京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

悪縁・良縁

2014年09月02日 05時40分34秒 | 社寺
ここは、安井金比羅宮。
これが最近人気(?)の「縁切り縁結び碑(いし)」。


↑2014年8月撮影

境内にある「久志(櫛)塚」を撮りにいった時に寄りました。
最近、人気があるようで観光の人がワイワイといいながら「縁切り縁結び碑」をくぐっている。
昔(といっても10年ぐらい前ですが)こんな感じじゃなかった。


↑2014年8月撮影(下の3枚の写真に比べるとスリム)

以前は、ここに来る人は結構深刻な問題を抱え、最後の神頼み的に来られていたように思います。
実際に行った人を知っていますが、上手くいって現在幸せになっておられます。
ということは、霊験あらかたなのかも。


↑2009年秋、撮影

先日の撮影では、かなり薄っぺらですね。
これがダンダン、人の願いを吸って大きくなるのかな・・・。
それとも途中で詰まったりしないように薄くしたのかな?
京男は、こういう人の念が集まるのは好きになれません。
だから、くぐったことはありません。


↑2009年秋、撮影。碑の前の石まで札が来ているでしょ。

悪縁や良縁ってなんだろうと思った。
自分にとって不都合な事が起こるのが悪縁ということですね。
もりも「自分」がなくなれば、悪縁も良縁もないのではないかな?
この場合、「自分=我欲(エゴ)」という意味。
悪縁の相手が眼前に出現しているということは、自分の心の悪縁の部分に同調しているということかも。
つまり、悪縁は自分の心の奥深くにある。
それに気付いたら、自分の生活や考え方をちょっとだけ改めたらいい。
それを教えてくれた外部の悪縁的存在に感謝したら、その瞬間、良縁に変わるのかも。
「良縁も悪縁もあなたの心の奥深くにある」
そんなことをこの碑は、教えてくれているように思いますね。


↑2009年秋、撮影

こう書くととても簡単ですが、実際は極めて難しい。
でも、その人の器に応じて問題は来るから、必ず解決できますよ。
認識した時点で解決の方向に進んでいるのです。

そんなことを観じました。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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>路渡カッパさん、こんばんは (京男)
2014-09-02 19:23:26
テレビの影響でここも御利益が弱まったかも。
凄みがなくなった感じがします。
皇族の人で本名を明かさないと聞いたことがあります。呪詛対策なんだそうです。しっかり現役の世界もあるのですよ。
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こんにちは。 (路渡カッパ)
2014-09-02 11:49:57
TVでもよく見ますね、ココ。ほとんど遊び半分の番組ですが・・・
平安時代の人って本名を明かさなかったとか。本名を知られると呪いをかけられるとかで・・・
えらく薄っぺらくなったものですね。
本当にストーカーなどに悩んでいる人は来ないのでしょうね。
返信する
>すーさん、おはようございます (京男)
2014-09-02 07:44:43
不思議なのは、カップルでくぐっている風景です。お互いの過去の悪縁を切り、2人が結ばれるという意味かな?結局、別れたりするように思うけど。
心の奥深く良縁悪縁を求めると善悪という極性が薄れてくるように観じます。私だけかな・・・。
返信する
おはようございます (すー)
2014-09-02 07:02:51
確かに、最近は観光客がワイワイと楽しそうにくぐっている・・・それはどうかと思うのですが?

>悪縁は自分の心の奥深くにある
そう思えることもありますね。
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