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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

外国人介護士―先進国の贅沢か

2010年01月20日 15時31分37秒 | 社会
外国人介護士、受け入れ拡充を=技術者の定住促進も提言-法相懇談会(時事通信) - goo ニュース
 高齢者介護の制度は、一面において、日本国の国民の福利厚生に貢献しているように見えます。しかしながら、反面、もしかしますと、この制度は、先進国の贅沢なのではないかと思うこともあるのです。

 法相懇談会が、経済連携協定を結んでいるインドネシアとフィリピンからの介護士受け入れを拡充するよう提言すると伝えられています。国からの助成金付きで行われている外国人介護士制度については、日本語のマスターが難しく、研修を終了しても資格を採れずに帰国するケースもあるそうです。介護制度が設けられているのは先進国のみであり、試験に不合格となった外国人は、帰国してもそのキャリアーを生かすことはできず、結局、無駄になってしまうそうなのです。東南アジア諸国では、高齢者の介護は家庭の仕事なのです。

 欧米や石油産出国の裕福な家庭では、東南アジア出身のメイドさんを雇うケースが多く見られますが、日本国の場合には、民間ではなく、政府が率先して外国人の家内サービス業を斡旋しているようにも見えます。本当にそれでよいのか、しばし考え込んでしまうのです。

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コメント (12)
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