万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

趣味では済まされない小沢氏の土地購入

2010年01月18日 15時38分09秒 | 日本政治
「不動産は小沢氏趣味」「あそこセールになってるぞ」(読売新聞) - goo ニュース
 平成19年(2007年)の政治資金規正法の改正により、政治家の資金管理団体は、不動産の買い取りや保有ができないことになりました(政治規正法第19条の2の2)。小沢氏による不動産の売買は、あたかも氏の趣味の如くに報じられていますが、小沢氏には、不動産を保有する理由があったと考えられるのです。

 総務省によりますと、現在、同省が管轄している政治家の資金管理団体で、不動産を所有しているのは、小沢氏の「陸山会」のみだそうです。このことは、法改正以前にあって不動産を購入していた政治家があったとしても、小沢氏以外は、全てのそれを手放していることを意味してます。つまり、小沢氏だけが、政治資金規正法の改正を無視したのです。その背景には、単なる趣味ではなく、資金洗浄の”からくり”として「陸山会」の不動産購入があったと推測できます。つまり、資金管理団体による不動産売買を装った資金の操作こそ、不正な手段で得た資金のマネーロンダリングの手段であったらしいのです。

 小沢氏は、法改正のあった2007年2月に、不動産の購入理由を問われて、「献金してくれた皆さまのお金を資産として有効に活用することが、皆さまの意思を大事にする方法と考えています」と答えたと言います。しかしながら、不動産の売買は政治活動ではありませんし、献金者が「陸山会」に不動産投資を期待していたとも思えません。やはり、小沢氏が、これまで恐喝まがいの手法で裏で資金を集めてきたことを考えれば、検察の読みの方に説得力を感じるのです。

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コメント (6)
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