサンディの2倍、8年前に南部に大被害を残したカトリーナと比べても遥か強かったという。これでは、大小の島々や入り組んだ湾や入り江から成るフィリピンはひとたまりもない。気象上の悪条件が重なった結果だそうだけど、数メートルもの高潮は、もやは高潮と言うよりは津波の襲来に等しくて、小さな島では逃げるところさえなかっただろう。そういう僻地ではいったいどれだけの死者が出て、どれだけの生存者がどんな厳しい状況で救援を待っていることか、想像もつかない。

飛行機が離着陸できないところが多いだろうから、今すぐに必要なのは食料などの必需品を届け、重傷者を移送できる大型ヘリコプターかなと思っていたら、テレビのニュースが沖縄の米軍がすでに海兵隊を派遣して、緊急に必要な水や食料、医薬品を輸送機からどんどん降ろしてオスプレイに積み込んでいるところを報じていた。航空母艦と他の艦船もすでにフィリピンに向かっていると言う。東北大震災のときの「トモダチ作戦」もそうだったけど、こういうときのアメリカの機動力はすごい。(日本ではどのように報道されたから知らないけど、日本政府がぐずぐず言っているうちに、津波被害を受けた仙台空港に落下傘部隊やら工兵隊やらを送り込んで、数日で輸送機が離着陸できる程度に修復してしまった。)

世界各国でも義捐金の募金が始まり、救援隊や救援物資を送り始めたけど、日常生活の何もかもがなくなった状況で略奪も起こっているというニュースもある。現地で救援活動をしている人たちが「空腹に耐えかねて切羽詰った一部の人たちだけです」と力説していたけど、30度を超える炎天下で、飲み水も食べ物もない状況に置かれたら、切羽詰らない人間はいないんなじゃないかと思う。それほどの激甚災害だったんだから、破壊された商店に残っていたものに手を出したとしても、軽々しく非難したり、見下したりすることはできないと思う。(もっとも被災者同士での奪い合いに発展したらそう言ってもいられないけど、そこまで行かないうちに救援の手が届いてくれるように祈るしかない。)

カナダからはすでに災害救援隊(DART)を乗せたカナダ軍の輸送機が太平洋上空を飛行中だし、政府は国として出す500万ドルの援助の他に、一般から寄せられる義捐金1ドルにつき同額の寄付を発表した。カナダ全国から100万ドル集まったら100万ドル、1千万ドル集まったら1千万ドル、1億ドル集まれば1億ドルをカナダ政府が上乗せするしくみ。これは「マッチング」と言う、寄付募集ではよく使われる手法で、チャリティなどの場合は企業がスポンサーになって、(上限があったりするけど)集まった寄付の総額と同額を出したりする。政府がマッチングスポンサーをやるとなれば税金から上乗せするわけで、市民にとっては財布から出す金額の倍を寄付するようなものだけど、寄付を促す上ではかなりの効果がある。

たまたま先日FBに「被災地いらなかった物リスト」がツィッターで話題になったとリンクされていたので、辿ってみたら、「千羽鶴」、「寄せ書き」、「古着」、「賞味期限切れ(あるいは不明)の食料品」。後者の2つは何となく都合のいい不用品処分の感じがしないでもないけど、千羽鶴や寄せ書きは飾っている写真を送れと要望する送り主がかなりいたそうで、唖然とするやら、びっくりするやら。まあ、日本人が好きな「がんばれ」の精神論的な応援の表現なんだろうとは思うけど、そもそも住む家や生活の糧を失くした人たちに何で千羽鶴や寄せ書き?飾れる場所さえない人が大勢いるとは想像できなかったのかな。それを飾ってある写真を撮って送れというのは、感謝しているという「証拠」が欲しいということなのかな。つまりは、「お返し」を、と言うこと・・・?

