リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

芸術は底なしに奥が深く、オークションは青天井

2020年10月30日 | 日々の風の吹くまま
10月29日(木曜日)。☁☂☁。朝起きて、おや五里霧中かと思ったら、霧じゃなくてやたらと低く垂れ込めた雨雲。でも、あまり暗い感じがしないから、そのうちカーテンみたいにすぅ~っと上がるのかな。それにしても、10月も早々と終わってしまうんだなあ。

おととい我が家の改装プロジェクトを監理するワルデマーから携帯に電話があって、メッセージを残したようなんだけど、ワタシの携帯は鳴らないし、ボイスメールのアクセスも設定していないから、いわば音信不通。でも、よそのプロジェクトが終わって手が空いたか、キャビネットの設計が出来上がって来たかだろうから、いつでも来てちょうだいとメール。ついでに折り返し「明日の午後行くからね」と言う返事。主語がWeになっているところを見ると、キャビネットのチームも来るのかな。どんなデザインになっているか楽しみ。

今日のランチはほかほかのアイリッシュシチュー。バリマロー風レシピから(バターを使う)ルーを省略して、刻んだラム肉と玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを塩コショウとタイムで味付けしただけで1時間半ほどゆっくりと煮込んだあっさりスープ。出来上がりに刻みパセリを散らして、おなかも心もほっかほか。いい気分になったところで、Arts Clubの支援者サークルADCのアーカイブにある先週あったパネルディスカッション第2回のビデオを見ようと、メンバー専用サイトにログイン。テーマは「劇作家のストーリー」。演出を手がける4人が作者が脚本に書き込んだ「ト書き」の扱いについて、経験談を交えて喧々諤々の議論。セットの基本構成から小道具、はては衣装まで延々と細かく指示する作家がいる反面、ベケットのように「部屋、窓2つ」とそっけない例もあるという話で、すごく勉強になる。演出も演技も基本的には脚本を「解釈」して舞台で表現する通訳的な芸術であれば、劇作家の意図に疑問を持ったり、解釈が合わなかったりして、作家が制作現場にいれば衝突もするとか。自分の通訳の経験に重ねて考えるとまた違うアングルが開けて来て、いや、芸術は奥の深さは底なしだなあ。

カナダ劇作家組合が今ファンドレイジングの一環としてやっているサイレントオークションの運営サイトから「あなたより高い値が付きました」というお知らせメール。今回は2つに入札していて、誰かがそのひとつ(劇作家のサイン入りの刊行脚本9冊)を競り上げて来たということで、どうしても欲しいからオークションサイトにログインして競り上げ。まあ、500円刻みの競りだから気軽なもんだけど、3時間後にまた同じメールが来て、同じ人だったので悔しいからちょっと多めに競り上げ。オークションは明日の午後7時までなので、朝になってまた競り上げて来たら、こっちも負けないからね。どうしても欲しい1冊があるんだからっ。