リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

世代間格差というけれど

2013年11月23日 | 日々の風の吹くまま
寒気が緩んで、今日からほぼ平年並みの気温。最低気温の予報からも「-」が消えた。痛く
て動かせなかったワタシの右腕もほぼ正常。よく眠れたようで、きのう1日のかったるい気
分もなくなった。ああ、やれやれ。今日はのんびり、ゆっくり、気分休めと行こう。

小町横丁に60代の義両親と30代の夫婦の「世代間格差」を愚痴っている人がいたので、
話を聞いてみたら、自分たちは教育費や老後が心配で2人目の子供を諦めたのに、夫の
両親は贅沢三昧の暮らしで羨ましい。お金のある世代が自分たちだけのために使ってしま
えば少子化にもなるはずだ、と。へえ、義理親に贅沢するお金があるなら少しくれればいい
のに、と?つまり、「そのお金、欲しぃ~」ってことか。60代というとワタシと同じ団塊の世代
だけど、「勝ち逃げ世代」とも言うんだとか。何とも嫌みたっぷりの呼び方だなあ。日本の団
塊の世代は、生まれて以来ずっとぎゅうぎゅう詰めの人生をくぐり抜けて来たってのに。

ベビーブームが20年近く続いた北米でも「世代間格差」は取りざたされている。特に愚痴が
多いのがすぐ後に続いた「X世代」。「30歳(40歳)は新たな20歳」と大人になるのを拒否
して来たけど、先頭はそろそろ50歳。X世代に続くのが「ミレニアルズ」とも呼ばれる「Y世代」
で、小町横丁の嫁さんの世代かな。みんな大学に行ったけど、卒業しても就職難。多額の
教育ローンを抱えて自立も結婚もままならず、親のところに転がり込む世代。それに比べて
豊かなのはブーマー世代の先頭集団で、数にまかせていつもいいとこ取り・・・。

最近のMaclean`s誌には「シニア割引は必要か」という記事があって、経済的に豊かなシ
ニアを様々な割引で優遇する必要があるのか、この恩典を貧しい若い世代に向けるべきで
はないか、という内容だったけど、何か小町横丁のお嫁さんと似たような発想だな。でも、小
売業界はシニア割引は「豊かな大集団」を呼び込むためだと言うし、今は羨ましいけど「自
分がシニアになったときには割引があってほしい」という若い人もいて、「世代間格差」と言
うのは各世代の背景や時の流れを無視して「今」の状況を比べた「差」のことのように見え
る。ブーマー世代はやっぱり自分の老後が心配だし、いつの世も「今」基準で持たざる者が
持てないのは持てる者に取られているからだ愚痴るのは世界共通ということかな。