もうそろそろ梅の花が咲き出します。
「梅」の字は、あまり春らしくないですね。
その点、「椿」は春らしい。
だって、「木に春(が来る)」と書きますからね。
あなたに春が来たら、どんな字になるのかな?
そうそう魚なら「鰆(さわら)」になりますね。
↑本家月餅家直正「椿餅」
↑道明寺、白生地、こし餡
この椿は、日本原産の常緑樹。
日本らしい花なんですよ。
梅や桜のグループ系の派手さや、牡丹のように派手さはないけど、しっとりとした落ち着いた大人の女性という感じがしますね。
そういえば私の部屋に椿油が置いてあります。
樫の棒や黄楊根付の手入れ、黄楊ブラシをつかって髪の毛の手入れに使います。
↑本家月餅家直正「椿餅」
↑道明寺、ニッキ生地、つぶ餡
そういえば椿はとても役に立つ木です。
・材木/工芸品や細工用、印材や将棋の駒などに使う。
・木灰/日本酒の醸造に不可欠。澄んだ日本酒を造るのに必要。
・木炭/昔は大名の手焙り用に使った。
・椿油/和製オリーブオイルとも言われ、高級食用油、整髪料、灯り用として使われる。種から搾るのだけど、油粕は川上から流して、川魚、タニシ、川エビ等を殺すのに使われた。
・鑑賞花/多くの品種改良され、茶道で珍重される。
・薬用/葉のエキスが止血薬になる。
↑本家月餅家直正「ごんぼ餅」餅、みそあん、梅
この「ごんぼ餅」は、食べるとみそあんとごんぼで、花びら餅の味がします。
昔の和菓子ってきっとこんな味がしたのでしょうね。
「ごんぼ」は、京都の言葉なんですよ。
和菓子 | |
中村 肇 | |
河出書房新社 |
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
そして本当に役立つ木ですね。
日本は木と紙の国、山の資源を大切にした方がいいように思います。日本酒の醸造する時、椿の木灰のかわりに化学的なものを使っているのかな・・・。昔の日本酒とつくりかたが違うというのは聞いたことがあるのです。
冬に椿の咲くところに住みたいです。。。
私もわりと長く大島椿のヘアスプレーがお気に入りで、
2年前までは日本からのお土産によく買っていました。
髪に椿油をつけるとまとまりやすくてしっとり手触りがよくなりますよね。
今度かづら清さんのでスプレー作ってみようかな?
椿餅、風格さえ感じますね。
金沢は違うのでしょうが、ここ北陸の地では、なかなかこれはという和菓子と出会えません。
いまぐらいに見る椿は、いいですよ。
私は、黄楊ブラシに椿油をつけて時々頭皮をマッサージしてあげます。気持ちいいですよ。清ブタ(清水の舞台から飛び降りたつもりで)で買ったんですよ。一生ものです。
この椿餅は、確かに風格あります。道明寺系のものは昔嫌いだったのに、いまは好きなんです。
京都は、ありがちことにいくらでもお菓子があります。なにげなく名品がゴロゴロ状態です。
他の地域にいくとビックリすることがあります。当たり前にあると思っていてないとショックですよ。