よくわからない思考ではあるけど、大災害で被災した人たちがいれば支援したい思うのは人間ならあたりまえの気持だと思うから、千羽鶴や寄せ書きの送り主たちも、「支援する」意味がわかっていなかっただけで、少なくとも励まそうと言う気持はあったんだろう。でも、世界のどの国にも地域にもそれぞれの生活文化や食習慣があるから、たとえばインスタントラーメンを見たことも食べたこともない人たちにインスタントラーメンを送っても、もらった方は困るかもしれない。役に立たないものを送っても、ありがた迷惑の善意でしかないかもしれない。こういうときにとりあえず何よりも役に立つのは「お金」。被災者の支援には赤十字などの災害被災地支援の経験が豊かな団体に現金を送って、そのお金で今すぐ被災地で必要だと判断する物資を調達して送ってもらうのが合理的かつ最善の方法じゃないかな。「がんばれ」の千羽鶴は被災地の復興が進み始めてからでも遅くはないと思うけどね。


ボトルの配達をやめて、ろ過装置にした

2013年11月12日 | 日々の風の吹くまま
水のろ過装置の取り付け工事があるので、午前11時前に起きた。予約は11時半。でも、
途中ハイウェイで事故があって渋滞していたため、トラックの到着は正午過ぎ。先週ボトル
の水を配達する会社が勝手に未払いを作っておいて配達停止にして来たので、未払い分
は払い、配達停止はそのまま1ヵ月延長させて、その間にCulliganにコンタクト。事業用の
水処理会社の老舗で、とんとん拍子に話が進んで、逆浸透ろ過装置を取り付けてもらうこと
になった。

セルフサービスでボトル詰めの水を売るスーパーなどが使っているろ過装置を家庭用に開
発したもので、セカンドキッチンの流しの下に水道水をろ過する装置とタンク、カウンターに
蛇口を取り付けるので、配達のたびに20キロもあるボトルをベースメントに運び込んだり、
クーラーのボトルを取り替えたりする「力仕事」から解放されるのが何よりもうれしい。元々
洗濯室だった部屋の流しなのでカウンターの下にキャビネットがないから、取り付けはごく
簡単。常時4本のフィルター(右)を通して作った純水を10リットル容量のタンク(左)に貯め
る。

    

水を使うときは流しの横に取り付けた蛇口をひねるだけ。キッチンのすぐ隣になったので、
これからはいちいちベースメントに降りて行かなくてもいい。ついでに水を冷やしておくクー
ラーも不要になるから、電気代の節約にもなるな。そもそも、せっかく冷やした水も80%くら
いは1リットルタンクに汲んでキッチンに置いていたから、使うときは室温だったわけで、ず
いぶん長いこと無駄をしていたことになるな。まあ、一括払いでボトルの水約2年分のコスト
がかかったけど、高くなる一方の電気代が不要になるし、水運びの労力もなくなるし、実質
的に2年以下で採算が取れそうな勘定。そうだ、水の配達会社をクビにするのを忘れないよ
うにしないと・・・。

謝罪ビジネスが大繁盛らしい

2013年11月11日 | 日々の風の吹くまま
朝日新聞を見ていたら『食材偽装、なぜ止まらない』という特集があって、おもしろそうだと
思ってクリックしてみたら、同じようなスーツ姿のおじさんたちが深々とお辞儀する「ごめん
なさぁい」写真が4枚ずらり。何だかみんな判で押したようなところが可笑しい。土下座にま
つわるNHK番組の中で、企業幹部に「謝罪会見」の特訓をするリスク管理コンサルタント
の話があったけど、この人たちも特訓を受けたのかな。後でビデオを見た先生に「まだ角度
が浅いですねぇ。この次はもう10度くらい深くしてみて」なんて批評されていたりして・・・。

もちろん「この次」がないのが一番なんだけど、赤信号をみんなで一緒に渡ってしまう国だ
から、どうだろうな。聞くところによると、偽装が発覚しないうちに「ごめんなさい」会見をやっ
て「誤表示」を告白する企業も出てきたらしい。(上手な)「謝罪文」の書き方を教えるコンサ
ルタントもいるそうな。「謝罪コーチ業」が新商売になるなんて、世も末というか、ビジネスの
世界はおもしろいというか。名作映画『雨に唄えば』では、お国訛り丸出しの無声映画のス
ターがトーキーの出現であわてて発音コーチの特訓を受ける話が出て来るけど、商売は世
に連れ、世は商売に連れ、ということかな。

突き詰めて行くと、消費者のブランド崇拝傾向や食品の安全に対する過ぎた不安が「何で
もブランド化」のトレンドに輪をかけて、そういう消費者を「神様です」と持ち上げたビジネス
側も舞い上がった神さまの「ブランドものを安く、安く」という要求を満たせなくなって、食材
偽装の風潮が蔓延したということも考えられるかな。「故意の誤表示」が長年業界内で暗黙
のうちに横行していたということは、日本ビジネスの横並びの右倣えが今でも健在であると
いうことで、つまるところは、それが表面化したからって今さら驚くことでもないということか。

どこそこ県ブランドの豚と隣の県の豚を食べ比べて違いがわかるという人がいるのかどう
か知らないけど、消費者としてはわからないからこそ「よそゆき」のときはブランドやメニュー
の説明をを信頼するしかないわけで、そこを利用(悪用?)して、明らかに「別の物」を本物
と表示しておいて「誤表示」と言い張るのは往生際が悪すぎる。心をこめた「おもてなし」の
伝統を誇る日本が隣の国と「偽装大国」のタイトルを張り合う必要なんて、ないでしょ?

