新銀行東京の融資、違法手数料15%要求しブローカー横行(読売新聞) - goo ニュース
金融機関の救済のために、政府は、様々な政策を相次いで打ち出しています。しかしながら、一つ間違えますと、新銀行東京のように”闇”が生じるというリスクもあるのです。
新銀行東京で発生した違法ブローカー事件とは、都議会議員への”口利き”を経営者に持ちかけ、融資が実現した時点で、違法な額の仲介料を取ろうとしたという事件です。ブローカー自身が公職の身にあるわけではないものの、一種の間接的な汚職事件であり、都議会議員が、金融機関の融資決定に関与した可能性を示しています。しかも、公的な金融機関は、中小企業の救済を目的として設立されているため、融資の査定が甘く、損失を出したとしても、都議会議員の懐が痛むわけでもありません。投資リスクを最終的に負うのは、東京都であり、納税者なのです。
新銀行東京の”闇”は、かろうじて明るみに出ましたが、少なくとも、政治家が銀行の融資に介入できる制度は腐敗の元になりますので、両者の分離をはからなくてはなりません。政府は、金融救済策によって”闇”を作らないよう、十分な対策を講じるべきと思うのです。
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金融機関の救済のために、政府は、様々な政策を相次いで打ち出しています。しかしながら、一つ間違えますと、新銀行東京のように”闇”が生じるというリスクもあるのです。
新銀行東京で発生した違法ブローカー事件とは、都議会議員への”口利き”を経営者に持ちかけ、融資が実現した時点で、違法な額の仲介料を取ろうとしたという事件です。ブローカー自身が公職の身にあるわけではないものの、一種の間接的な汚職事件であり、都議会議員が、金融機関の融資決定に関与した可能性を示しています。しかも、公的な金融機関は、中小企業の救済を目的として設立されているため、融資の査定が甘く、損失を出したとしても、都議会議員の懐が痛むわけでもありません。投資リスクを最終的に負うのは、東京都であり、納税者なのです。
新銀行東京の”闇”は、かろうじて明るみに出ましたが、少なくとも、政治家が銀行の融資に介入できる制度は腐敗の元になりますので、両者の分離をはからなくてはなりません。政府は、金融救済策によって”闇”を作らないよう、十分な対策を講じるべきと思うのです。
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通常銀行は融資先に対して信用格付を行い、格付け毎に貸出し基準や貸付金利、貸倒れ引当率を決めているそうです。
この銀行のように、設立目的が中小企業の資金繰り支援にある場合、貸出し限界基準を何処に定めるかが難しく、基準化していなかったのだと思います。そうかと言って、昔の銀行のように、経営コンサルの役割までは担っていなかったようです。
この銀行は、後出しジャンケンみたいな意見で恥ずかしいのですが、むしろヴェンチャー・キャピタルとして、新しい技術を開発している中小企業の支援を掲げた方が、審査基準も支援方法も限定されるので良かったのではと思います。
chengguangのおっしゃる通り、新銀行東京は、ベンチャー・キャピタルとしての機能を持たせ、新たな産業の育成や製品開発に積極的に乗り出している中小企業を支援すべきであったかもしれません。現状では、審査基準の曖昧な”政治的融資斡旋”の機関と化し、いわば、都議員の利権化してしまっているようです。金融の役割の原点に返りませんと、納税者へのリスクと負担の移転にしかならなくなります。もちろん、黒字倒産を防ぐための融資は必要ですが、公的金融機関の融資には、誰もが納得するような透明性、合理性、公平性(口利き不要)を確保すべきと思うのです。