京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

右近の橘

2014年11月10日 05時31分38秒 | 社寺
昨日は、なぜか一日中寝てしまった。
こんなことはちょっと珍しい。
寝て夢の中で脳がいろんな処理をしていたのかも。
朝方「1056」という数字の夢を見た。
なんだろう・・・数字の意味がわからない。
とりあえずよく寝た日曜日でした。



本日の写真は、昨日の続き。
ここは、観光客なら必ず行くであろう平安時宮。
ここは、実家の近くで、小さい時から遊び場所です。



だからあまり有り難く感じない。
それもそのはず、それほど由緒がある神社でない。
1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会の目玉として平安京遷都当時の大内裏の一部復元が計画された。
まあ、万博のパビリオン的なものなんですよ。
でも神社だから主祭神をお祀りしてある。
桓武天皇と孝明天皇が主祭神です。
桓武天皇は、平安京を作った人。
孝明天皇は、明治天皇の父親。京都御所の最後の天皇になります。
暗殺されたという説もありますね。
だから、あまり由緒がない神社なんです。


↑左近の桜

大極殿を模した外拝殿の前に左近の桜と右近の橘があります。
左近の桜って昔のオリジナルは、梅だった。
向かって右にあるのに「左近の桜」というのは変でしょ。
これは、中国の「易経説卦伝」に、君子は南に向いて座すというのが出て来ます。
君子・・・日本では天皇は南を向いて座り政務をするということになります。
君子から見ると右側に左近の桜、左側に右近の橘があるとなります。


↑右近の橘

同じように「左大文字」も地図で見ると東側、つまり右にあります。でも天皇さんからすると「左大文字」となるのです。
臣下は、北側に向かって天皇さんに向かうことになります。



「北面武士」というのは、御所の北側、つまり天皇さんの背後を警護する武士という意味になります。



京都御所がありますよね。あれは、めずらしい作りなんです。
城壁や堀がない作りになっています。
将来、天皇さんが京都にお帰りになった時、セキュリティーで苦労するでしょうね。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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8 コメント

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こんばんは (cox)
2014-11-10 06:32:10
左近の桜と右近の橘、その下の木の囲い、単純に雛飾りを連想してしまいます。

朱と緑が大陸チック(竜宮城っぽいような)、京都の中ではまだ新しい建物に入るのですね。
広々としていて大きな催し物にはいいのでしょうね。
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>coxさん、おはようございます (京男)
2014-11-10 07:00:26
この神社は、一種のパビリオンですからあまり有り難く感じません。広いですけど。
神泉苑は、外来種を排除してあるのがちょっと感心します。
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おはようございます (すー)
2014-11-10 07:04:21
かなり、疲れがたまっているのかも知れませんね。
お自愛ください。
確かに、平安神宮は京都の人からみると新参者でしょうね。それもパビリオン的な!

私も中学の修学旅行で行きました(^-^)
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>すーさん、おはようございます (京男)
2014-11-10 09:02:39
昨日は、一日眠っていたのですよ。疲れているのかな・・・。私でも気をつかっているのかも。制御不能な父もいるしね。
平安神宮ってあまりありがたくかんじません。
お札が町内で配られるけど、ゴミ箱行きです。
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右・左 (もじょ)
2014-11-10 09:18:01
 君子南に向かい座す。
京都市の右京区・左京区もそれから由来すると聞いたことあります。  お雛様のお内裏入り・お姫の位置も地方と逆も・・・
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おはようございます。 (路渡カッパ)
2014-11-10 09:56:49
あたりまえのように過ごしてますが、左京区、右京区も
地図でみると逆ですもんね・・・(^_^ゞ
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>もじょさん、こんにちは (京男)
2014-11-10 12:44:16
ちょっとややこしいでしょ。
私も小さい時なやんだんですよ。
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>路渡カッパさん、こんにちは (京男)
2014-11-10 12:45:43
小さい時、なんで左大文字というのか、悩んでおりました。右にあるやんか・・・と。
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