リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

専門と何とかのひとつ覚えはどう違うのか

2020年10月11日 | 日々の風の吹くまま
10月10日(土曜日)。☁☀☁。感謝祭の三連休の始まり。雨はかなり降ったようだけど、風は予報ほどではなかったみたい。午後には雷雨の可能性があるそうだけど、この辺では雷はめったにないからどうかな。激しい雷雨のときに心配なのが、コンピュータが一瞬にしてこんがりとフライにしてしまいかねない電力サージ。突然の停電に備えて使っているUPS(無停電電源装置)にサージ保護がついているので雷さまが来ても平気だけどね。

床掃除を済ませたら、今日もまっすぐに仕事モード。でも、仕事に集中する前にまずは新聞サイトめぐり。今どきはたいていがペイウォールを採用していて、有料会員だけ読める記事とか、無料会員に登録すれば有料記事を月に何本読めるとか言うのが多いけど、日本の新聞を含めていつも巡回する12、3紙のうちでワタシがデジタル版を購読しているのは地元のVancouver Sunとクロスワードパズルが目当てのニューヨークタイムスだけ。だって、テレビ局のサイトならニュースは無料だし、世の中の様子は見出しを読めば想像がつくし、朝日も読売も毎日も記事には中身がないから、別に不便はないもの。

そのVancouver Sunに、BC州のコロナ抑止対策の総指揮官であるボニー先生が「屋内でのマスク着用を義務化する考えはない」と明言したと言う記事があって、ほほおと思って記事を開いて読んでみた。最近地元の大学が「オンタリオ州のマスクを義務化した地域ではそうでない地域に比べて感染者数が25%少なかった」という研究報告を出したそうで、それについて「有用な報告ではあるけど、実際には数多くの要因があって、どれが一番効果があったかを判断するのは難しい」として、「BC州では市中感染はオンタリオに比べて低い水準にある」ので義務化する必要はないということだった。でも、「交通機関のようなフィジカルディスタンスを保てないところや屋内で長時間過ごさなければならない場合には断然みんながマスクを着用することを勧めます。こういう場合には違いが出ると思われますから」。うん、ボニー先生の言うことはmakes sense(筋が通っている)。

この半年と言うもの、メディアには「専門家」がああちゃらこうちゃら「怖いこと」を言っている(と言う)見出しが増えていて、何ちゃらが専門のどこそこ大学の何とか博士たちがここぞとばかりに、これは危険だ、あれは危険だとえらそうなご託宣をのたまうだけでもウザったいのに、知識、知見をひけらかすばかりでじゃあどうすればいいかという提言がないもので、そこが一番知りたい市井の「一般人」にはうんざりでしかなくなっている感がある。専門というのは何とかのひとつ覚えに通じるところがあるから厄介で、専門家は自己陶酔がちで普通の人が住む世の中から浮いてしまっているから、警鐘でも警告でも忠告でも誰も聞いていないという感じがする。学者に対する不信感が高まっているとすれば、そんなところに原因がありそうな気がする。