リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナで幻の二重国籍が危ないらしい

2020年10月18日 | 日々の風の吹くまま
10月17日(土曜日)。☁☁☁。はぁ、また土曜日になっちゃった。掃除の日。いつもダスターをかけて、箒で隅の埃やごみを掃き集めて、掃除機をかけて、モップをかけて、カレシが集めたごみ箱のごみをひとつにまとめるという流れで、だいたい1時間半。

掃除が終わってしまえば、後はいつものようにのんびり。カナダがコロナ対策の入国制限を緩和して、カナダ国籍者や永住者の家族、学生ビザや就労許可を持つ外国人の入国を認めることにしたら、どうやら日本も外国人の入国制限を緩和することになったらしく、カナダからも然るべきビザを取れば日本に行けるようになるらしい。ビザが必要ということは、私たちのようなビザなしで入れた観光客はまだお呼びじゃないってことかな。まあ、たいていの国が水際対策としてビザ免除の制度を停止しているそうだし、バカンスの季節に人がどっと往来して大変なことになってしまったヨーロッパを見たら、しかたがないよね。

ところが、ローカルの日本人の間ではこれがちょっとした騒ぎになっているらしい。厳密に言うと、騒いでいるのはカナダの市民権(国籍)を取ったのにまだ日本に国籍喪失届を出していない「元」日本人で、もっと厳密に言うと、日本国籍がなくなったことを隠して日本のパスポートを更新し続けている人たち。重国籍を認めているカナダではまったく問題なしだけど、一般に重国籍を認めていない日本にしてみれば、日本国籍のない「外国人」が日本のパスポートを持つことになるわけで、もろに旅券法違反で、パスポートは当然無効。それでも、カナダのパスポートで日本行きの飛行機に乗って、法律違反を承知で取得した日本のパスポートで日本に入国する「元日本人」がかなりの数いて、そういう人たちがカナダ国籍者としてビザを申請する前に日本の国籍喪失届を出す必要があるという日本国総領事館からの「注意喚起」に慌てているらしい。

ワタシがカナダ国籍になったのは40年も前のこと。ネットも何もない「非情報時代」だったから日本の国籍法のことは知らないまま日本のパスポートを更新しに総領事館に行って、申請用紙の「他の国の国籍をお持ちですか」という質問に「はい」と答えたら、「日本国籍を喪失しているので旅券は出せません」と言われて、そうなんですかぁと引き下がっておしまい。国籍喪失届のことも長い間知らずにいて、知ってからも日本政府とはもう関係ないし、取り上げときながら失くしたと届けろなんて何なんだよぉとへそを曲げて、ワタシだけ残った実家の幽霊戸籍の抹消が必要になるまで20年以上放置していた。今でも「他の国の国籍をお持ちですか」という質問に「いいえ」と答えなければ日本国旅券は取得できないはずだから、日本国旅券を更新して日本人として日本に入国している「カナダ国籍の元日本人」はきっとすごい裏技で「幻の二重国籍」を維持して来たんだろうな。それがここへ来て日本政府がコロナ対策にかこつけて「幻の日本人」の摘発を思いついたということかもしれないな。