キツツキに起こされた

2013年11月10日 | 日々の風の吹くまま
寝つきがあまり良くなくて、うとうと、もぞもぞしているうちに、外が明るくなる頃にやって眠り
に落ちたらしい。ところが、いきなり屋根の上でトントントントンッ。時計は午前9時半。カレシ
が目を覚まして「何なんだ?」というから、寝ぼけ眼で、たぶんキツツキか何か・・・。カレシ
はがばっと起きて、そそくさと着替えをして外へ出て行った。石を投げてキツツキを追い払っ
ているらしく、今度は屋根の上でゴツン、ゴロゴロ。窓ガラスに当てないでよねえ・・・。

しばらくして戻って来たカレシ、「前にカラスが屋根板をむしって行った端っこのところをキツ
ツキが叩いてたんだよ。早く何とかしないと・・・」。そうねえ、マイクに屋根の葺き替えと屋内
の改装を相談しないとね。服を脱ぎ捨ててベッドにもぐり込んで来た(も少しそっと入って来
れないのぉ?)カレシ共々そのままぐっすりと眠ってしまったらしい。夢を見ている真っ最中
にカレシのちょっかいで目を覚まされて、寝ぼけ眼で時計を見たら、午後1時。すっきり目が
覚めないもので、しばらくカレシの腕枕でまたうとうと。ぬくぬくだし、三連休なんだし・・・。

秋に予定していた屋根の葺き替え。ワタシが仕事と遊びの(気分的な)調整が付かなくてス
トレスっぽかったこともあって、何となく先送りしているうちに11月。雨の多い季節だから、
今からやれるかどうかわからないけど、屋根の南側のスカイライトを埋めて、劣化が進んで
いる屋根板を葺き替えて、雨どいが腐れ落ち葉で詰まるのを防ぐ算段をして、ついでに二
階の八角塔の入り口に壁とドアをつけて客室にも使える個室にしてもらう、と。けっこう作業
項目があるけど、まあ、電気や配管の工事はいらないから、短期間で出来るかな。でも、工
事の間はどうしても生活のリズムが狂う。大丈夫、カレシ?

夕食の最中に、やぶからぼうにカレシが「タウンハウスとコンドミニアムはどう違うの?」と。
コンドミニアムは要するに分譲アパートで、タウンハウスは分譲長屋というところかな。二層
か三層建てで、ユニットごとに番地が付いていたり、専用の車庫やテラスがあったりで、立
地によってはかなり高いかも。あれ、もしかして、戸建住まいがめんどうになって来たから、
タウンハウスにでも住み替えようか、とか・・・?


寄付した額を増やすアイデア

2013年11月09日 | 日々の風の吹くまま
今日で何と丸1ヵ月仕事をしていない。ま、今年はもう「売上目標」に達したからいいんだけ
ど、1ヵ月があっという間に過ぎたようで、いろいろあってかなりストレスだったようでもある。
でも、もうしばらく仕事なしが続いたら、精神的にも「遊びの毎日、たまには仕事」の生活リ
ズムが定着しそう。それにしても、やっぱり長年の仕事人間が仕事をしない生活に順応する
のはけっこう難しいもんだな。定年退職したサラリーマンはどんな風に対応しているんだろう。

きのうArts Clubのパルミーダがワタシとカレシの写真を送ってくれた。先月撮影した写真
から選んだもので、良く撮れているな。スタジオで記念写真を撮ることなんてなかったから、
プロが撮った2人のポートレートは貴重な1枚。この写真に短文を添えて、スタンリー劇場の
ロビーに展示するんだけど、キャプションは(舞台で物語を演じる人たちと)「つながっている
感じが好きなんです」。このひと言が、ワタシに語りかけてくれる「何か」との心のつながりに
感動したいという、演劇だけでなく、絵や音楽、文学などに対するワタシの気持を一番良く
表していると思う。

