日印首脳、EPA交渉加速で一致 安保協力で共同宣言(朝日新聞) - goo ニュース
2001年の中国のWTO加盟以来、日本国は、中国市場への投資や企業進出を拡大し続けてきました。その結果、両国とも経済的な利益を享受したものの、その反面、政治分野に目を向けますと、日本国は、中国の軍拡とそれに裏打ちされた覇権主義という、看過できない脅威に直面することになったのです。つまり、中国との関係には、経済と政治との間の、解き難い二律背反があるのです。
中国との経済協力が、自国の独立と安全を脅かすのに対して、インドとの関係には、こうした政治上の心配がありません。巨大な人口を抱えるインド市場は、安全保障を懸念することなく、日本企業にもチャンスを与えるかもしれないのです。また、日印関係には、中国のような”歴史問題”がないことも利点の一つです。事あるごとに、激しい反日運動を起こされては、長期的、かつ、安定的な関係は築きようもありません。しかも、パワー・バランスを考えますと、地政学的には、両国が、中国を東西から挟む構図となり、中国の覇権主義を抑えるには、格好の協力関係となります。
日本国とインドとの関係の発展は、やがて、アジア全域の安定化に大きく貢献することになるかもしれません。アメリカのプレゼンスの低下が心配される中、それを補完すべく、日本国は、諸外国との戦略的な協力関係の構築を進めるべきと思うのです。
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2001年の中国のWTO加盟以来、日本国は、中国市場への投資や企業進出を拡大し続けてきました。その結果、両国とも経済的な利益を享受したものの、その反面、政治分野に目を向けますと、日本国は、中国の軍拡とそれに裏打ちされた覇権主義という、看過できない脅威に直面することになったのです。つまり、中国との関係には、経済と政治との間の、解き難い二律背反があるのです。
中国との経済協力が、自国の独立と安全を脅かすのに対して、インドとの関係には、こうした政治上の心配がありません。巨大な人口を抱えるインド市場は、安全保障を懸念することなく、日本企業にもチャンスを与えるかもしれないのです。また、日印関係には、中国のような”歴史問題”がないことも利点の一つです。事あるごとに、激しい反日運動を起こされては、長期的、かつ、安定的な関係は築きようもありません。しかも、パワー・バランスを考えますと、地政学的には、両国が、中国を東西から挟む構図となり、中国の覇権主義を抑えるには、格好の協力関係となります。
日本国とインドとの関係の発展は、やがて、アジア全域の安定化に大きく貢献することになるかもしれません。アメリカのプレゼンスの低下が心配される中、それを補完すべく、日本国は、諸外国との戦略的な協力関係の構築を進めるべきと思うのです。
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日本人は、支那の史実に出てくる侠客のような人が多く、信用すると無警戒に背中や腹を見せてしまいます。しかし支那の侠客は稀な人なので史実に名を残している事実を忘れてはなりません。日本人は合意したり意気投合したりすると、相手を信頼し過ぎるというよりは、むしろ相手に依存してしまうので、相手に対する緊張感が欠如します。この依存感を国家間にも求めているところが、日本の外交政策の弱点だと思います。
国家は自国の利益で動くと言うことを基本とすべきではないでしょうか。そういう認識を持っていれば、共通の利害という前提条件の下に、中共と防衛協定を結ぶことは想定外の出来事とはなりません。それはまた、雙方にとって、前提条件が崩れると、防衛協定も存立の意義を失うことを意味しています。ですから、国家として独立自存していない状態で、防衛協定を結ぼうと言う考え方そのものが卑しいので、そういう国家を対等の国家として扱う国は無いと思います。
国家関係というのは、国民感情とは別の、理知の世界の関係だと考えます。
日本国の将棋には、相手からとった駒を、自分の駒として使えるという、西洋のチェスにはないルールがあります。このルールからも、日本人の他者に対する無警戒な態度を窺うことができます。敵であっても、ひとたび味方となれば、全幅の信頼を置いてしまうのです。これは、日本人の弱点でもありますが、組織の和を考えますと、強みでもあります。国際化の流れにあって、これからは、弱点となる部分を是正し、警戒心持ち、依存心をなくさなければならないのでしょう。
日本国の同盟政策につきましては、本日付の記事で、日中同盟が成立しない理由を説明いたしました。合理的に考えまして、やはり、日中同盟は難しいと思うのです。いささか単純に書きすぎた嫌いもありますが、是非、お読みくださいましたら幸いです。