リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

老後資金はどれだけあればいいのかと聞かれても

2020年10月17日 | 日々の風の吹くまま
10月16日(金曜日)。☂☂☁。降ってるなあ、雨。ときどき雨雲が下がって来て、窓の外は視界ゼロ。 五里霧中ならぬ五里雨中ってところかな。でも、地上から見たら灰色でどよぉ~んとしている雨雲も、中にすっぽり入ってしまうと何にも見えないだけで、けっこう明るいから不思議。

きのう小町横町をぶらついていたら、『子供のいない夫婦、どのくらい貯めていますか?』という、さすが貯金大好きの日本だなあというトピックがあって、相当な数の書き込み。我が家も子供のいない夫婦だしと興味半分で開いてみたら、これがけっこうおもしろくて、ゆうべは寝酒をやりながら「あの世に持って行けないならオレは行かないよ」を定番ジョークにしているカレシとひとしきりお金の話。結婚以来45年も奥さんに家計管理を丸投げしたままのカレシのお金に関する「自慢」はお金のことでの夫婦喧嘩だけはしたことがないこと。そう言うとたいていの人が「ほんとかよぉ」という顔をするけど、こればかりはほんとのほんと。まあ、任せっぱなしじゃあ喧嘩のしようもなかったのかもしれないけど。

夫氏の定年退職まであと1年で自分は(更年期が辛くてパートを辞めて)無職というトピックの主の質問は、「子供のいない夫婦」は老後のためにいくら貯めているのか、持ち家でローンなしの自分たちの「貯金総額1300万円、退職金見込み額1500万円、死亡保険800万円、株100万円」が多い方か。日本の今の生活水準がわからないからワタシには何とも言いようがないけど、少ないという回答が多いみたいで、子供がいない分子育てにかかる費用は貯金に回せるだろうとか、そういう費用がないからつい贅沢をして貯金が増えないとか、子供がいないから老後の介護などの費用が嵩むとか、いろいろと具体的な数字が飛び交っているからすごい。でも、一口に子なし夫婦といっても家庭の事情は夫婦それぞれだし、東京と地方では生活費もかなり違っているだろうし、親族との関係もまた千差万別だから、いくら「我が家では~」という数字を並べたって参考にならないと思う。ま、「隣は何をする人ぞ」的な発想なのかも。

でも、「老後資金2000万円問題」というのはあながち対岸の火事とは言えないな。先進国ではどこでも高齢化が進んでいるから、子供のあるなしに関わらず、公的な年金だけではそれなりの老後の生活を維持するのが難しくなって来ているもの。だから、カナダでも掛け金を所得控除できる個人年金制度〔RRSP〕や非課税の貯蓄制度(TFSA)を設けて、老後に備える自助の努力を促しているわけで、時が経つに従って世の中の事情も夫婦の事情も変わって行くものだとすれば「いくら貯めれば老後は安泰か」という問いに対するone-size-fits-allの答なんかありっこないと思うよ。