グランヴィルアイランド劇場の座席に「○○志望」と名札をつけて、寄付募集キャンペーンに
使うというワタシのアイデアが採用されて、何席くらいをどのように配置するかと聞いてきた
ので、ひと晩考えて、来年の5月末までに10席を寄付して、一列に並べるか一角にまとめ
るか、一番効果的な配置を決めてもらうことにした。月に1、2席の寄付なら家計に響かな
いし、何度でも寄付募集の小道具に使えるから、ワタシの寄付金が配当を生むようなもの。
パルミーダの発案で気取ったコードネームまで付けて、ちょっぴりかっこいいプロジェクトに
なって来た。金持でなくても工夫しだいで「後援者」になれるということで、こういう遊び心も
また楽しからずや・・・。

原始時代に洞穴の外で焚き火を囲む夜のつれづれに始まった(であろうと勝手に想像して
いる)ストーリーテリング。人類の最も根深い欲求のひとつだと思うから、これから少し研究
してみようかな。たとえば、子供の頃にあった「紙芝居」を使って、未来のストーリーテラーを
育てるというのもおもしろいかも。楽しくなりそうだなあ、ワタシの老後・・・。

大口は大きな災いの元

2013年11月08日 | 日々の風の吹くまま
カナダ最大の都市トロントのフォード市長が「やっていない」と言っていたクラックコカインの
吸引を認めたと思ったら、今度は「ぶっ殺してやる」と喚いているビデオが浮上して、メディア
は上院のスキャンダルそっちのけで大賑わい。どっちも「ぐでんぐでんに酔っ払って」のこと
だそうで、どう見てもアルコール中毒だけど、「息子の問題は肥満だということだけ。少し減
量すれば変わります」と、お母ちゃんがいい年をした超メタボ市長を弁護。当人は謝罪のし
まくりだけど、ハチャメチャな行状のせいで市の財政運営の実績がかすんじゃっているのは
政治家として損だなあ。

ヨガウェアのルルレモンはバンクーバーで創業した会社。新素材のヨガパンツがストレッチ
すると透け過ぎるという苦情が出て、回収して改良品を売り出したのはいいけど、綻びやす
い、透け過ぎるとまた苦情。ご難続きの上に、テレビのインタビューで創業者が「女性の体
型によってはうちの製品は合わない。太ももがきちきちだと摺れて毛玉ができるし、どうして
も透けて見える」と発言したもので、女性たちから袋叩き。顧客である女性に「デブが無理し
て合わないサイズを買うからだ」と言っちゃったようなもんで、テレビで謝罪するやら、火消し
に躍起。

第2野党に転落したカナダ自由党の若きホープ、トルドー党首。女性限定の資金集めの集
会を(男性ストリッパーなどが出演する)ナイトクラブの「レディーズナイト」風に仕立てて、セ
クシストだと顰蹙を買ったと思ったら、今度はその集会で、どの国の政権に敬服するかと聞
かれて「実は景気や環境の修復での中国の基本的独裁政権の能力に感服している」と答
えて失笑を買う始末。SNSなどで釈明に努めているそうだけど、台本とお膳立ての整った
スピーチは立て板に水なのに、リアルタイムの質疑応答では失言が多いような。まだ政治
家の器が出来ていないのか、それとも、運よくパパのピエールじゃなくてママのマーガレット
に似たイケメンなのに、頭の中もママに似ちゃったのかな。

こういう言わなくてもいいようなバカを口走ることを「put one’s foot in one’s mouth(片足を
口に突っ込む)」と表現するんだけど、へまな言い訳をして恥の上塗りなどすれば「両足を
口に突っ込んだ」と言われてしまう。いくら大口を叩くのが得意でも、そこに両足を突っ込ん
でしまったら、引っ張り出すのはタイヘンな痛みを伴うんだから、口を開く前に、自分の足が
どこにあるのか確認しておいた方がいいんじゃない?

