万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国連事務総長の日本批判-名誉欲が不名誉を招く韓国のポスト漁り

2013年08月27日 15時31分27秒 | 国際政治
潘基文国連事務総長、異例の発言…安倍政権批判(読売新聞) - goo ニュース
 昨日、国連の潘基文事務総長が、国連の役割をすっかり忘れて、出身国の利益のために日本批判の発言をしたことが問題視されています。韓国人の国際機関に対するポスト欲は尋常ではなく、潘事務総長の選出にも、背後では、韓国政府による”賄賂まがい”の積極的な裏工作があったと噂されています。

 中国とも共通していますが、韓国にも、伝統的な政治文化としての”賄賂”体質があります。韓国人による”賄賂”攻勢は、政治・経済からスポーツに至るまでのあらゆる分野で見られ、国連ポストもまた例外ではありません。何故ならば、韓国人は、名誉あるポストを手に入れれば、ポストに付随する権限を、自己の利益のために利用できると考えるからです。この考え方は、おそらく李氏朝鮮の両班文化に起源があるのでしょう。儒教的教養を独占していた支配層である両班は、その地位を根拠に恣意的に権力を振るい、他者から金品を奪うこともできました。『朝鮮紀行』を著したイザベラ・バードは、李氏朝鮮が最貧国であった理由は、腐敗しきった両班文化にあると分析しております(全ての努力が無駄になる…)。”両班になれば、何でもできる”という感覚は、現在の韓国人にも受け継がれており、ポスト漁りへの執念は、この文化によって説明できます。一方、韓国人が組織のトップに就くと、組織そのものは傾き始めます。組織本来の目的が脇に押しやられ、職権の私物化が始まるからです。国連では、多くのスタッフが韓国人に入れ替えられ、国連の備品も、韓国製品で占められるようになったそうです。昨日の日本批判も、国連の中立性や公平性よりも、韓国の国益を上に置いている証拠でもあります。当然、国際社会に対する役割や組織上の任務に対する責任など感じるわけもなく、ひたすらに、自己、または、出身国のために組織を利用し尽くそうとするのです。

 名誉ある職を得ることが第一の目的であり、名誉ある仕事は二の次となりますと、その結果はどうなるでしょうか。名誉欲に駆られてポストを手にはしたものの、結局は”不適格”、あるいは、”腐敗の元凶”のレッテルを張られ、不名誉な結末を迎えることになるのではないでしょうか。誰の心にも、ダーティーな記憶しか残らないのですから。

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2 コメント

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Unknown (ねむ太)
2013-08-27 21:55:54
こんばんは。米国はシリア政府軍が毒ガスを使用したとして軍事行動を取る構えでいます。
藩事務総長は本来ならシリアに飛んでシリア政府による国民への攻撃を止めるよう説得しなければなりませんし、国連としてはシリアに対する経済を含む制裁措置を検討するべきなのですが、藩氏は何故か韓国に帰国しています。
シリア政府に対して武器供与しているのは中国・ロシアですね。
国連の事務総長という立場にありながら中国には逆らえません、逆らいませんとの意思表示です。
もしシリア政府に対し制裁措置を実行すれば韓国が中国にどんな仕打ちをされるかと考えると、任期を終えて帰国した時の事を考えると「国連は中国に献上いたします」といったところでしょう。
支那の真似をして科挙制度を取り入れたはいいものの両班同士が本貫(日本でいうところの本籍に近いものです)がどうだ、と出生や出自で反目し合い上下関係を決める為に争っていたわけですから、それをいい事に地方の役人は賄賂の取り放題で私腹を肥すことしか頭にありませんから国家が発展し豊かになる訳がありません
両班の特徴として強いものには媚びへつらい、弱いものは徹底的にいじめ抜く・・(支那も国としては認めず地域扱いしていました)
虎の威を借る狐と同じようなものです。
現在も同じような状況ですが、親日法を制定した分より言論統制が強まったとも言えます。
不幸なのは韓国国民です。
経済も文化も安全保障も大部分を日本に依存して何とか国家としての面目を取り繕っていたのですが、ここに来て中国に擦り寄り反日をより強化する方向に舵を切ったのですから、中国という軍事大国の威を借りて外国に好き勝手に振る舞えると勘違いしたのでしょうが、肝心の中国は経済問題・公害・格差問題・党内の権力争いで、いつ崩壊しても不思議では無い状態に陥っています
中国がダメでも国連なら日本も従うと考えたのでしょ。
半島の方から見当はずれな物騒な話も聞こえますね。
日本が軍備を増強するなら、我が国は核武装して対抗しなければ侵略される等と・・・大笑いしました。
韓国を潰すのに武器は必要ありません、資本財の輸出停止だけで終わります。
夜郎自大そのものです。
我が国にいる左巻きの反日連中も基本的には朝鮮の両班の思考とそれほど変わりません。
民主党政権の3年3ヶ月を思い出していただければ、国民のことなど表向きだけで、中国の属国でもいいから東アジア共同体をと言い、党内での主導権争いの為に閣僚ポストの大安売り状態。
宮崎の口蹄疫は完全に無視、東北の震災は口先だけは復興復旧と言いながら実質上は放置状態。
藩事務総長の言動は明らかな国連憲章違反ですが、我が国も国連憲章違反を放置した状態です。
国連加盟国は国民に対して国際法の教育をしなければならない・・・反日左翼の連中にとってこれ以上不都合な事はありません。
国民が国際法を知れば先の大戦の評価は完全に変わってしまいますので。
我が国も反省するべき点があります。
よりによって国連事務総長に韓国人を推薦した事実は残ります。
韓国も藩事務総長を担ぎ出すとは、国家としての破綻が間近に迫りなりふりかまっていられないのでしょう。




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ねむ太さま (kuranishi masako)
2013-08-28 07:53:16
 コメントをいただきまして、ありがとうございました。
 韓国は、最後の切り札のつもりで、自国出身の国連事務総長を出してきたのでしょう。戦後、一貫して、我が国には、”国連信仰”なるものがあり、無条件に国連を崇拝する気風がありましたから。しかしながら、韓国の誤算は、韓国人事務総長が誕生したことで、この”信仰”が日本国内で既に崩壊してしまったことに気が付かなかったことです(結局、日本国内では、事務総長批判の合唱が…)。最近、あらゆる価値あるものは、韓国人が触れた途端に劣化してしまう、というジンクスが指摘されていますが、国連も、このジンクスから逃れることはできなかったようです。シリア情勢に正面から向き合えず、韓国の国益のために中国に配慮するようでは、国連事務総長失格です。国連は、事務総長の権限を縮小するか、不適格者を辞めさせる仕組みを造るべきではないかと思うのです。
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