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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

野中氏の尖閣棚上げ発言-社会分裂と国内対立の危険性

2013年06月05日 15時45分44秒 | 日本政治
「中国で発言、非常に違和感」=菅官房長官が野中氏批判(時事通信) - goo ニュース
 中国を訪問していた野中広務氏が、日中国交正常化交渉において、両国が尖閣諸島問題の棚上げに合意していたと発言したことが、内外に波紋を広げております。そもそも、田中角栄元首相が、側近や盟友というほどでもない野中氏だけに、外交秘話を特別に漏らしたとする設定にも無理がありますが、この発言、国内においても問題を引き起こす可能性があります。

 野中氏は、被差別出身という出自を背景に政治の道を歩んだ人物であり、政治家としての基本的なスタンスは、虐げられてきた弱者の救済にあったようです。戦前戦中の個人的な体験も手伝って、野中氏は、国内の団体などに留まらず、在日朝鮮人集団をも支援しています。バブル崩壊に伴う金融危機に際しては、野中氏の”鶴の一声”で朝銀に1兆円を越える公的資金が投入され、日本国を敵視する北朝鮮を支える役割を演じました。そして、今度は、中国に尖閣諸島を譲り渡すかの如き売国発言で、日本国を不利な立場に陥れようとしてたのです。野中氏の思考では、虐げてきたもの=日本国=悪であり、それ以外のものは、全て善と捉えているのでしょう。しかしながら、中国や北朝鮮の行状を見れば、それが、決して善でないことは、誰もが知る通りです。弱者の恫喝と表現されるように、野中氏が利益を代表し、擁護している集団は、純粋な”弱者”ではなく、むしろ、暴力を手段とした”強者”なのです。

 野中氏は、常々、差別をなくすように主張しておりますが、中国での売国発言は、自らの日頃の主張に逆行します。何故ならば、国民の多くは、野中氏のバックにある団体や在日韓国・朝鮮人団体が、外国政府からの支援を受け、日本国を裏切っていると認識するからです。社会分裂と国内対立の危険性に気付いていないとしますと、野中氏は、二重にも三重にも罪深いと思うのです。

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コメント (4)
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