京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

カレー

2018年12月04日 03時57分43秒 | カレー

↑CHANDER「ラルキセット」京女が注文

「カレー」というのは不思議な料理です。
インド料理は香辛料を多用するため、外国人の多くはインド料理の煮込み料理を「カレー」と認識している。しかし外国人がカレーと呼ぶインドの煮込み料理は、サーグ、サンバール、コルマ、ダールなど、それぞれに固有の名称があり、「カレー」という料理はない。


↑チキンとサフランライスのインド風蒸しごはん

いま、日本人がカレーというものは、イギリスが発祥だと思う。
イギリスは、インドを植民地にしていたから香辛料はたくさんあった。
イギリス人の船乗りは航海中にシチューを食したかったが、当時は牛乳が長持ちしないとの理由で諦めるしかなかった。これが発端となり、牛乳のかわりに日持ちのするカレーの香辛料を使って、シチューと同様の食材で作った料理をイギリス人の船乗りが考案しており、これがイギリス的なカレーの由来のひとつとされる。


↑これは、私の注文、ケチャックライスではありません。辛口なんですよ。

カレーを作る時のルーは、イギリスの考案だと思う。
牛脂と小麦粉を炒め、ターメリック・生姜・胡椒を入れスープストックでソース状にしたのだと思う。


↑マサラチャイ

1772年、インド総督のウォーレン・ヘースティングズによって、イギリスに植民地インドの「カレー」料理が紹介され、評判となった。この時紹介されたのは、インディカ米にターメリックで着色した野菜と肉のスープをかけた料理「マリガトーニスープ」である。しかしイギリス人がインド人のように、多種多様な香辛料を使いこなすことは至難の業だった。そこでイギリスのC&B社は、スパイスをあらかじめ調合したものを「カレー粉」として商品化し、「C&Bカレーパウダー」という名称で売り出した。
そうなんです。カレー粉というものを作ったのはC&Bカレーパウダーなんです。
いまでも売っているでしょ。
ただ、1950年、スイスのネスレ社によって買収され、2002年に手放された。現在はアメリカ合衆国のJ.M.スマッカー社の傘下に入っている。


↑インデアンカレー長堀店「インデアンスパゲッティ」

日本にカレーライスが入って来たのはイギリス海軍から入ってきた。日本海軍でもカレーライスは食べられるようになった。


↑私的感想、やっぱりライスの方がいい。

余談だけど、私はC&BとS&Bのカレー粉を2種でルーを作ります。
香りのC&B、辛さのS&Bとしてね。
カレーをは、最初に全部入れてはいけません。
料理の過程で入れていくのです。でないと香りが飛んでしまう。
肉を炒める時にもカレー粉をつかいます。
小麦粉は使いません。大量の薄切りのタマネギを一時間半はいためます。
このタマネギでトロミをだします。
もちろん、カレー粉を使わずインド風にスパイスを組み合わせることもしていた時期があります。
難しかったのは、子供用のカレーです。あまり辛くないけど、美味しいカレーを作るのはテクニックが必要でしたね。
自分で作ったカレーが食べたい。

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (2)
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