またか、偽装表示

2013年11月07日 | 日々の風の吹くまま
ホテルのレストランからデパートへと野火のように広がる食品の偽装表示問題で、日本のメ
ディアは連日大賑わい。でも、グルメ品として高い値段で売られていたどこかの地鶏が実は
ブロイラーだったとか、産地を偽ったりとか、消費期限をごまかしたりとか、食品加工業者に
よる食品の偽装表示が呆れるくらい次々と発覚したのはつい数年前。つまり、前代未聞の
スキャンダルではなくて、「ああ、またか」(あるいは、「まだやっていたのか」)というレベルの
問題だと思う。

食材の代替とか産地のごまかしは、健康には別に害はないだろうから、国を挙げて報道合
戦をするほどのことかいなと思うけど、あまりにも賑やかなもので、Wall Street Journalま
でが東京オリンピック招致にも使われた「日本のおもてなし」が泣いていると書いていた。今
回はその「おもてなし」の代表格みたいな一流ホテルの「高級」レストランや大手のデパート
といったサービス業による偽装。加工業者がまじめに「加工肉」と表示しているのに、高級
ステーキ肉と偽って「誤表示でした」はないだろうに。お高いグルメ料理店のシェフが気づか
なかったなんて、ほんまでっか?

まあ、客には違いがわかるはずはないと高をくくって、コスト削減のために高価な食材を安
いもので代用したんだろうけど、客の方は結着剤でくっつけた安い肉を高級ステーキと思っ
て食べたわけで、そのときの反応はどうだったんだろう。有名ホテルだから、高いレストラン
だから、「さすがだなあ」と感嘆しつつ舌鼓を打ったのか。それとも、「値段の割には思った
ほどじゃないなあ」とがっかりしたのか。芝エビとバナメイエビはクルマエビ科の親戚同士だ
から、「芝エビにしては味がちょっと違うなあ」なんて感じた人はまずいないだろうな。

まあ、こういう偽装表示問題が起きる背景には、消費者の「ブランド」への盲従的なこだわり
や「もっと、もっと安く」というデフレ心理があるように思う。つまり、客が買ったのはブランドも
の、高いレストランの料理という「ラベル」だったんじゃないのかな。ブログなんかに「さすが
でした」なんて書いたとしたら、プライドが傷つくだろうな。それでも、高級食材だと信じて安
い食材に高い金を払わされたことには変わりはないから、グッチのバッグだと信じて買った
ら贋物だったというのと同じようなもので、偽装というよりは「詐欺」じゃないかという気もする
けど。(贋物でもバッグとして使うのには問題はないと思うけど・・・。)

門前大学小僧学部で学ぶ

2013年11月06日 | 日々の風の吹くまま
早じまいしたゆうべ、2人ともさっさとPCを落して、リビングのテレビの前に陣取った。マク
ワーター先生の『人間の言語』の最後の3コマ。日常的に話されない言語は保存の努力
に関わらず消滅する運命にあると言う「言語の死」。国際言語の試みや手話言語の発達な
どを取り上げた「人工言語」、そして、英文の単語ごとにそのルーツや語源と意味や綴りの
変化を辿る「マスタークラス」。うん、言語って、興味が尽きないなあ。次からはスタンフォー
ド大学レラー教授の『英語の歴史』。古期英語から中期英語、そして近代英語へ・・・。

最近、MOOC(ムーク)の記事が相次いで雑誌や新聞に載っていて、良い時代が来そうな
予感がする。MOOCは「Massive Open Online Courses」(大規模公開オンライン講座)の
頭文字で、2年くらい前から急速に発展して来て、世界各国の有名大学が参加するベンチ
ャーも発足している。私たちが家で見ているDVD版の講義シリーズと大きく違っているの
は、MOOCは概ね無料で、授業に「参加」できると言うところ。大学の授業だから、宿題もあ
るし、ディスカッションもあるという。インターネットを通じて誰でもいつでも「世界の一流大学
で勉強ができる」というのは画期的なことだと思う。

ワタシは大学には行かなかったけど、それは親が教育熱心でなかったわけでも、ワタシに
知識欲や学習意欲がなかったわけでもなく、単にワタシの学習パターンが学校と言う集団
環境に馴染めなかっただけなので、文系、理系に関係なく興味のある科目を自分のペース
で学べるのは願ったり叶ったり。でも、MOOCの講座を最後までがんばって修了する人は
全体の10%くらいらしい。はて、入試などの選考手続きがないから、学歴も年令も能力も、
はては受講する動機やニーズも千差万別で、しっかり修了する人が世界に数百万人もいる
受講者の10%「も」いるというのはすごいと思うけどな。

日本には「門前の小僧、習わぬ経を読み」という諺があるけど、ただ寺の近くに住んでいる
からと言って、親鳥が給餌してくれるの待つひな鳥のように漫然と暮らしていたら、毎日聞こ
える読経も「習わぬ経」で終わってしまわないかな。ある程度の興味がないと、「習った」だ
けの知識はなかなか記憶に定着しないもんだと思う。まあ、日頃からワタシの母校は「門前
大学小僧学部雑学研究科」と、けっこう本気で言っているけど、さしづめMOOCsは誰でも
自由意思で「読みたい経」を学べる「門前町」というところかなあ。そうだと、うれしいね。

