京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

六波羅蜜寺

2021年10月17日 05時32分29秒 | 社寺

↑弁財天堂は、工事中でした。なぜこの寺が弁財天なんだろう?

ここは、六波羅蜜寺。
真言宗智山派の寺院。山号は補陀洛山。本尊は十一面観世音菩薩(十一面観音)。創建者は空也上人。西国三十三所第17番札所。




↑阿古屋塚/浄瑠璃・歌舞伎で平景清の愛人とされる清水坂の遊女の名。 「琴責め」で有名?


↑平清盛塚

創建年は定かではないが、平安時代の歴史書である『扶桑略記』(ふそうりゃくき)によれば、踊り念仏で知られる市聖(いちのひじり)空也(くうや)が平安時代中期の天暦5年(951年)に造立した十一面観音を本尊とする道場に由来し、当初西光寺と称したという。空也は疫病の蔓延(まんえん)する当時の京都で、この観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に茶をふるまって多くの人を救ったという。空也は応和3年(963年)に鴨川岸に僧600名を集めて大規模な大般若経供養会を行ったが、この時をもって西光寺の創建とする説もある。当時、鴨川の岸は遺体の捨て場であり、葬送の場であった。





空也上人って口から6体の阿弥陀仏の小像が吐き出されている。6体の阿弥陀仏は「南無阿弥陀仏」の6字を象徴し、念仏を唱えるさまを視覚的に表現している。六体の小像は針金でつながっている。そりゃそうやろな。針金なしで浮いていたらすごいものね。





それにしても空也上人の時代の京都では、鴨川の岸が葬送の場だったとはすごい。
いまでは、カップルの憩いの場となっている。
鴨川から鳥辺野にかけて、葬送の場。
六波羅蜜寺はその中心だったかも。
そういえば近所にある珍皇寺もそうです。


↑天神さんでもないのに牛がいる


↑近所の珍皇寺と同じようにここでもお精霊さんを迎える時の鐘があるのです。

このお寺、あまり中に入ったことがないのです。
ここよりハッピー六原(スーパー)の方がよう行きました。
ハッピー六原の名前で思い出した。六波羅という高級な名前がお寺に付いているけど、この当たりの地名が「六原」なんだそうです。
だから六原寺でもいいのだろうけど、六波羅蜜寺なんて名前をつけたそうです。
イメージが上等な感じがするものね。





神社やお寺って色々な要素が盛り込まれていますね。
歴史がある所であればあるほど、そうなっている。
習合ということばどおりなんだろう。
テーマパークと同じといえばそうですね。

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)000(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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おはようございます (常盤万作)
2021-10-17 07:32:22
何処へ行っても、平家物語などに出て来る地名や、名所で教科書の中を歩いているみたい。
清盛さんが、前を歩いています。
返信する
おはようございます (す-)
2021-10-17 07:46:13
>神社やお寺って色々な要素が盛り込まれていますね。
それは感じることが多いです。
返信する
>常磐万作さん、おはようございます (京男)
2021-10-17 07:57:51
マンションは、平家系の別宅の跡地です。
歴史に登場する地名が多いですね。
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>すーさん、おはようございます (京男)
2021-10-17 08:00:45
社寺は、いろんな要素が混じり合っていますね。特に遊山系の社寺が多い京都市内はそういうのが多いかも。
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