万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

露骨すぎる人事介入―”禁じ手”を使う危険な小沢氏

2010年10月21日 14時51分03秒 | 日本政治
検察チェック機関に小沢系増加 罷免権限持つ適格審査会(朝日新聞) - goo ニュース
 検察審査会の「起訴相当」議決に対して効力の差し止めを申し立て、それが却下されると東京高裁に即時抗告し、そうして終に、小沢氏は、検察官の適格性を審査する適格審査会に手を回しているそうです。

 差し止め訴訟は、被告一般の権利の行使となりますので、まだ許されますが、検察官の適格審査会の人事に介入するとなりますと、これは、大問題です。何故ならば、一般の被告には不可能であり、人事権を握る政治家にだけが使える手段であるからです。それは、とりもなおさず、政治による不当な司法介入を意味しますので、良識ある政治家であれば絶対に使わない”禁じ手”です。政治家が自らの起訴を回避するために、政治権力を使ったとなりますと、権力の濫用が厳しく問われることになるのです。

 自己保身のために、見境なく”禁じ手”を使う小沢氏の姿に、国民の多くは、”やはり小沢氏は危険人物であった”という確信を強めたのではないでしょうか。

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