今日の業務は・・・

2013年11月05日 | 日々の風の吹くまま
今日はまず、飲料水の調達先を別の大手会社に決めて、営業担当者とのアポイントを請求。
配達停止を通知してきた会社の方に解約を伝えようというときに、E請求書発行の通知メー
ル。ログインしてみたら、10月分が加わって、未払い金額が増えている。滞納利子はない
けど、(注文は2本なのに)前回勝手に3本置いて行ってちゃっかり請求しているから、いい
加減ぶりもここまで来ると、もう形容詞がない。クレジットカードに請求するとも書いてないか
ら、その場で全額支払い。アカウントに反映されるまで2、3日かかります、だって。ま、あし
たにでも電話して、とっとと解約だっ!

次に歳入庁からの問い合わせに「云々の理由で申告漏れじゃありませんから」と説明を書
き込んだものを郵送。最後に、事業者番号抹消の申請用紙にぼちぼちと記入。理由を書け
というけど、スペース、ちっちゃいなあ。小さな字で手書きしても足りなくなりそうだけどなあ。
とにかく、午後いっぱいかかってあれこれ簡潔な説明文を考えて、「今後数年で引退のため、
業務縮小中につき、年間総売上が登録義務の閾値を超える可能性がなくなった」と書いた
けど、これでいいのかな。日付は年度末の12月31日にしておいたから、抹消を認めてくれ
たら、めんどくさい申告事務もあと1回きり・・・。

今日の業務はこれにて終了。カレシがDVDでも見ようというので、今夜は早々に店じまいし
ようっと。


          本日の営業は終了いたしました。


☆情報は先に手に入れて流したもの勝ち

2013年11月04日 | 日々の風の吹くまま
11月3日。イギリスのThe Guardian紙がスノーデンがリークしたアメリカのNSAの活動を報道して、世界のスパイ非難合戦が始まった観がある。ドイツもイギリスもブラジルもどこもかしこも、アメリカに覗き見、盗み聞き!と声を荒げて抗議、非難の嵐。ところが、同じThe Guardianが今度は同じスノーデン文書によるとドイツ、フランス、スペイン、スウェーデン、オランダの諜報機関がイギリスやアメリカと協力して光ファイバーケーブルの通信盗聴する方法を開発していて、民間テレコム会社もこっそり協力していたと報じたという記事がロイターズに載っていて、思わず笑ってしまった。特にイギリスはドイツのBNDの技術力やインターネット中枢へのアクセス力の優秀さにいたく感服していたらしい。

ジャパンタイムズには、一連の暴露で一番驚くべきことは「世間が驚いたと言うこと」だと、外交官経験のあるグレゴリー・クラークが書いていた。つまりは、どこの国もずっとやって来たことで、たまたま憎まれっ子アメリカの活動が(内部から)暴露されたから、正義感に燃える?世界各国がここぞとばかりにこぞってアメリカ叩きに乗り出しただけということになるのかな。ドイツはNSAがメルケル首相の携帯をハッキングしていたと息巻いているけど、秘密警察(Stasi)が市民の生活を隅々まで監視していた東ドイツに生まれ育ったメルケル首相が盗聴の可能性を露ほども疑っていなかったなんて考えられる?

グーグルやヤフーまでがNSAが自分たちの光ファイバーネットワークのデータや通信を盗聴していたと騒いでいるけど、人さまのコンピュータにトラッキングクッキーなんかをばらまいてユーザーのネット利用情報をかき集めては広告主に売っているんだから、どの口がどの面で言うかというところ。それだってスパイと同じようなもんだから、同じ穴の狢。今どきは、公共の場でちょっとした事件があると必ずと言っていいほど監視カメラの映像がテレビに流れるし、下々の衆だって、小町横丁では疑り深い女房が亭主の携帯をチェックしたりしているしね。つまりは、みんないつどこで誰の監視レーダーにキャッチされているかわからないということだと思う。

一方で、ドイツのDer Spiegel紙が、アメリカが世界80都市に盗聴拠点を置いていたと報道したけど、その中に秘密保護法の制定で揺れている?日本の都市がひとつもなかったというのはおもしろいと思う。報道が事実だとして、日本政府がそれをどう解釈して、国民にどう説明したのか(しなかったのか)知らないけど、理由を勘ぐればどんどん意味深になりそうで、安倍さんに聞いてみたいところだな。もしかして日本政府が代わりにやってあげていたのか。もしかしてアメリカが日本は節穴だらけでスパイしても意味がないと思ったのか。もしかしてアメリカにとって日本は無味無臭無害の存在なのか。ここは調査報道の出番だと思うけど・・・。

でも、ある事件や現象の中のひとつの事柄に集中して大騒ぎするのが最近のジャーナリズムの特徴のように思う。それがアメリカでCNNのような24時間ニュース局が登場してからは、もはやニュース報道なのか娯楽番組なのかわからなくなり、FBやツィッターのようなSNSの登場で、伝えられるニュースがジャーナリズムの産物なのかただの口コミなのかわからなくなってしまった。世の中、いろんなことが起こっているのに。センセーショナルな一点に集中して、穴があくまでほじくり、ほじくり、ほじくりまくって、しまいに何が起きているのかわからなくしてしまう。それをイメージやサウンドと共に(15分おきに)繰り返し、繰り返し、繰り返し流せば、ただ漫然とテレビを見ている人間がそれがそのときの唯一の重大事件であるように思ってしまうことだってあり得るんじゃないかな。

まあ、ニュース専門局というのは、週7日で無限に繰り返される「1日24時間」のコマーシャル以外の時間を1分の隙間もなく「ニュース」で埋めなければならないわけで、「ニュース」が足りなければ作ればいいと言うことになるのかもしれない。新聞なら3行記事で済む「事件」だって、突っ込んで行けば売りになる「一点」はいくらでも見つけられるだろうな。そこで「カンケイシャ」を巻き込んで話を大きくすればいい。隠しカメラを仕掛けたり、イギリスで実際にあったように関係者の電話を盗聴したりすればいい。そえもでも何も出て来なければ誇張すればいい。テレビでもネットでも何でも、「ジョーホー」は先に手に入れたもの勝ち。はて、何だか古い西部劇映画の「先に引き金を引いたもの勝ち」の決闘シーンみたいだな。でも、他人の情報を先に聞いたもの勝ち、先に流布したもの勝ち、先に非難の声を上げたもの勝ちでも、情報時代の現代は自分の情報も他人の手に入っている公算が大きいということけど。

スパイの話から報道の話しにずれてしまったけど、こうして考えてみると、古典的なジャーナリズムは「絶滅危惧種」に指定してもいいんじゃないかと言う気がして来る。ずれっ放しのついでに、ワタシにはThe Guardian紙に忘れられない「恩」がある。まだ日本にいた70年代の初め頃、昭和天皇のヨーロッパ訪問のときにオランダやイギリスで第二次大戦中の日本軍による捕虜の扱いに抗議するデモが起きた。どういうわけか忘れたけど、ワタシはなぜ年老いた天皇に青年時代の「感傷旅行」を楽しませてやらないのかと抗議っぽい手紙をたまたま住所があった同紙の編集長に送ったら、思いがけず編集長から署名入りの長い返事が届いた。遠い日本のそれも地方に住む血気盛んだけど無知な小娘の怪しげな英語の手紙のどこが当時すでに創刊150年の大新聞の編集長の関心を引いたのかは知る由もないけど、我が子に話しかける父親のような丁寧な手紙は、世界のできごとや現状を「歴史」という大きな枠の中で見て考えるという、きわめてアナログな視点をワタシに教えてくれたのだった。


申告漏れ、ノー、未払い、イエス

2013年11月04日 | 日々の風の吹くまま
ゆうべは気温が零度近くまで下がった。まだ初霜は降りなかったらしいけど、寒い冬になっ
たら嫌だなあ。カレシがゲートの郵便受けから取って来た郵便の中に歳入庁からの封筒。
おいおい、何だ、今ごろ?と思って開けてみたら、第2四半期の物品サービス税(GST)の
申告に売上が記入されているのに、徴収額がゼロなのはどういうことだという問い合わせで、
日付から30日以内に、計算間違いなら訂正、さもなくば理由を説明せよ、と・・・。

理由は簡単。ワタシのクライアントはすべてカナダ国外の所在で、納入したサービスもカナ
ダ国外で消費されるから、GSTの税率は「zero-rated(ゼロ課税)」。つまり、徴収する必要
がない。(カナダ国内の客から徴収して納付したのは何年前だったか覚えてない。)でも、そ
の売上を稼ぐための経費に含まれるGSTは還付されるから、申告のたびに納付額はゼロ
でも何がしか戻ってくるけど、四半期ごとの申告義務はめんどうなことこの上ない。まあ、と
りあえず所定欄に説明を書き込み・・・。

だけど、考えてみると、今年度からの業務の漸次縮小で、年間総売上の当初目標は事業
者登録義務が生じる閾値より少し上。はて、この目標値を閾値以下で収まるようにすれば、
事業者番号の登録を抹消してもらえるかな。登録が抹消されると経費の還付はなくなるけ
ど、めんどうな申告も不要になる。経費と言っても近頃は電話とインターネットの料金や事
務用品くらいで、四半期ごとに還付される額はせいぜい数千円相当だから、抹消申請を出
してみる価値はありそう。ということで、さっそく歳入庁のサイトから申請用紙をダウンロード
して印刷。見たところ、簡単そう・・・。

飲料水を配達する会社から電話とメールで、未払い金がある、すぐに払え、払わないと然る
べき措置を取る。おいおい、クレジットカードの自動引き落としになっていて、ずっとそれでう
まく行ってたじゃないの。ま、カードの有効期限更新と親会社の業務集中管理化の時期が
重なって、カード情報が伝わらなかったのかもしれない。地元創業で、カレシのおじいちゃん
の農場があった地区の湧き水を取水しているいい会社だったんだけど、ケベックの会社に
買収されてからはサービスの質がみるみる落ちてしまった。うん、この際だから、未払い金
を払って、取引を中止して、別の会社に乗り換えるか・・・。

新聞を読むのが大好きで

2013年11月03日 | 日々の風の吹くまま
今日は「標準時」の初日で1日が25時間。3月第1日曜日までのたった4ヵ月だけなのに
「標準」も何もないだろうに。コンピュータの画面の右隅にある時刻の表示が「1:59AM」か
ら「1:00AM」になるもので、ん?と思ってしまう。これが「夏時間(PDT)」に切り替わるとき
には「1:59AM」がいきなり「3:00AM」になって、ええっ?という感覚。寝る前に時刻を変
えた「時計」の数は約10個。昔はなぜか15、6個もあって、いつも必ず1個は変え忘れてい
たっけなあ。

それでも、普通の時間に寝て、普通に起きて、普通に朝食。こういうときは、時計を気にせ
ずに暮らせる身分なのはいいもんだなと思う。午後は普通にオンライン版の新聞を見て回
る。お気に入りのフォルダの上から順番に地元のVancouver Sun、全国紙National Post、
Google News(カテゴリを7つほど設定してある)、BBC News、Reuters、The Telegraph、
The Guardian、NBC News、Bloomberg、ジャパンタイムス、朝日新聞、読売新聞、Japan
Today、News on Japan、毎日新聞、産経新聞。これだけでゆうに2時間くらいかかるけど、
新聞読みはワタシの趣味みたいなもの。

欧米の新聞は記事が長くて読み応えがあるし、支持政党がはっきりしているものが多いの
で、それを念頭において比べるのもおもしろい。報道の中立性にやかましい日本だって、大
手新聞は右寄り、左寄りが一目瞭然だけど、どっちに傾いていても、記事は小学生の夏休
み日記のようで、ちっとも読み応えがない。たぶん書き手が然るべき筋から得た情報をその
まま書いているんだろうな。でも、それじゃあ新聞記事じゃなくて、ただの報告だよ、キミ。秘
密保護法が施行されたら、日本の新聞はますます読み応えがなくなるかもしれないな。

最近はオンライン版も有料化が進んで、最初の数行だけとか、登録すれば月に何本まで無
料というサイトが増えたけど、そもそも三面記事は洋の東西を問わず見出しだけで十分だし、
通信社の記事は多数の新聞社に配信されるので、Google Newsから辿って行けば、たい
ていどこかで読める。有料サイトでも月額は10ドル程度だけど、日本のはデジタル版でも
すごく高い。登録すれば「1日3本まで無料」だった朝日新聞が有料になったけど、月額が
何と3800円(約40ドル)。ご冗談でしょ!と登録を解消しようとしたら、理由を書かないとさ
せてくれないので「高い料金を払うだけの魅力がない」と書いちゃったけど、あの薄い印刷
版の購読料はいったいどれくらいするのやら。